研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ブラジル南部の在来ヤシ「ブチア」の果肉——組成と抗酸化性、食品利用をめぐる研究レビュー 研究論文OpenAlexブラジル

ブラジル南部の在来ヤシ「ブチア」の果肉——組成と抗酸化性、食品利用をめぐる研究レビュー

ブチア(Butia)は南アメリカ南部に自生するヤシ科の植物で、著者らによれば約20〜25種が主にブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンに分布しています。果実は直径3〜4センチほどの卵形から球形で、やや酸味のある繊維質の果肉を持ち、地域の人々によって伝統的に生食や加工に用いられてきました。

公開日: 2026年10月02日 21:35

炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案 研究論文OpenAlexブラジル

炎症性腸疾患に向けたフラボノイドのナノカプセル化——臨床応用をめざす「設計指針」の提案

植物に広く含まれるフラボノイド(ケルセチン、バイカリン、ヘスペリジン、カテキン類、アントシアニンなどを含む化合物群)は、腸内細菌の構成、腸のバリア機能、腸の局所的な免疫反応に働きかけることが知られています。著者らは、この性質から、潰瘍性大腸炎やクローン病などをまとめて指す炎症性腸疾患(IBD)に対す…

公開日: 2026年10月02日 10:01

肥満・代謝外科手術の後に残る「過食の症状」——ブラジルの横断研究が報告した食事・体組成・生活の質との関連 研究論文OpenAlexブラジル

肥満・代謝外科手術の後に残る「過食の症状」——ブラジルの横断研究が報告した食事・体組成・生活の質との関連

肥満・代謝外科手術(いわゆる減量手術。胃を小さくするスリーブ状胃切除や、胃と小腸をつなぎ替えるルーワイ胃バイパスなど)は、重度の肥満に対して最も効果の大きい治療と位置づけられています。ただし著者らは、術後に良好な状態が長く続くかどうかは手術の方法だけで決まるのではなく、食習慣や行動の変化が続くこと、…

公開日: 2026年10月02日 06:54

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介

発酵食品やヨーグルトの話題でよく耳にする「乳酸菌」は、学術的には乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)と呼ばれる細菌のグループです。著者らの総説は、この乳酸菌について、どこから採取するか(分離)、どの菌かを見分けるか(同定)、性質を調べるか(性状解析)、安全性をどう制度的に扱うか…

公開日: 2026年10月02日 06:33

自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究 研究論文OpenAlexブラジル

自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究

自閉スペクトラム症(ASD)のある人では、食事に関する困難、とくに食べられるものが限られる「食の選択性(偏食)」がよく報告されています。そのため、食事から摂れる栄養素、とりわけビタミンやミネラルといった微量栄養素の摂取が影響を受けているのではないか、という見方があります。

公開日: 2026年10月02日 06:29

心筋梗塞後の患者における超加工食品の摂取と脳卒中死亡リスク — Alpha Omega Cohortの前向き解析 研究論文OpenAlexブラジル

心筋梗塞後の患者における超加工食品の摂取と脳卒中死亡リスク — Alpha Omega Cohortの前向き解析

すでに心臓や血管の病気を経験した人にとって、超加工食品を多く食べる食生活が死亡リスクにどう関わるのかは、はっきりしていませんでした。超加工食品とは、工業的な加工を重ねてつくられた食品を指す分類で、この研究では食品を加工の程度で分けるNova分類という仕組みにもとづいて特定されています。

公開日: 2026年10月02日 06:16

炭水化物を減らした食品づくりはなぜ難しいのか——食品技術の課題を整理した総説 研究論文OpenAlexブラジル

炭水化物を減らした食品づくりはなぜ難しいのか——食品技術の課題を整理した総説

低炭水化物(低炭水化物=ローカーブ)の食事に関心が集まり、炭水化物を減らした加工食品への需要が高まっています。著者らによれば、低炭水化物食は一般に1日130g未満、または総エネルギーの26%未満の炭水化物摂取として定義されます。一方で論文は、その健康影響については報告が一致していないと述べています。…

公開日: 2026年10月02日 05:43

焙煎したアサイーの種子を粉末化して調べる──食品工学研究チームによる成分分析の報告 研究論文OpenAlexブラジル

焙煎したアサイーの種子を粉末化して調べる──食品工学研究チームによる成分分析の報告

アサイーは、アマゾン地域に自生するヤシの果実です。濃い紫色の果肉はジュースや冷凍デザート、ゼリーなどに幅広く使われ、医薬品や化粧品の原料にもなっています。ブラジルは世界最大の産地で、パラ州、アマゾナス州、アマパー州が国内生産の大半を占めると論文は述べています。

公開日: 2026年10月02日 05:20

バナナ・マンゴー種子・タロイモから取り出したデンプンを調べた研究 研究論文Europe PMCブラジル

バナナ・マンゴー種子・タロイモから取り出したデンプンを調べた研究

デンプンは食品や工業で広く使われる多糖類ですが、その供給はトウモロコシ、キャッサバ、小麦、ジャガイモといった限られた作物に偏っています。研究チームは、この偏りが単一作物の大規模栽培や資源の集中的な利用と結びついていることを指摘し、あまり使われていない植物資源からデンプンを得る可能性に目を向けました。

公開日: 2026年10月01日 23:12

超加工食品・加糖飲料の広告接触をめぐる社会経済・人種民族間の不平等を調べる系統的レビューの計画 研究論文OpenAlexブラジル

超加工食品・加糖飲料の広告接触をめぐる社会経済・人種民族間の不平等を調べる系統的レビューの計画

著者らは、健康の「商業的決定要因」に注目しています。これは、企業の販売活動や市場の仕組みが人々の健康状態を左右するという考え方です。論文の背景説明によれば、超加工食品(工業的な加工を重ねて作られた食品)や加糖飲料(砂糖などで甘味をつけた飲料)の販売促進は、非感染性疾患を広げるうえで重要な役割を果たし…

公開日: 2026年10月01日 19:52

セマグルチド中止後の体重再増加――文献レビューが示す仕組みと体組成への影響 研究論文OpenAlexブラジル

セマグルチド中止後の体重再増加――文献レビューが示す仕組みと体組成への影響

肥満は、長期にわたる管理を必要とする慢性的な病気だと考えられています。近年、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬の一種であるセマグルチドが登場し、著者らは、これが肥満の治療に大きな進歩をもたらしたと述べています。GLP-1は食後に腸から出て食欲や血糖の調節に関わるホルモンで、その働きを模した薬が体重の…

公開日: 2026年10月01日 09:43

黒米を発芽させると機能性成分はどう変わるか――発芽時間と温度の影響を調べた研究 研究論文Europe PMCブラジル

黒米を発芽させると機能性成分はどう変わるか――発芽時間と温度の影響を調べた研究

米は世界の食事エネルギーの2割以上を供給する主要作物で、世界人口の半数以上の主食になっています。その中でも黒米は、外側の色づいた層にアントシアニン(主にシアニジン-3-グルコシドやペオニジン-3-グルコシド)やポリフェノール類、γ-オリザノール、GABAなどを多く含む点で注目されてきました。しかし生…

公開日: 2026年09月30日 10:35