研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌の代謝は神経変性疾患とどう関わるのか——総説論文が整理した研究状況
認知症とともに生きる人の数は、2019年時点で5740万人と推定され、2050年には1億5280万人に達すると予測されています。この総説の著者らは、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった神経変性疾患が、それぞれ異なる神経系を侵し異なるタンパク質異常を示…
公開日: 2026年09月29日 04:31
ヨウ素とセレンは、金属による甲状腺への影響を左右するのか――人とほ乳類の研究データを整理した総説
甲状腺は、体の代謝を調節するホルモンをつくる臓器です。そのホルモンの材料になるのがヨウ素で、食事から取り込まれたヨウ素が甲状腺でホルモンへと組み込まれます。一方セレンは、ホルモンを活性型に変えたり働きを弱めたりする酵素(脱ヨウ素酵素)や、細胞を酸化ストレスから守るタンパク質の材料になります。著者らは…
公開日: 2026年09月29日 04:26
手術前に炭水化物飲料を飲む方法は、どこまで共通しているのか——82件の研究を見渡した調査
手術は体に大きな負担をかけます。組織の損傷や麻酔などをきっかけに、体内では酸化ストレスと呼ばれる反応が進み、さらに手術後にはインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」や一時的な高血糖が起こることが知られています。著者らによれば、こうした変化は感染リスクの上昇や傷の治りの遅れ、入院期間の長期化と関…
公開日: 2026年09月28日 22:54
食事成分はマイクロRNAを介して炎症性の皮膚疾患に働きかけるか——総説論文が整理した現状
乾癬、アトピー性皮膚炎、化膿性汗腺炎といった炎症性・自己免疫性の皮膚疾患は、免疫、遺伝、環境が絡み合って起こるため治療が難しい疾患です。近年注目されているのが、マイクロRNA(miRNA)と呼ばれる分子の働きです。著者らの説明によれば、miRNAは19〜25塩基ほどの短い一本鎖RNAで、細胞の中でメ…
公開日: 2026年09月28日 22:49
腸内細菌の乱れに着目した大腸がん対策——植物由来成分とプロバイオティクスを組み合わせた配合の検討
大腸がんは世界で3番目に多く診断されるがんであり、がんによる死亡原因としては2番目に位置づけられています。著者らは、GLOBOCAN 2022の報告として、新規症例が1,926,425件、死亡が904,019件にのぼると紹介しています。
公開日: 2026年09月28日 22:43
中年期の「おなかまわりの肥満」と認知機能の関係を整理した系統的レビュー
研究チームは、45〜59歳という中年期における腹部肥満(内臓脂肪の蓄積を反映する、いわゆる「おなかまわりの肥満」)と、記憶力や判断力といった認知機能との関係について、これまでに報告されてきた研究を体系的に集めて整理することを目的としました。腹部肥満は、腹囲やウエスト・ヒップ比などで評価され、体全体の…
公開日: 2026年09月28日 22:39
超加工食品と非アルコール性脂肪性肝疾患の関連を調べた系統的レビューとメタ解析
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、飲酒が主因ではないのに肝臓に脂肪がたまる状態で、論文によれば成人のおよそ25〜30%が該当する、世界で最も多い慢性の肝疾患です。肥満や2型糖尿病、メタボリックシンドロームと密接に結びついており、食事は数少ない「変えられる」リスク要因とされています。
公開日: 2026年09月28日 22:36
乳酸菌で発酵させたサネブトナツメの種子に何が起きるか——成分変化をLC-MSで調べた研究
サネブトナツメの種子は、中国で「酸棗仁(さんそうにん)」と呼ばれ、不眠や不安への生薬として長く用いられてきた植物性の素材です。著者らによれば、この種子にはサポニン、トリテルペノイド、フラボノイド、アルカロイド、多糖、タンパク質など多様な成分が含まれ、中国の薬局方ではスピノシンとジュジュボシドAが品質…
公開日: 2026年09月28日 22:32
プロバイオティクスの有効性と安全性をめぐる現在の科学的知見を整理したレビュー
プロバイオティクスとは、「適切な量を摂取したときに宿主の健康に有益な効果をもたらす生きた微生物」を指します。この定義は2001年に国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の専門家会合がまとめたもので、2014年に国際プロバイオティクス・プレバイオティクス学会(ISAPP)があらためて支持し…
公開日: 2026年09月28日 22:27
学校給食は「権利」と「投資」をつなげるか――インドネシア無償栄養給食プログラムの評価研究
インドネシアでは2025年1月に「無償栄養給食プログラム(MBG)」が始まり、急速に規模を広げてきました。著者らによれば、政府の公式報告では2026年3月31日時点で全国26,362か所の栄養提供サービス拠点(SPPG)を通じて約6,180万人が対象となり、そのうち約4,950万人が児童・生徒だった…
公開日: 2026年09月28日 21:38
赤や黄の色素をもつ植物6種を比べる──ベタレインとポリフェノールの組成と生物活性の関係を調べた研究
食後に血糖値が急に上がる状態や、糖とタンパク質が酵素によらずに結びついてできる「終末糖化産物(AGEs)」の生成は、互いに関係しながら体に負担をかける現象として知られています。研究チームは、こうした過程に関わる二つの消化酵素に着目しました。α-アミラーゼはデンプンの分解を始める酵素、α-グルコシダー…
公開日: 2026年09月28日 21:31
赤ビーツの皮の粉末と揚げ油の違いがミートボールの品質とアクリルアミド生成に与える影響
赤ビーツ(Beta vulgaris L.)を加工する際に出る皮は、通常は廃棄される副産物ですが、論文によれば、赤紫色のもととなるベタレイン色素をはじめ、ポリフェノール、食物繊維、ミネラルを豊富に含み、抗酸化性を持つ素材として注目されています。一方、ミートボールのような食肉製品は加工・保存の過程で脂…
公開日: 2026年09月28日 20:39