研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
慢性腎臓病の「腎臓リハビリテーション」診療ガイドライン2026年版――運動・栄養・多職種連携の推奨をまとめる
日本腎臓リハビリテーション学会の作成委員会は、慢性腎臓病(CKD)の患者に向けた「腎臓リハビリテーション診療ガイドライン」を改訂し、その要点をまとめた論文を公表しました。CKDとは腎臓の働きが慢性的に低下した状態のことで、論文は日本の最新統計として成人のおよそ5人に1人、2000万人近くがCKDに該…
公開日: 2026年09月27日 21:38
高用量NMNを24週間摂取した高齢者の無作為化比較試験——血中NAD⁺は大きく増加、身体機能への効果は限定的
加齢とともに体内で減っていくと考えられている補酵素NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、エネルギー代謝やDNA修復など多くの生命活動に関わります。その材料となる物質がNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)で、ビタミンB3の派生物として、ブロッコリーやキュウリ、枝豆などにわずかに含まれ…
公開日: 2026年09月27日 19:39
妊娠後期の食事内容を日本の基準値と比べる:予定帝王切開で入院した女性57人の記述的調査
妊娠中の食事は、母親と赤ちゃんの健康にかかわる重要な要素です。研究チームは、日本国内で妊娠後期の食事内容を具体的に調べ、国が示す摂取の目安と照らし合わせたデータが限られている点に着目しました。
公開日: 2026年09月27日 08:06
米粉の乾燥と冷凍保存が粉の性質とグルテンフリーパンに与える影響を調べた研究
湿式の気流粉砕(水分を含んだ状態の米を、高速の空気の流れでぶつけ合って細かくする方法)で作られる米粉は、デンプンの損傷が少ないという特徴があります。ここでいう「デンプンの損傷」とは、粉砕の際にデンプンの粒が壊れることで、水の吸い方やパンの膨らみ方に関わる性質です。
公開日: 2026年09月26日 06:23
土と葉の「水の状態」を光で読む——有機質肥料が育てる土壌と植物のつながり
土は、根が伸びる場であり、水をたくわえ、微生物がはたらく場でもあります。豚ぷん堆肥のような有機質肥料を入れると、土の構造や養分の出方、水の保ち方が変わることは知られていますが、その過程で土や植物の中の「水の分子のまとまり方」がどう変化するのかは、よく分かっていませんでした。
公開日: 2026年09月26日 05:06
避難先の住宅団地で続く住民主体の料理教室——福島の原発避難者への聞き取り調査から
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により、多くの住民が長期の避難生活を余儀なくされました。避難所から仮設住宅、そして災害公営住宅へと住まいが移るたびに、それまで築かれた地域のつながりはいったん解け、慣れない環境で人間関係を結び直す必要がありました。震災前に同居していた家族が離れて暮らす…
公開日: 2026年09月26日 00:07
クコの実由来多糖類と動脈硬化モデルマウスの脂質・免疫に関する研究の紹介
血液中の脂質バランスが崩れる脂質異常症は、動脈硬化や心血管疾患と結びつく代謝の乱れとして知られています。著者らによれば、脂質異常症では肝臓や血管壁で慢性的に弱い炎症が続き、コレステロールの蓄積だけでなく免疫のはたらきの乱れも伴います。そのため、代謝と免疫の両方に作用しうる食品由来の成分に関心が集まっ…
公開日: 2026年09月25日 23:04
5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究
腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。
公開日: 2026年09月25日 21:44
気候変動は豊作年と凶作年にどう影響したか——トウモロコシとコムギの世界生産を分析
安定した作物生産は世界の食料安全保障の基盤です。研究チームによれば、気候変動は極端な気象現象を増やし、しばしば収量の低い年、すなわち「凶作」を招いてきました。一方で、場所や季節によっては、好ましい気候条件や大気中の二酸化炭素濃度の上昇が、収量の高い年、すなわち「豊作」の収量をさらに押し上げる可能性も…
公開日: 2026年09月25日 18:46
ドナーミルクのミネラル濃度は産後週数とともに低下する — 日本の母乳バンク試料を分析した報告
母親自身の母乳が得られないとき、早産児には他の母親から提供されたドナーミルク(DHM)が用いられます。母乳に含まれるカルシウム(Ca)、リン、亜鉛(Zn)は、骨の形成や酵素のはたらき、免疫機能などに欠かせない成分です。研究チームは、早産児は胎内でこれらのミネラルを蓄える時期(妊娠後期)が途中で終わっ…
公開日: 2026年09月25日 15:34
L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験
L-プロリンは、肉や乳製品、卵など日常の食品に含まれるアミノ酸で、体内でもアルギニンやグルタミンなどからつくられます。たんぱく質の材料になるだけでなく、グルタミン酸の前駆体としても働き、皮膚や血管、結合組織の主成分であるコラーゲンに多く含まれる成分でもあります。
公開日: 2026年09月25日 15:11
2型糖尿病の食事療法と「ゆるやかな糖質制限(LOCABO®)」――現時点の科学的根拠を整理した総説
2型糖尿病の治療では、運動や薬物療法とならんで食事療法(医学的栄養療法)が土台になります。論文の著者は、食事から取る内容が毎日くり返し体に影響することを指摘し、血糖や体重、脂質の状態を左右する重要な要素として食事療法を位置づけています。
公開日: 2026年09月25日 06:37