研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食事の内容やとり方はパーキンソン病の薬の効き方にどう関わるか――研究知見を整理した総説
パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンをつくる神経細胞が徐々に失われ、手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作の遅さなどが現れる進行性の病気です。治療の中心は薬で、とくに脳内でドーパミンに変わる「レボドパ」が最も効果の高い標準薬とされています。
公開日: 2026年10月19日 23:17
ウコン抽出物とアルツハイマー病による軽度認知障害の認知機能——単群・非盲検の観察研究
この研究は、アルツハイマー病によって生じた軽度認知障害(MCI)のある人が、ウコン(学名 Curcuma longa)の抽出物を含む食品を摂取した期間に、認知機能の測定値がどう変化するかを調べたものです。MCIとは、記憶や注意などの働きの低下が本人や周囲に気づかれる程度にあるものの、日常生活は保たれ…
公開日: 2026年10月01日 14:29
慢性腎臓病の「腎臓リハビリテーション」診療ガイドライン2026年版――運動・栄養・多職種連携の推奨をまとめる
日本腎臓リハビリテーション学会の作成委員会は、慢性腎臓病(CKD)の患者に向けた「腎臓リハビリテーション診療ガイドライン」を改訂し、その要点をまとめた論文を公表しました。CKDとは腎臓の働きが慢性的に低下した状態のことで、論文は日本の最新統計として成人のおよそ5人に1人、2000万人近くがCKDに該…
公開日: 2026年09月27日 21:38
2型糖尿病の食事療法と「ゆるやかな糖質制限(LOCABO®)」――現時点の科学的根拠を整理した総説
2型糖尿病の治療では、運動や薬物療法とならんで食事療法(医学的栄養療法)が土台になります。論文の著者は、食事から取る内容が毎日くり返し体に影響することを指摘し、血糖や体重、脂質の状態を左右する重要な要素として食事療法を位置づけています。
公開日: 2026年09月25日 06:37
ビタミンDの「代謝の比率」に男女差 — 日本の健康な成人650人を調べた研究
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、著者らによれば、その不足は骨や筋肉の病気だけでなく、心血管疾患、感染症、自己免疫疾患、うつ、不妊など幅広い状態と関連が報告されてきました。ビタミンDを受け取る受容体が体の多くの臓器にあることから、体内のビタミンDの状態を正確に測ることが臨床で…
公開日: 2026年09月25日 06:20
排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究
おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。
公開日: 2026年09月25日 05:54
紫サツマイモ酒の醸造に有機酸を加えると何が変わる? メタノールと高級アルコールを減らす仕組みを探った研究
紫色のサツマイモを原料にした果実酒「紫サツマイモ酒」は、鮮やかな色合いとアントシアニンなどの栄養成分を含むことで知られています。ただし、サツマイモはペクチンやアミノ酸を多く含むため、発酵の過程でメタノールや高級アルコールと呼ばれる物質が生じやすく、これらは酒類における主要な健康リスク要因とされていま…
公開日: 2026年09月05日 14:38
食物繊維の組み合わせが腸内の有害物質を減らす可能性、高齢者の便を使った試験管内実験で示唆
加齢に伴って腸内細菌のバランスが崩れる『dysbiosis(ディスバイオーシス)』が起こりやすくなることが知られています。この状態では、腸内細菌がつくり出す有害な代謝物が増えやすくなるとされ、高齢者の健康維持を考えるうえで、こうした物質をどう減らすかが関心を集めています。今回、レジスタントデキストリ…
公開日: 2026年09月04日 00:24
自分の腸内細菌に合う食物繊維を事前に選べるか——日本の8名で試した予備的研究
食物繊維は腸内細菌によって発酵され、酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を生み出すことが知られていますが、同じ種類の食物繊維をとっても、効果の出方には個人差が大きいことが課題とされてきました。誰にどの食物繊維が合うのかをあらかじめ見極める確立された方法はこれまで存在していませんでした。この研究は、その個人差に…
公開日: 2026年09月03日 16:24
ユーグレナの日常摂取が免疫の働きと風邪様症状に関わる可能性を検討した研究
「腸活」や「免疫ケア」という言葉が身近になる中、食物繊維、特に消化されにくい多糖類が免疫の働きを支えるうえで重要だと考えられてきました。しかし多くの人でその摂取量は推奨レベルに届いていないのが実情です。こうした背景から、持続可能な多糖類の供給源として注目されているのが微細藻類です。今回紹介する研究で…
公開日: 2026年08月23日 20:30
発酵乳製品を週3日以上、5年続けた高齢男性で死亡リスクが低い傾向 乳酸菌シロタ株含む製品を対象に地域住民を追跡調査
ヨーグルトや乳酸菌飲料など、発酵乳製品は日本の食卓でおなじみの存在です。これまでにも「乳製品をよく摂る人は全死因死亡リスクが低い」という関連が報告されてきましたが、乳酸菌(プロバイオティクス)を含む発酵乳製品に限定した場合、健康との関連がどうなるかは、まだはっきりしていませんでした。今回紹介するのは…
公開日: 2026年08月19日 14:26
カフェイン飲料を飲む「動機」は緑茶・コーヒーで違う?日本語版アンケートの検証研究
コーヒーは眠気覚ましに、緑茶はほっと一息つくために——なんとなく、そんな飲み分けをしている人は多いのではないでしょうか。カフェインを含む飲み物を飲む理由(動機)を測るための「カフェイン摂取動機質問票(MCCQ)」という調査票が海外で作られていますが、これを日本語に翻訳して使ったところ、データへの当て…
公開日: 2026年08月17日 23:26