研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
収穫後の果物の品質を『色』で見分ける——画像解析研究の最新レビュー
スーパーで果物を選ぶとき、多くの人は色つやを見て熟れ具合を判断します。実はこの『見た目の色』を科学的に活用しようという研究分野が、農業や食品流通の現場で注目されています。今回紹介するのは、収穫後の果物の品質評価に使われる『色彩ベースイメージング(画像による色の解析)』技術について、これまでの研究をま…
公開日: 2026年08月22日 04:31
ホエイプロテインのナノ粒子でチコリの機能性成分を守る——発酵乳Rayebの保存性を探った研究
チコリという植物をご存じでしょうか。青い花を咲かせるキク科の植物で、根がコーヒーの代用品として使われることもありますが、葉や茎などの地上部にもポリフェノールをはじめとする植物由来の機能性成分が含まれていると考えられています。こうした植物成分を食品に加えて機能性を高めようとする研究は世界中で行われてい…
公開日: 2026年08月22日 04:27
イチゴをもっと長持ちさせる? 精油とプロバイオティクスを組み合わせた「食べられるコーティング」研究を紹介
収穫後のイチゴなどの果物は傷みやすく、カビや腐敗によって多くが廃棄されてしまいます。この問題に対して近年注目されているのが、果物の表面に薄い膜を作って保護する「可食コーティング(食べられる被膜)」という技術です。今回紹介する論文は、この可食コーティングに植物由来の「エッセンシャルオイル(精油)」と「…
公開日: 2026年08月20日 01:31
白サツマイモとエンドウ豆でつくる低GIフレーク——配合の違いが栄養と食感に与える影響とは
朝食用のフレーク製品といえば小麦やとうもろこしを原料にしたものが一般的ですが、近年は食物繊維やタンパク質を強化した「機能性」をうたう食品への関心が高まっています。今回紹介する研究は、白サツマイモ(Ipomoea batatas)と予備加熱したエンドウ豆(Pisum sativum)という、栄養的な特…
公開日: 2026年08月18日 17:27
プーアル茶のしぼりかすを発酵させて食物繊維を改質する研究
お茶を淹れたあとに残る「茶かす」は、これまで多くが廃棄されてきました。しかし茶かすには食物繊維などの成分が含まれており、これを有効活用できれば資源の無駄を減らせると期待されています。今回紹介する研究では、プーアル茶のしぼりかすを微生物で発酵させることで、食物繊維の性質を変化させ、より利用しやすい形に…
公開日: 2026年08月18日 15:29
インゲンマメを発酵させると何が変わる?タンパク質・食物繊維・風味への影響を整理した研究紹介
インゲンマメ(Phaseolus vulgaris L.)は、タンパク質や食物繊維、複雑な炭水化物、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどを豊富に含む栄養価の高い豆類です。しかし、栄養価が高いにもかかわらず、現代の食品システムへの活用は思うように進んでいません。その背景には、消化や栄養吸収を妨げる「…
公開日: 2026年08月16日 14:28
在来ダイコン「黄州」のゲノム解読で見えてきた、食感を決めるセルロース蓄積の仕組み
ダイコンは煮物や漬物、乾物などさまざまな料理に使われる身近な野菜ですが、品種によって水分量や食感、加工への向き不向きが大きく異なることをご存じでしょうか。今回紹介する研究は、中国湖北省黄州(こうしゅう)地域に古くから伝わる在来種ダイコン「黄州(HZ)」を対象にしたものです。この品種は円錐に近い独特な…
公開日: 2026年08月15日 02:27
食品ロスを減らす鍵はAIとデジタルツイン?収穫後の品質管理を見直すレビュー研究
スーパーで買った野菜や果物が、思ったより早く傷んでしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。実は、収穫された農産物や食品が消費者に届くまでの「収穫後」の段階で発生するロスや廃棄は、世界の食料生産量の13〜14%にものぼり、その経済的損失は年間およそ4000億ドルにも達すると報告されています。こ…
公開日: 2026年08月14日 17:26
キャロブ粉で作るグルテンフリーパスタ ― ヒヨコマメ・テフ配合に加えて食感や機能性は変わるのか
小麦アレルギーやセリアック病などの理由でグルテンフリーの食生活を送る人にとって、パスタは「食感が物足りない」「栄養バランスが偏りがち」といった悩みがつきものです。グルテンを含まない材料だけでコシのある麺を作るのは技術的に難しく、風味や食べ応え、さらには健康面での付加価値をどう高めるかは、食品研究の分…
公開日: 2026年08月14日 06:32
牛肉ドライソーセージの品質を高める乳酸菌スターターとは―食肉加工環境由来の菌株を使った試作研究
生ハムやサラミのような「ドライ発酵ソーセージ」は、加熱せずに乳酸菌などの微生物のはたらきと乾燥・熟成によって作られる保存食品です。発酵や熟成の過程をどのような微生物が担うかによって、風味や食感、そして保存性が変わってくることが知られています。近年では、食品そのものだけでなく、食肉加工工場の環境中から…
公開日: 2026年08月12日 23:29
廃棄物から食卓へ――カボチャの皮を使った機能性パスタ開発の研究
カボチャを調理するとき、多くの人は中の果肉だけを使い、皮は捨ててしまうのではないでしょうか。しかし食品を作る過程で生まれるこうした「副産物」を有効活用することは、食品ロスを減らし、資源を循環させる取り組みとして近年注目されています。今回紹介する研究は、通常は廃棄されるカボチャの皮を粉末にして小麦パス…
公開日: 2026年08月12日 23:26
タラバガニを3ヶ月「畜養」しても味は変わる?脚肉の官能評価を調べた研究
タラバガニといえば、ぷりぷりの脚肉が魅力の高級食材として世界中で親しまれています。実は市場に出回るまでの間、水揚げされたタラバガニが陸上の施設でしばらく生きたまま保管されることがあります。この「活魚保持(ライブホールディング)」と呼ばれる工程は、鮮度を保ちながら出荷のタイミングを調整するために行われ…
公開日: 2026年08月12日 19:26