最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
葉酸190µg、6月のアスパラガスが食べどき
6月に入ると、スーパーの野菜売り場でアスパラガスの束がひときわ目立つようになる。春から初夏にかけてが収穫の盛りで、いまはちょうど旬の中心にいる時期だ。穂先がかたくしまり、切り口がみずみずしい——そんな一束を手に取るのに、今より良い季節はしばらくない。
2026年06月10日 03:43
骨と筋肉を守る食品選び、シニアに頼りになるのはどれか
年齢とともに骨密度と筋肉量は少しずつ低下する。カルシウムの摂取量は年代・性別を問わず推奨量に届いていないケースが多いとされており(日本人の食事摂取基準)、乳製品だけに頼らず日常の食材を組み合わせて補う視点が、シニア世代の食卓には特に役立つ。
2026年06月10日 03:43
噛む食材を選ぶと、カロリーが変わる理由
同じ重さを皿に盛っても、食材によってカロリーは5kcalから66kcalまで幅がある。その差を生む仕組みが、水分量と食物繊維の多さにある。食物繊維とは消化・吸収されにくい炭水化物の一種で、カロリーへの寄与が小さいうえにしっかりした食感を生みやすい。日本人の食事摂取基準でも目標量が設定されているが、現…
2026年06月08日 19:38
脂は薄く、中身は濃い──名残の初鰹
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」——江戸の俳人・山口素堂が詠んだこの句から三百余年、初鰹は初夏の食卓を代表する魚だ。太平洋を北上するかつおは5月を最盛期として産地に上がり、6月上旬はその名残の時期にあたる。「今年はもう食べたか」と気になり始めるこのタイミングに、改めてこの魚の中身を見てみると、さっ…
2026年06月08日 19:38
外食続きの食卓で、ビタミンKはどこへ消えた
コンビニ弁当や定食が続く日々には、揚げものも炒めものも主役級に並ぶ。エネルギーもたんぱく質も足りているのに、食卓から静かに消えていくのが色の濃い葉もの野菜——そしてそこに多いビタミンKだ。
2026年06月08日 19:37
リンが多い食品、1位はキッチンの膨らし粉だった
骨や歯を支えるミネラルといえばカルシウムが有名ですが、その相棒として欠かせないのが「リン」です。骨や歯の硬さをつくる成分はカルシウムとリンが組み合わさったもので、リンは体内でカルシウムに次ぐ量で存在するミネラルでもあります。それだけでなく、食べたものをエネルギーに変える代謝や、細胞の膜を構成する素材…
2026年06月08日 19:37
水94%のトマトが夏の味になる理由
一口かじると、果汁が飛び出してくる。赤いトマト(生)の水分量は100gあたり94g——重さのほぼすべてが水で構成されていることになる。それなのに、あの鮮やかな赤と独特の酸味と甘みは、いったいどこから来るのだろうか。
2026年06月08日 02:54
手軽さは同じでも、たんぱく質に3倍以上の差がある
たんぱく質は筋肉や皮膚など体をつくる材料の一つで、日本人の食事摂取基準では年齢・性別ごとに推奨量が定められている。スーパーやコンビニで気軽に手に入る缶詰・豆腐・卵・納豆・チーズはどれも手軽な食材だが、100gあたりのたんぱく質量には意外なほど大きな幅がある。ごまさば水煮の24.8gに対し、木綿豆腐(…
2026年06月08日 02:54
ヒスチジンの上位5品、なぜすべて「節」なのか
削り節をひとつかみ、鍋に落とした瞬間に広がるあの香り。ヒスチジンを多く含む食品の上位5品を並べると、すべてが「節(ふし)」と名のつく乾燥魚加工品でした。かつお節・裸節・削り節・さば節・サケ節——原料魚は異なれど、全員が同じ製法の一族です。なぜ節ばかりが上位を占めるのでしょうか。
2026年06月08日 02:35
レバーばかりかと思いきや、2位は干し椎茸だった
「パントテン酸」という名前は耳慣れないかもしれませんが、食べたものをエネルギーに変える代謝の過程で、このビタミンB群の一つは欠かせない役割を担っています。体内では「補酵素A(コエンザイムA)」という物質の構成成分となり、糖質・脂質・たんぱく質すべての代謝に関わります。補酵素とは、代謝の反応がスムーズ…
2026年06月07日 19:01
あまに油とサフラワー油、数値が似て内訳は正反対
植物油の棚の前で「あまに油とサフラワー油、何が違うの?」と思ったことはないでしょうか。成分表で多価不飽和脂肪酸の量を比べると、どちらも100gあたり70〜71g台でほぼ並びます。ところが内訳を掘り下げると、n-3系とn-6系の比率がほぼ逆転していることがわかります。同じ「70g超」がなぜ「別物」なの…
2026年06月07日 13:38
走りのうに──礼文・利尻、6月の海と葉酸360µg
6月に入ると、北海道・礼文島や利尻島の沖合では生うに(エゾバフンウニ)の漁が動き始め、走りの季節を迎える。礼文・利尻のバフンウニは身の色が濃いオレンジで、甘みの奥に磯らしいコクがある。まだ流通量の少ない6月上旬のうには、産地近くの鮮魚店や通販に並ぶだけで、その年最初の旬の訪れを告げる存在だ。
2026年06月07日 13:38
色が薄くても塩分は多い──淡色みその逆説と減塩のコツ
みそ汁に使うみそを変えるだけで、1杯あたりの食塩相当量が倍近く変わる──そう言われても、ぴんとこないかもしれない。食品の色が薄ければ塩気もマイルドに感じるのは自然な直感だ。ところがみその場合、この直感は当てにならない。
2026年06月07日 13:38
青魚はどれも同じ?EPA・DHAは選んだ魚で変わる
「青魚を食べているから大丈夫」——そう思っていたとしたら、少し視点を変えてみてほしい。さんま・さば・いわし・あじ・にしん、どれも「青魚」と呼ばれるが、EPAやDHAを含むn-3系多価不飽和脂肪酸の含有量は、魚種によってはっきりと差がある。調理法の前に、まず「どの魚を選ぶか」が大きく影響するのだ。
2026年06月07日 02:53
野菜売り場にいる豆──名残のグリーンピース
六月の上旬、青果コーナーに莢ごとのグリーンピースがまだ並んでいる。えんどう豆の旬は春から初夏にかけてで、盛りは五月ごろ。六月に入ると名残の季節で、生の莢が店頭を離れるのもそろそろだ。冷凍品なら一年中手に入るが、莢から豆を取り出す手間も含めて楽しめるのは今の時期だけだ。
2026年06月07日 02:53
ほうれん草もオレンジも、フェルラ酸8mg台で並ぶ理由
「ほうれん草とオレンジ、どちらが栄養的に近いか」——そんな問いを立てる人はほとんどいないでしょう。ところが、フェルラ酸という植物由来の成分に注目すると、この2種がほぼ同じ数値帯でずらりと並ぶのです。
2026年06月07日 02:53
赤身と脂身で脂質は約20倍——まぐろの部位と品種を数字で選ぶ
100gあたり115kcalと308kcal。どちらも天然のくろまぐろ、違うのは部位だけだ。脂質は1.4gと27.5g——約20倍の開きがある。「まぐろを食べるなら赤身」という感覚は数字で裏づけられるが、品種や天然・養殖の違いによっても、赤身の中身は大きく変わってくる。
2026年06月07日 02:04
米に足りないアミノ酸——六月のはもとリジン
細かく密に走る骨を包丁で断ち切る「骨切り」の技術なしには食べられない——はも 生とはそういう魚だ。その仕事を経てはじめて、白身がなめらかに口の中でほどける。
2026年06月07日 02:04
のりがにんじんの約2倍?α-カロテン含有量の意外な顔ぶれ
「α-カロテンが多い食品といえば?」と聞けば、多くの人がにんじんを思い浮かべるはずです。ところが、日本食品標準成分表(八訂)のデータを100gで比べると、上位2品を占めるのはにんじんではなく「のり」でした。
2026年06月07日 02:04
お茶もだしも「水分99.9g」——差を生む0.1%の正体
お茶を一口飲む。だし汁を鍋に注ぐ。カットわかめを煮たあとの汁をそっと捨てようとする——これら三つの液体が、食品成分表の上ではほぼ同じ数値を持つと聞いたら、驚くでしょうか。
2026年06月07日 01:19