研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
自然由来成分と腸のバリア機能――2004年から2025年までの研究動向を文献計量で読み解く
私たちの腸の内側には、体の外から入ってくる食べ物の成分や無数の微生物と接する「腸管バリア」と呼ばれる仕組みがあります。腸の表面を覆う細胞の層とその細胞同士をつなぎ止めるタイトジャンクション(密着結合)、杯細胞が分泌する粘液の層、抗菌ペプチドや分泌型IgAといった化学的・免疫的な防御、さらに粘膜の内側…
公開日: 2026年09月15日 08:04
ゴルフ1ラウンド中の「ゆっくり吸収される糖」摂取と体の反応を調べた予備的研究
ゴルフは1ラウンドにおよそ4〜5時間かかり、体を動かす場面と、グリーンを読むなど高い集中力を要する場面が交互に続く競技です。運動強度そのものは中程度でも、長時間にわたって体にかかる負担が積み重なるため、著者らは、単にエネルギー不足を防ぐだけでなく、代謝を安定させる栄養の摂り方が重要だと述べています。
公開日: 2026年09月15日 07:36
口の衰えと日常生活動作の関連を調べた研究――栄養状態が果たす小さな役割
世界的に高齢化が進むなか、高齢者の生活機能の低下と介護需要の増大は公衆衛生上の大きな課題になっています。この研究で著者らが注目したのは「日常生活動作(ADL)」です。ADLとは、食事、着替え、排せつ、移動、歩行といった、自分の身の回りのことを自力で行う能力を指し、高齢者の基本的な身体機能を示す重要な…
公開日: 2026年09月14日 21:46
難消化性マルトデキストリンと高齢マウスの筋肉:腸内細菌叢の変化とともに筋萎縮が抑えられたとの報告
加齢に伴って骨格筋の量と機能が徐々に失われる状態はサルコペニアと呼ばれ、転倒や骨折、入院、死亡のリスクを高めるとされています。高齢化が世界的に進むなか、対策として確立しているのは主に運動と食事のバランスであり、栄養面からの有効な手立ては限られていると著者らは述べています。
公開日: 2026年09月14日 19:40
捨てられるアサイーの種を使った腸内細菌の試験管内発酵研究
アサイー(学名 Euterpe oleracea Mart.)はブラジル北部で経済的に重要な果実です。研究チームによれば、種は果実全体の重さのおよそ80%を占めると見積もられており、その結果、日々数百トン規模の副産物が十分に活用されないまま積み上がっています。
公開日: 2026年09月14日 16:26
高齢者の『孤食』が食生活を変える――スペイン農村部の高齢者調査から見えた多様な実態
一人暮らしの高齢者が増えるなかで、『孤独』と『食事』の関係はどのように結びついているのでしょうか。孤独というと食欲の低下や栄養不足といった衰えのイメージで語られがちですが、実際の暮らしの中ではもっと多様で複雑な形をとっているのかもしれません。今回紹介するのは、スペインの農村部・準都市部に暮らす65歳…
公開日: 2026年09月10日 09:01
オキアミ油に含まれる成分、老化促進マウスの筋肉の衰えを和らげる可能性を示唆する研究
年齢を重ねると誰にでも起こる筋肉量や筋力の低下は「サルコペニア」と呼ばれ、生活の質や寿命に大きく関わることが知られています。この現象に食品由来の成分がどう働きかけられるのかを調べた研究が、エヌピージェイ・サイエンス・オブ・フードに発表される予定です。今回注目されたのは、南極海に生息するオキアミから得…
公開日: 2026年09月09日 04:55
レスベラトロールのサプリメントは脂肪肝に効くのか? 9件のメタ解析を統合した最新研究
赤ワインやブドウの皮に含まれる成分として知られるレスベラトロールは、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。肝臓に脂肪がたまる非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対して、このレスベラトロールをサプリメントとして摂ることに意味があるのか、これまで複数の研究で調べられてきましたが、結果は一貫してい…
公開日: 2026年09月07日 07:28
植物由来の多糖類でつくる微小カプセル、線虫を使った事前チェックの試みとは
ビタミンや香り成分、プロバイオティクス(善玉菌)などの機能性成分は、そのままの形では熱や酸、酸素に弱く、体内でうまく吸収されないことも少なくありません。こうした成分を細かい粒子で包み込み、狙った場所まで届ける「デリバリーシステム」の研究が進められています。今回紹介する総説論文は、デンプンやペクチン、…
公開日: 2026年09月05日 16:26
飲み込みにくさを抱える高齢者のために。水分たっぷりの『ひと口ゼリー』にビタミンを届ける工夫
年齢を重ねると、飲み込む力や口の中の感覚が少しずつ変化し、水分補給や栄養摂取が難しくなることがあります。とくに嚥下障害(飲み込み障害)のある高齢者では、水のようにさらさらした液体をそのまま飲むこと自体が誤嚥(気管に入ってしまうこと)のリスクにつながるため、とろみをつけた飲み物が広く使われてきました。…
公開日: 2026年09月05日 05:27
タイ南部の高齢者、約4人に1人がサルコペニア 年齢とBMI・栄養・運動習慣の関係とは
加齢とともに筋肉量や筋力、身体機能が徐々に低下していく状態は「サルコペニア」と呼ばれ、転倒や骨折、要介護、入院、死亡リスクの上昇と関連することが知られています。タイでは2022年時点で60歳以上の人口が全体の20%を占める『高齢社会』に入り、2031年には28%に達して『超高齢社会』になると予測され…
公開日: 2026年09月05日 04:45
植物性食への切り替え、体はどう適応するのか——鉄・クレアチン・タンパク質・腸内細菌をめぐる研究
肉や魚を減らして植物性の食事に切り替えると、鉄やクレアチン、必須アミノ酸、あるいは食物繊維の発酵によって作られる栄養素が不足するのではないか、という懸念がしばしば語られます。これは「食事からの摂取量が減れば、体内で使える量もそのまま減る」という前提に基づく見方です。今回紹介する総説論文は、この前提を…
公開日: 2026年09月05日 02:28