研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
タツノオトシゴを丸ごと活用へ 頭・体・内臓で異なる栄養特性が明らかに
タツノオトシゴは、漢方などで珍重されてきた生き物ですが、養殖・加工の過程では体の一部しか使われず、残りは廃棄されることが少なくありません。もし捨てられている部位にも栄養的な価値があるとしたら、それを無駄にしてしまうのはもったいない話です。今回紹介する研究は、養殖されたタツノオトシゴの一種「Hippo…
公開日: 2026年07月09日 22:26
熱帯魚マダラスズキへの乳酸菌LP100投与、成長や腸内環境への影響を検証した研究
養殖魚の健康を維持しながら育てる方法として、近年注目されているのが「プロバイオティクス」と呼ばれる有用微生物をエサに加える手法です。ヒトの分野でもヨーグルトなどでおなじみの乳酸菌ですが、魚の養殖現場でも、腸内環境や免疫力への働きが研究されています。今回紹介するのは、観賞魚や食用魚として利用されるマダ…
公開日: 2026年07月08日 22:26
伝統的な植物性食品と持続可能な食事が心血管代謝疾患の予防に果たす役割とは―国際専門家グループによるコンセンサス声明を紹介
国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」には、貧困や飢餓の解消、健康、教育、平等、気候変動対策など幅広いテーマが含まれています。今回紹介するのは、こうしたSDGsの達成と、心血管代謝疾患(心臓病や糖尿病など)をはじめとする慢性疾患の予防とを結びつけて論じた、国際栄養学会と第28回世界臨床栄養学…
公開日: 2026年07月08日 21:29
窒素を減らして育てたクロレラで色素が増加?新規分離株を使った研究
健康食品やサプリメントの素材として注目される微細藻類「クロレラ」。その一種であるクロレラ・ブルガリス(Chlorella vulgaris)は、カロテノイドと呼ばれる色素成分を作り出すことで知られ、バイオテクノロジー分野でも幅広い応用が期待されています。カロテノイドはβ-カロテンやルテインなど、緑黄…
公開日: 2026年07月08日 02:25
高齢者への「ビートルート抽出物」補給、循環硝酸塩・抗酸化物質の増加と心代謝マーカーとの関連を検討した研究
加齢とともに血管の健康にかかわる「一酸化窒素」の生体利用率が低下し、心代謝リスク(血圧や血糖、脂質など生活習慣病に関わる指標)が高まりやすくなることが知られています。一酸化窒素は血管を広げる働きなどに関わる分子で、体内では食事から摂取した硝酸塩などから作られる経路もあります。ビートルートは硝酸塩を比…
公開日: 2026年07月05日 18:27
アメリカザリガニの殻の色で味や成分は変わる?―青色ソフトシェルと赤色ハードシェルを比較した研究
アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)には、殻がやわらかく青みがかった「青色軟殻型」と、殻が硬く赤い「赤色硬殻型」がいることが知られています。市場ではこの二つのタイプで取引価格が大きく異なるとされますが、その背景にどのような生物学的な違いがあるのかは、まだ十分に整理されていません…
公開日: 2026年07月04日 19:29
綿実に秘められた栄養と抗酸化パワーを調べた研究
綿花といえば衣類の繊維を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、その種子である「綿実(わたみ、コットンシード)」は、繊維を採ったあとに残る副産物として扱われ、これまで十分に活用されてこなかったといいます。しかし綿実には栄養やフィトケミカル(植物由来の機能性成分)が豊富に含まれている可能性があり、今回紹…
公開日: 2026年07月04日 19:28
ペルー産タルウィ豆、色の違う3品種で成分にどんな差? 粉末の性質を詳しく調べた研究
南米アンデス地域には、日本ではあまり馴染みのない伝統作物がいくつもあります。今回紹介する「タルウィ(ルピナス・ムタビリス)」もその一つで、豆の一種として古くから食べられてきました。こうした地域固有の作物は、成分や性質をきちんと調べることで、将来的に食品産業へ活用しやすくなると考えられています。今回紹…
公開日: 2026年07月04日 18:27
オニテナガエビの育成、タンパク質を減らしても『バイオフロック』でむしろ利益増?
エビ養殖と聞くと、多くの餌と大量の水が必要な産業というイメージを持つ人もいるかもしれません。実際、稚エビを育てる「育成期」では、水質管理のために頻繁な水交換が必要とされてきました。しかし近年、水をあまり交換せずに微生物の力で水質を保つ「バイオフロックシステム」という飼育方法が注目されています。今回紹…
公開日: 2026年07月04日 03:25
赤色光と遠赤色光の補助照射が室内栽培のレタスとケールを変える? 光スペクトルと栄養成分の関係を調べた研究
スーパーで売られている葉物野菜の中には、太陽光ではなくLED照明を使った「植物工場」で栽培されているものが増えています。LEDは光の色(波長)を自由に組み合わせられるため、光の当て方を工夫することで野菜の育ち方や中身の成分をコントロールできるのではないか、という研究が世界各地で進められています。今回…
公開日: 2026年07月04日 01:30
食用昆虫はソーセージや代替肉にどこまで混ぜられる?25本の研究を横断調査
近年、環境負荷の少ないタンパク源として食用昆虫が注目されています。ただし、昆虫をそのままの姿で食べることに抵抗を感じる人は少なくありません。そこで考えられている工夫のひとつが、ソーセージやハンバーグのような食肉製品、あるいは大豆などから作られる代替肉(ミートアナログ)に昆虫の粉末などを混ぜ込み、食べ…
公開日: 2026年07月04日 01:26
抗生物質に頼らない養殖へ――魚の腸内環境と免疫力を支える『機能性飼料』とは
スーパーで見かけるサーモンやタイなどの養殖魚。世界的な水産養殖の需要拡大にともない、限られた水域でより多くの魚を健康に育てる技術が求められています。とくに近年注目されているのが、抗生物質にできるだけ頼らずに魚の腸内環境や免疫力を高める『機能性飼料添加物』という考え方です。今回紹介するのは、こうした添…
公開日: 2026年07月03日 03:29