研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
海藻由来の乳化剤でヴィーガンケーキ作り? 紅藻の加水分解物を活用する研究
近年、フレキシタリアンやベジタリアン、ヴィーガンといった食生活を選ぶ人が増えています。加えて新型コロナウイルス流行後には卵の価格が高騰したこともあり、食品業界では卵の代わりに使える「代替乳化剤」への関心が高まっています。乳化剤とは、水と油のように本来混ざりにくいものを均一に混ぜ合わせる働きを持つ成分…
公開日: 2026年08月09日 19:29
腸内細菌が決める『効くかどうか』の個人差——食事性生理活性化合物の吸収をめぐる研究紹介
ポリフェノールやグルコシノレートといった、野菜や果物、お茶などに含まれる「生理活性化合物」は、慢性疾患のリスク低減と関連づけられることが多く、健康志向の高い人の間で注目されてきました。しかし、実はこれらの成分の多くは、食べたからといってそのまま体に吸収されるわけではありません。今回紹介する総説論文は…
公開日: 2026年08月07日 18:26
庭で育つワレモコウ属、食物繊維とポリフェノールが豊富な葉野菜として注目
ワレモコウ属(Sanguisorba属)は、庭先や野原でよく見かける多年草の仲間です。花壇を彩る観賞用植物として親しまれてきましたが、実は昔から一部の地域で食用や薬用にも利用されてきた植物でもあります。今回、学術誌「モレキュルズ」に、庭で栽培されたワレモコウ属の栄養成分とポリフェノール(植物由来の機…
公開日: 2026年08月07日 01:29
サプリメント広告は消費者にどう受け止められているのか——ポーランドでの意識調査
「このサプリメントで健康問題が解消される」——そんな印象を与える広告を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。健康食品やサプリメントの市場は世界的に拡大を続けていますが、その広告表現がしばしば誇張されたり、医薬品のような治療効果を暗示したりすることが指摘されています。今回紹介する研究は、消費…
公開日: 2026年08月06日 00:36
ウコン抽出物は「見当識」や「注意力」に関わる認知機能に影響するか?24週間の臨床試験
カレーなどでおなじみのスパイス「ウコン(Curcuma longa)」。近年は健康食品の素材としても注目されていますが、実際に人の脳の働き、とくに「認知機能」にどう関わるのかは、まだよくわかっていない部分が多くあります。今回紹介する研究は、軽い物忘れなどが気になり始める40〜69歳の健康な人を対象に…
公開日: 2026年08月01日 01:38
緑豆タンパク質は、がん治療を支える食品になりうるか——最新レビュー論文を読む
豆類は昔から手頃なタンパク源として親しまれてきましたが、近年は栄養面だけでなく、体の中で働く「生理活性成分」を含む食品として注目されています。今回紹介するのは、緑豆(Vigna radiata L.、いわゆるムング豆)に含まれるタンパク質やペプチドが、がん患者の栄養管理・支持療法にどう役立つ可能性が…
公開日: 2026年08月01日 01:35
ナッツは「体にいい」と分かっていても食べない?トルコの大学生調査から見える壁
ナッツ類は不飽和脂肪酸を多く含み、健康的な食品として広く知られています。しかし「体にいいと分かっている」ことと「実際に日常的に食べる」ことの間には、ズレがあるのではないか——特に、お金の使い方に制約が多い若い世代ではどうなのか。この素朴な疑問に取り組んだのが、トルコの大学生を対象にした今回の研究です…
公開日: 2026年07月31日 08:34
ヤマブシタケ(ライオンズマン)の生理活性成分を総説論文がまとめて整理
脳の健康や物忘れ対策への関心が高まるなか、キノコの一種「ヤマブシタケ(ライオンズマン)」が話題にのぼることがあります。見た目が白く長い毛のような突起で覆われたこのキノコは、アジアの伝統医療で古くから用いられてきました。今回紹介するのは、このヤマブシタケに含まれる生理活性成分や、それらを取り出す抽出方…
公開日: 2026年07月31日 08:30
ベンガル湾の海藻カエトモルファ・アエレア、次世代の食品原料になりうるか
近年、環境負荷が少なく栄養価の高い新しい食材への関心が世界的に高まっています。畜産に比べて土地や水の使用が少なく、成長も速いとされる海藻類は、その候補の一つとして注目されてきました。今回紹介する研究は、ベンガル湾に生育する緑藻の一種「カエトモルファ・アエレア(Chaetomorpha aerea)」…
公開日: 2026年07月29日 01:35
滲出型加齢黄斑変性の患者に個別化された食事介入を行うと血中の抗酸化成分はどう変わるか——抗VEGF療法との併用を調べた予備的研究
加齢黄斑変性(AMD)は、高齢者における中心視力の不可逆的な低下の主な原因の一つとされています。なかでも「滲出型」と呼ばれるタイプは、網膜の下に異常な血管が伸びてくることで視力に影響を及ぼすもので、現在の標準治療は「抗VEGF療法」と呼ばれる薬剤を目に注射する治療法です。一方で、ルテインやゼアキサン…
公開日: 2026年07月27日 22:32
カラシナの品種の違いが漬物発酵中の風味成分にどう影響するのか——グルコシノレートと揮発性代謝物から探る
ザーサイやカラシナ漬けなど、アブラナ科の野菜を発酵させた漬物には独特の風味や辛みがあります。この辛みや香りのもとになっている成分のひとつが「グルコシノレート」と呼ばれる化合物で、発酵や加工の過程でイソチオシアネート類などの揮発性物質に変化することが知られています。同じカラシナ(Brassica ju…
公開日: 2026年07月27日 13:33
大豆粕の発酵物から「うま味を引き立てる」ペプチドを探す ― AIと細胞実験を組み合わせた研究
豆腐や豆乳、大豆油などをつくる際に大量に出る「大豆粕」は、これまで飼料や肥料として使われることが多く、食品としての価値を十分に活かしきれていない副産物とされています。この大豆粕を発酵・分解して得られる加水分解物には、うま味に関わる小さなペプチド(アミノ酸がいくつか連なった物質)が含まれている可能性が…
公開日: 2026年07月27日 13:31