研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
栄養・感染・鉄補給の接点から鉄の体内バランスを整理した総説
鉄は、酸素を運ぶヘモグロビンの材料になるほか、細胞のエネルギー産生、DNAの合成、免疫の調節、多くの酵素の働きに関わる必須の微量栄養素です。一方で、鉄が不足すると貧血などにつながり、多すぎても酸化反応を通じて体に害を及ぼし得ます。そのため体内の鉄の量と分布(鉄恒常性)は、腸からの吸収、古くなった赤血…
公開日: 2026年10月15日 17:18
生成AIが作った献立をトルコの食事指針と比べる:栄養、超加工食品、費用、炭素排出量の検証
献立づくりにChatGPTやGeminiのような生成AIを使う場面が増えています。しかし、AIが作る献立がどこまで国の食事指針に沿っているかは、まだ十分に分かっていません。栄養が足りているか、加工度の高い食品がどれほど含まれるか、費用や環境への負荷はどうかといった点も同様です。研究チームはこの点を確…
公開日: 2026年10月15日 16:58
食事・運動・AI相談を医療者の見守りでつなぐ糖尿病支援アプリ「AIDCare」の技術的検証
糖尿病の管理では、食事の内容、体の動かし方、血糖値などの体の状態を日々把握することが欠かせません。論文によると、食事中の炭水化物は食後の血糖値を大きく左右し、一緒にとる食物繊維やたんぱく質は糖の吸収を緩やかにします。しかし、食事を紙やアンケートで記録する従来の方法では、思い出し違いや量の見誤りが起き…
公開日: 2026年10月15日 07:16
乳酸菌ラクトバチルス・プランタルムで収穫後の赤ピーマンの品質を保てるかを調べた研究
赤いパプリカ型のトウガラシ(Capsicum annuum L.)は世界中で広く栽培され、生のまま食べられることも多い野菜です。ビタミンCやフェノール化合物を豊富に含む一方で、呼吸が盛んで水分を失いやすく、収穫後に傷みやすいという弱点があります。そのため、化学的な保存料に代わる安全で持続可能な保存方…
公開日: 2026年10月14日 08:32
黒海ケフケン沿岸のムラサキイガイに含まれる脂肪酸と金属 季節ごとの栄養価と健康リスクを評価した研究
魚介類は良質なたんぱく質やオメガ3脂肪酸、ミネラルを含む食品です。一方で、沿岸の都市化や工業化が進むと、重金属などの汚染物質が生き物の体内に蓄積し、食べる人の健康リスクにつながるおそれがあります。
公開日: 2026年10月14日 08:28
ビタミンや鉄の血液検査値は卵巣予備能の指標AMHの個人差を説明するか:生殖年齢女性264人の検査記録の分析
卵巣の中に残っている卵胞(卵子を包む小さな袋)の量は「卵巣予備能」と呼ばれ、女性の妊娠しやすさを考える際の重要な手がかりとされています。その目安として広く使われているのが、血液中の抗ミュラー管ホルモン(AMH)です。AMHは発育途中の小さな卵胞から分泌されるため、残っている卵胞が多いほど値が高くなる…
公開日: 2026年10月12日 11:25
診断直後で未治療のADHDの子どもの食行動と食事内容を、年齢・性別をそろえた子どもと比べた研究
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性が年齢に見合わない程度で続く、子どもに多い発達の特性です。こうした特性が食べ方や食べ物の選び方に関わる可能性は以前から指摘されてきましたが、これまでの研究結果は一致していませんでした。
公開日: 2026年10月12日 10:43
砂糖入り飲料の物品税割合の変化と、飲料の買いやすさや食料へのアクセスとの関連:2022〜2024年の各国データの分析
砂糖入り飲料は体重増加や心臓・代謝の病気と関連することが知られており、消費を抑えるために課税する国が増えています。ただし、税率、課税対象となる商品、インフレへの対応は国によって大きく異なります。課税によって購入が減ることを示す研究はありますが、家計への影響は、もともとの消費量、課税後の購買行動、税収…
公開日: 2026年10月12日 05:56
加工肉を健康機能成分の「運び手」として捉え直す総説:技術面の利点と消化・吸収をめぐる知見の現状
近年、食品には空腹を満たすだけでなく、健康の維持や慢性疾患の予防に役立つことが求められるようになっています。こうした流れの中で注目されているのが、ニュートラシューティカルと呼ばれる成分です。これは食品に由来し、基本的な栄養を超えた生理的な働きが期待される生理活性成分や製剤を指します。ただし、こうした…
公開日: 2026年10月12日 05:52
腸内細菌と心臓をつなぐ「腸–心臓軸」:微生物がつくる物質、地中海食と伝統的トルコ食、個別化医療をまとめた総説
心臓や血管の病気(心血管疾患)は、予防や治療が進んだ今も世界の死因の第一位で、年間およそ1790万人が亡くなっていると著者らは紹介しています。近年、その背景にある仕組みの一つとして注目されているのが「腸–心臓軸」という考え方です。腸にすむ膨大な数の微生物(腸内細菌叢)が、代謝や免疫、血管の状態の維持…
公開日: 2026年10月12日 05:16
トルコの産後女性に多いビタミンD不足と、その関連要因を調べた研究
出産後の時期は、母乳を作りながら母体のカルシウムのバランスを保つために、ホルモンや代謝が大きく変化する時期です。授乳中は1日におよそ200〜300mgのカルシウムが母乳へ移るとされ、母体のビタミンDの蓄えは、母親自身のカルシウムバランスの維持や、母乳へのビタミンDの受け渡しにとって重要だと考えられて…
公開日: 2026年10月11日 21:53
トルコ・トゥンジェリ地方に自生するローズヒップ10系統の果実特性と成分の比較
ローズヒップ(ドッグローズ、学名Rosa canina L.)は野生の果樹で、ビタミンCやフェノール化合物(植物に含まれるポリフェノール類などの成分)を多く含み、抗酸化活性が高いことから、栄養面・機能面で価値が認められています。
公開日: 2026年10月11日 08:30