研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

神経集中治療で鎮静中の患者はなぜ経腸栄養を受け付けにくいのか 消化管トラブルの仕組みと対策を整理した総説 研究論文DOAJ中国

神経集中治療で鎮静中の患者はなぜ経腸栄養を受け付けにくいのか 消化管トラブルの仕組みと対策を整理した総説

脳卒中や頭部外傷などで神経集中治療室(NICU)に入る患者では、頭蓋内圧を落ち着かせ脳への負担を減らすために、深い鎮静や強い鎮痛が欠かせません。一方で、意識のない重症患者の回復を支えるには、口からではなく管を通して胃腸に栄養を届ける「経腸栄養」が重要な役割を果たします。ところが、この二つはしばしば衝…

公開日: 2026年08月03日 08:26

キャッサバの搾りかすを発酵させて飼料に――γ-PGA産生菌が変える栄養価と腸内環境 研究論文DOAJ中国

キャッサバの搾りかすを発酵させて飼料に――γ-PGA産生菌が変える栄養価と腸内環境

タピオカやでんぷんの原料として世界中で利用されているキャッサバ。その加工過程では大量の「キャッサバ残渣」という副産物が出ます。炭水化物は豊富ですが、タンパク質や脂質が少なく、そのままでは家畜の飼料としての価値が限られているとされてきました。さらにキャッサバには青酸配糖体などの成分も含まれており、扱い…

公開日: 2026年08月03日 05:28

ホタテガイのタンパク質と脂質は「質」で選ぶとどう見える?世界の研究をまとめたレビュー論文を紹介 研究論文DOAJ中国

ホタテガイのタンパク質と脂質は「質」で選ぶとどう見える?世界の研究をまとめたレビュー論文を紹介

ホタテガイといえば、刺身や貝柱のバター焼きなど、少し特別な日に食べる高級食材というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。近年、所得の向上や生活水準の変化を背景に、こうした高級な水産物への需要が世界的に高まっているといいます。では、ホタテガイに含まれるタンパク質や脂質は、栄養の「質」という観点か…

公開日: 2026年08月02日 22:28

炭水化物は『量』より『質』が睡眠の質と関係?中国の中高年対象研究から 研究論文DOAJ中国

炭水化物は『量』より『質』が睡眠の質と関係?中国の中高年対象研究から

「よく眠れない」という悩みは、現代社会が抱える大きな健康課題のひとつです。睡眠の質を左右する要因として、近年は食事との関係に注目が集まっています。特に主食として日常的に摂取する炭水化物は、量だけでなく、その『質』にも大きな幅があります。全粒穀物と精製された穀物、食物繊維の多い食品と少ない食品では、体…

公開日: 2026年08月02日 21:37

自然発酵ライチ酢様飲料の発酵過程を追う——微生物と味の成分はどう変化するのか 研究論文DOAJ中国

自然発酵ライチ酢様飲料の発酵過程を追う——微生物と味の成分はどう変化するのか

お酢は果物や穀物を自然の力で発酵させてつくられる、昔ながらの発酵食品です。近年はライチ(レイシ)などの果実を原料にした「フルーツビネガー」も注目されていますが、発酵の途中でどんな微生物がどんな順番で働き、どんな成分が生まれているのかは、実はあまり詳しく調べられていませんでした。今回紹介する研究は、ラ…

公開日: 2026年08月02日 21:34

魚介類をよく食べる人は糖尿病リスクが低い?中国の大規模コホート研究から 研究論文DOAJ中国

魚介類をよく食べる人は糖尿病リスクが低い?中国の大規模コホート研究から

魚や貝、エビなどの魚介類は、健康的な食生活の一部としてよく話題にのぼる食品です。今回紹介するのは、中国の中高年を対象に、魚介類の摂取量と将来の糖尿病発症との関係を長期間にわたって調べた研究です。魚介類の摂取が生活習慣病リスクとどう関連するのかは、これまで十分に明らかになっていなかった領域であり、大規…

公開日: 2026年08月02日 21:29

モクズガニを生きたまま美味しく届けるには? 輸送・貯蔵時の環境管理に関するレビュー論文を紹介 研究論文DOAJ中国

モクズガニを生きたまま美味しく届けるには? 輸送・貯蔵時の環境管理に関するレビュー論文を紹介

秋になると話題にのぼる高級食材のひとつに、チュウゴクモクズガニ(Eriocheir sinensis)があります。独特の風味と高い栄養価から消費者に人気の水産物ですが、市場や食卓に届くまでには「一時養殖(畜養)」や「活魚(活ガニ)輸送」という工程を経ます。生きたまま運ぶ以上、その間の環境がカニの状態…

公開日: 2026年07月27日 23:36

ゴボウを紅茶菌で発酵させると何が変わる? 抗酸化成分の変化に注目した研究 研究論文DOAJ中国

ゴボウを紅茶菌で発酵させると何が変わる? 抗酸化成分の変化に注目した研究

ゴボウは食物繊維が豊富な根菜として知られていますが、発酵の力でその成分をさらに変化させられるとしたら、どんな違いが生まれるのでしょうか。今回紹介するのは、ゴボウの根を「紅茶菌(きんかちゃ、Eurotium cristatum)」という微生物を使って固体発酵させ、栄養成分や抗酸化に関わる働きがどのよう…

公開日: 2026年07月27日 22:34

カラシナの品種の違いが漬物発酵中の風味成分にどう影響するのか——グルコシノレートと揮発性代謝物から探る 研究論文DOAJ中国

カラシナの品種の違いが漬物発酵中の風味成分にどう影響するのか——グルコシノレートと揮発性代謝物から探る

ザーサイやカラシナ漬けなど、アブラナ科の野菜を発酵させた漬物には独特の風味や辛みがあります。この辛みや香りのもとになっている成分のひとつが「グルコシノレート」と呼ばれる化合物で、発酵や加工の過程でイソチオシアネート類などの揮発性物質に変化することが知られています。同じカラシナ(Brassica ju…

公開日: 2026年07月27日 13:33

低電圧の電場でスイートコーンの変色を抑える?収穫後の品質保持を探った研究 研究論文DOAJ中国

低電圧の電場でスイートコーンの変色を抑える?収穫後の品質保持を探った研究

とうもろこしを買って数日経つと、あの瑞々しい黄色や甘い香りが少しずつ失われていく——そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。野菜や果物は収穫された後も呼吸を続けており、時間の経過とともに変色したり、風味が損なわれたりします。今回紹介する研究は、収穫後のスイートコーンにごく弱い電場をか…

公開日: 2026年07月27日 13:32

大豆粕の発酵物から「うま味を引き立てる」ペプチドを探す ― AIと細胞実験を組み合わせた研究 研究論文DOAJ中国

大豆粕の発酵物から「うま味を引き立てる」ペプチドを探す ― AIと細胞実験を組み合わせた研究

豆腐や豆乳、大豆油などをつくる際に大量に出る「大豆粕」は、これまで飼料や肥料として使われることが多く、食品としての価値を十分に活かしきれていない副産物とされています。この大豆粕を発酵・分解して得られる加水分解物には、うま味に関わる小さなペプチド(アミノ酸がいくつか連なった物質)が含まれている可能性が…

公開日: 2026年07月27日 13:31

クルミタンパク質と竹タケノコ由来食物繊維で高油分ゲルをつくる:植物性食品づくりの新しい工夫 研究論文DOAJ中国

クルミタンパク質と竹タケノコ由来食物繊維で高油分ゲルをつくる:植物性食品づくりの新しい工夫

植物性の代替食品づくりでは、タンパク質や食物繊維をどう組み合わせて「本物らしい」食感や構造をつくるかが大きな課題になっています。今回紹介する研究では、クルミのタンパク質と、孟宗竹(もうそうちく)のタケノコに由来する水溶性食物繊維を組み合わせ、油分を多く含むゲル状食品をつくる試みが報告されています。廃…

公開日: 2026年07月27日 13:29