最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
えごま油が最高含有1位、でも「使えない」? n-3系脂肪酸の意外な真実
脂質の中に、体内でほとんど作れないため食事からとる必要があるものがあります。それがn-3系多価不飽和脂肪酸です。「多価不飽和脂肪酸」とは、分子の中に二重結合を複数持つ脂肪酸のこと。n-3系はその中でも特定の位置に二重結合を持つグループで、α-リノレン酸・EPA・DHAなどが含まれます。消費者庁は「皮…
2026年06月16日 01:26
薬味の1かけに、骨を支えるミネラルが潜んでいた
6月も半ばを過ぎると、台所に並ぶしょうがが少しずつ若々しくなってくる。高知県が全国出荷量のトップを走り、この時期は新しょうがが市場に出回り始める季節だ。1かけをすりおろして薬味に、千切りにして添え物に——そんな使い方が当たり前になるほど、しょうがは「主役より少し後ろ」にいる食材だった。
2026年06月16日 01:26
ほうれん草より多い?葉酸の序列、データで見直す
葉酸を意識するとき、ほうれん草を思い浮かべる人は少なくないはずだ。緑の葉野菜の代名詞として食卓に根づいているからこそ、そのイメージは強い。だがほうれん草(生)100gあたりの葉酸は210µg、日本人の食事摂取基準の推奨量(女性30〜49歳で1日240µg)に対して88%どまりだ。妊娠を考える女性や、…
2026年06月16日 01:26
バリンは乾燥・濃縮された高たんぱく食品に多い
バリンは、食事からしか補えない必須アミノ酸のひとつで、「分岐鎖アミノ酸(BCAA)」と呼ばれるグループに属します。分岐鎖アミノ酸とは、他のアミノ酸とは異なり主に筋肉で代謝される種類のことで、バリンは筋肉のエネルギー代謝に深く関わっているほか、たんぱく質の同化作用——つまり体の組織をつくり維持する働き…
2026年06月15日 18:11
減塩みそ大さじ1杯の食塩相当量は約1.9g――通常みそとの差は0.3g
減塩みそ大さじ1杯(約18g)に含まれる食塩相当量は約1.9g。通常の米みそ(淡色辛みそ)の約2.2gと比べると、その差は約0.3gです。100gあたりの数値では差が大きく映りますが、実際に料理で使う量に換算すると、その差は一気に縮まります。
2026年06月15日 18:11
熊本から届く走りの一玉、6月のすいかを冷やして丸ごと楽しむ
6月の中旬、スーパーの青果コーナーに大玉が並び始めると、夏の入り口が見えてくる。出荷量で全国トップを誇る熊本県は、令和元年の農林水産省作物統計で収穫量約4.9万トンと全国シェアの約2割を占める主産地だ。6月の熊本すいかは「走り」の時期にあたり、最盛期は7〜8月だが、6月には早くも出荷が始まっている。…
2026年06月15日 18:11
プロリンが多い食品、実は食卓に並ばない素材ばかり
アミノ酸の一種「プロリン」について、日本食品標準成分表(八訂)のデータを上位から見ていくと、あることに気づきます。並んでいるのは日常の食卓に「そのまま」乗る食品ではなく、加工・抽出された産業的な素材が中心なのです。
2026年06月15日 10:36
昆布が糖アルコール上位に並ぶ逆説——ヨウ素の量にも目を向ける
「う蝕(虫歯)の原因になりにくい」という特性をもつ甘味料のグループがあります。糖アルコールと呼ばれる成分で、砂糖と同じように甘みをもちながら、消化管で吸収されにくい性質をもつため、低カロリー甘味料として食品に使われています。キシリトール・ソルビトール・マルチトール・エリスリトールなどがその代表例です…
2026年06月15日 10:36
和菓子の日、脂質ほぼゼロでも糖質が主役の「甘い贈り物」
6月16日は「和菓子の日」。平安時代の仁明天皇が嘉祥元年(848年)のこの日、16個の菓子や餅を神前に供えて疫病退散を祈り、民にも菓子を賜ったという故事に由来する。以来、江戸時代には「嘉祥菓子」と呼ばれる菓子を配る風習が武家社会に広まり、明治に入って一度は途絶えたものの、昭和54年に全国和菓子協会が…
2026年06月15日 10:36
100gで並ぶ、1尾で逆転する——青魚のEPA・DHA実力差
青魚を選ぶとき、何を基準にしていますか。まいわし(生干し)、さんま(皮つき・生)、ぶり(成魚・生)の3品は、日本食品標準成分表(八訂)の可食部100gあたりでEPA・DHA合計が2,500mg以上記録されています。一方、ごまさば(生)はDHAの値はあるものの八訂にEPAの収載がなく、まあじ(皮つき・…
2026年06月15日 10:36
清流の走り、6月の鮎が軽やかにおいしい理由
6月も中旬へさしかかるこの時期、琵琶湖では天然鮎の走りが始まる。まだ体が小さく、身が引き締まったばかりの若鮎。あの「スイカのような」とも「川の香り」とも形容される独特の清涼感は、成長とともに薄れていく。だから今、走りの鮎を食べることには、年に一度しか訪れない瞬間を味わうという意味がある。
2026年06月15日 10:36
1枚から始まる、6月のしその底力
6月中旬、食卓にそっと添えられる薬味がある。冷奴の上、刺し身の脇、素麺の小皿。生のしその葉は1枚わずか約1g、存在感は控えめに見える。ところが今ちょうど旬を迎えた愛知産のしそを手に取ると、葉先まで鮮やかな緑でピンと張り、香りが指先にまとわりつくほど強い。この香りの正体はペリルアルデヒドという成分で、…
2026年06月15日 10:36
冷やすと甘みが引き立つ、6月のびわを冷蔵庫へ
冷蔵庫から出したばかりのびわを口に入れると、ひんやりした果汁とともに、ふわりと広がる甘さ。これは気のせいでも、夏の暑さに感覚が鋭くなったせいでもない。びわに含まれる果糖には、温度が低いほど甘みが強くなるという性質がある。果糖を比較的多く含むびわは、冷やすと果糖由来の甘みが引き立ちやすい。6月中旬、旬…
2026年06月15日 10:36
皮を剥ぐだけで、鶏むねの脂質は約3分の1になる
鶏肉の脂質を抑えたいとき、部位選びと同じくらい効いてくる要素がある。皮の有無だ。食品成分表の数値を並べると、部位を変えるよりも皮を一枚外すほうが脂質を大きく減らせるケースがあることが、数字として浮かび上がる。
2026年06月15日 10:36
干すと何倍になるか——ぜんまい・切干しだいこんの凝縮と、生で活きるにんじん
干しぜんまいの鉄は生の約12.8倍、ゆで戻した切干しだいこんのカルシウムは生の約2.6倍——同じ「干す」という工程を経ても、凝縮の開きは食材によって驚くほど違う。この開きを知っておくと、目的に合った食材を選びやすくなる。なお、切干しだいこんの比較値は乾物をゆで戻した状態の数値であり、「干す」工程で凝…
2026年06月15日 10:36
葉酸が多い食品、1位は酵母・2位タイはのり──B群が一緒に揃う理由
葉酸は、ビタミンB群の一種です。細胞の設計図であるDNAをつくるときに補酵素として働き、細胞が新しく生まれるのを支えます。赤血球の形成を助ける栄養素でもあり、この働きにはビタミンB12との連携が必要とされています。とくに胎児の正常な発育に関わるとされることから、妊娠を考える方や妊娠初期の方は意識的に…
2026年06月15日 10:36
乳酸1位はヨーグルトより牛肉?ビーフジャーキーが教える乳酸の「二つの源」
日本食品標準成分表(八訂)のデータを見ると、乳酸を最も多く含む食品は牛の干し肉=ビーフジャーキーです。乳酸といえば発酵食品に多いイメージがありますが、データのトップに立つのは発酵とは無縁の干し肉——その答えが、乳酸という物質の本質を教えてくれます。
2026年06月12日 21:59
軽いのに満ちる、6月のたこを食卓へ
六月も中旬に入り、市場の魚介コーナーにずっしりとした足を広げた皮つきの生のまだこが並んでいます。包丁を入れるとき指に伝わってくる独特の弾力、加熱すればふわりと立ちのぼってくる磯の香り——たこは見た目のインパクトとは裏腹に、食卓に上がると不思議なほどすっきりと胃に収まる食材です。
2026年06月12日 21:59
水との関わり方で決まる——ブロッコリーのビタミンCが消えるとき、増えるとき
ゆでたブロッコリーを鍋から引き上げた後、残ったお湯がうっすら黄緑色に濁っていることがある。あの色はクロロフィル(葉緑素)が溶け出したものだが、ビタミンCも水とともに溶け出している。日本食品標準成分表(八訂)のデータを並べると、調理法によってビタミンCの残存量に大きな差がつく。失われるのは熱のせいでは…
2026年06月12日 21:59
カリウム最多の食品が「減塩塩」という逆説
カリウムは、体の細胞一つひとつの中にある主要なミネラルです。細胞内の水分バランス(浸透圧)を保ち、正常な血圧の維持に関わる栄養素として知られています。成人の体内に約200gあり、その大部分が細胞の内側に存在します。神経の働きや筋肉の収縮にも関与しているとされる、体の基盤を支える成分です。
2026年06月12日 21:59