最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
海藻のヨウ素、種類より食べ方が摂取量を決める
「海藻はヨウ素が豊富」というのは間違いではない。ただし、その数字を並べてみると、豊富さの中身がまるで違うことに気づく。まこんぶ(素干し)は100gあたりヨウ素200,000µg、ひじき(ほしひじき ステンレス釜 乾)は45,000µg。どちらも乾物として突出した値だが、他の海藻に目を移すと様子が変わ…
2026年07月22日 05:43
土用の丑、なぜうなぎか——脂と一緒にとりたい脂溶性ビタミン
7月23日は大暑にあたる。一年で最も暑さが厳しいとされる時期で、この時期をはさむ「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習は広く知られている。なぜ他の食材ではなくうなぎなのか。その起源は諸説あり、語呂合わせなど文化的な由来によるところが大きいとされるが、栄養の中身を見ていくと、うなぎには多くの脂溶性ビタミ…
2026年07月22日 05:31
清流の女王、天然あゆが川から食卓に来る季節
川底の石についた苔だけを食べて育つ魚がいる。あゆ 天然 生。その姿の美しさから「清流の女王」と呼ばれてきた。旬は6〜8月ごろで、茨城・岐阜・神奈川などが代表的な産地とされる。7月20日のいまはちょうど盛りの時季にあたり、天然もののあゆが店先に並ぶ、一年でもっとも短く貴重な期間にあたる。
2026年07月22日 05:31
水溶性食物繊維の多い食品の上位は、一度に100gを摂りにくい
食物繊維には水に溶けない「不溶性」と、水に溶ける「水溶性」があります。水溶性食物繊維は、糖の消化吸収のペースや、コレステロールの腸内での動態に関わるとされる成分です。厚生労働省の食事摂取基準でも、血中の総コレステロールやLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)との負の関連が報告されているの…
2026年07月22日 05:30
ピーマンが赤くなるまで待つと得られるもの
おなじみの青ピーマン 果実 生は、実はまだ熟し切っていない状態で食べられている。完熟すると赤くなるという性質があり、その完熟した姿が赤ピーマン 果実 生だ。同じ果実なのに、収穫のタイミングをずらすだけで中身の数字がまるで変わる。
2026年07月21日 06:51
とうもろこしは冷蔵3日、冷凍1カ月が甘さの分かれ道
7月も半ばを過ぎ、北海道のとうもろこし畑は最盛期を迎えている。中でも「ピュアホワイト」は、粒が白い甘みの強いスイートコーンで、生のままでも食べられるやわらかさが魅力とされる。皮をむいた瞬間の甘い香りにつられて、その場でかじりたくなる人も多いはずだ。だがこの甘さ、実は収穫した瞬間から刻一刻と失われてい…
2026年07月21日 06:51
アラニン1位はゼラチン、実は脇役
アミノ酸のひとつ「アラニン」は、糖新生(体内で糖を作り出すはたらき)やエネルギー生成に使われやすく、甘味とうま味をあわせ持つ成分です。食品成分表に載る食品の中でこの値が最も多いのは、意外にもぶたゼラチンで、100gあたり9400mg。なお、アラニンには食事摂取基準のような定量的な目安量は定められてい…
2026年07月21日 06:51
レバー一択で足りるのか、妊娠期の鉄・葉酸・ビタミンAの考え方
貧血や体づくりの話になると、真っ先に名前が挙がるのがぶた [副生物] 肝臓 生だ。100gあたり鉄13mg、葉酸810µg、ビタミンB12 25µg、亜鉛6.9mg。うし [副生物] 肝臓 生も葉酸1000µg・ビタミンB12 53µg・銅5.3mgと並び、数字だけ見れば「つわり明けの体づくりはレバ…
2026年07月20日 07:36
沖縄パイナップル、酸味を支えるクエン酸
丸ごと一玉の沖縄パイナップルを食卓に置くと、それだけで夏らしさが漂う。国内で流通するパイナップルは、ほぼ全量が沖縄県で作られており、令和5年産の沖縄の生産量は6750t。旬は6〜8月ごろとされ、ちょうど今、7月は盛りの時季にあたる。冬から春にかけて店先に並ぶのは主に海外産で、この時期の甘く濃い香りは…
2026年07月20日 07:36
推奨量の何%? 数字より「何グラム食べるか」が大事
ビタミンCは、コラーゲンの生成と保持に関わり、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとされる栄養素です。あわせて抗酸化作用(体内で細胞を傷つける物質の働きを抑える作用)を持つことでも知られています。食事摂取基準では、30〜49歳女性の推奨量は1日100mgです。栄養素データベースを見ると「推奨量の何百%」とい…
2026年07月20日 07:36
むくみが気になるなら葉野菜、カリウムの数値を見比べる
むくみ対策といえばバナナやアボカドが定番の食材として名前が挙がりやすい。どちらもカリウムを含む食品としてよく知られているが、実際の数値を並べてみると、印象とは違う顔ぶれが見えてくる。
2026年07月19日 07:15
山梨、白桃3割の里で味わう極上のとろけ心地
7月中旬、山梨県の桃畑では白鳳やあかつきといった品種が次々と収穫期を迎えている。山梨県の桃収穫量は全国の約3割にあたる3.3万t(令和5年産)で、全国トップの座を保つ。福島(2.9万t)、長野(9650t)と続く産地の中でも頭一つ抜けた存在感で、まさに今が「盛り」と呼ぶにふさわしい時期だ。笛吹や一宮…
2026年07月19日 07:14
灰分は横並び、でも中身は真逆でした
灰分という言葉には馴染みがないかもしれませんが、これは食品を燃やしたときに残る「灰」の量のことです。食品を一定の条件で灰にすると、炭水化物やたんぱく質などは燃えて消えてしまい、ナトリウムやカリウムといった無機質(ミネラル)だけが残ります。つまり灰分の値は、その食品に含まれる無機質の総量を映す指標であ…
2026年07月19日 07:14
無塩とは限らない、発酵漬物の塩の効かせ方
「無塩」という言葉に期待して漬物売り場を眺めても、実はすぐき漬もたくあんもキムチも、しっかり塩を含んでいる。発酵という技は塩をゼロにする魔法ではなく、塩を効かせながら乳酸菌などの働きで旨みと保存性を引き出す技法だ。すぐき漬の食塩相当量は2.2g、しば漬は4.1g。100gあたりで見ると5品はいずれも…
2026年07月18日 06:59
冷凍で二度おいしい、福島の桃が旬入り
7月中旬、福島県の桃畑では早生品種が色づき始めた。これから8月にかけて「あかつき」や「川中島白桃」といった主力品種が次々と出そろい、盛りを迎えていく。とろけるような果肉と上品な甘さで知られるもも 白肉種 生は、まさにこれから本番を迎える夏の果物である。※成分表に個別の収録がないため、ここでは一般的な…
2026年07月18日 06:59
バター上位はレチノールも上位という事実
大腸の中では、食物繊維が腸内細菌に発酵されることで「短鎖脂肪酸」と呼ばれる酸がいくつも生まれています。酪酸はその代表格の一つで、酢酸・プロピオン酸などとともに大腸内を酸性に保ち、善玉菌が増えやすい環境をつくるとされています。名前を聞くことはあまりなくても、腸の中で日々働いている成分です。酪酸には日本…
2026年07月18日 06:59
こい・どじょう・あゆ、川魚は種で得意技が違う
土用の丑の日といえばこい 養殖 生ではなく、うなぎを思い浮かべる人が多いだろう。しかし各地には昔からこい料理、ふなの甘露煮、どじょう鍋、あゆの塩焼きといった川魚の郷土料理が受け継がれてきた。うなぎ一辺倒では見えてこないが、実は川魚は種によって「得意な栄養素」がはっきり分かれている。並べてみると、その…
2026年07月17日 08:35
皮ごとしょうが、香りは真下にある
7月、新しょうがが出回りの盛りを迎えている。ひねしょうがに比べて繊維がやわらかく、酢の物や甘酢漬けでその瑞々しさを楽しめる時季だ。しょうが 根茎 皮なし 生は薬味として一年中台所にあるが、実は「皮をむかない」ほうが本領を発揮する食材だと知ったら、まな板に向かう手が変わるかもしれない。しょうがは皮のす…
2026年07月17日 08:35
コハク酸1位は赤ワイン——数字が変える「貝のうまみ」
あさりやはまぐりの汁物を飲んだとき、あの奥行きのあるうまみを「コハク酸」という成分だと聞いたことがある人もいるかもしれません。コハク酸は、貝類のうまみ成分として古くから注目されてきた有機酸です。貝類はコハク酸などの特有のうまみをもつとされ、貝でみそ汁や吸い物をつくるときはだしがいらないといわれるほど…
2026年07月17日 08:35
n-3系はどこへ、脂の質で読む魚選び
「青魚はn-3系脂肪酸が豊富」と語られるとき、たいてい「EPAとDHA」がセットで名前を挙げられる。だが実際に数値を並べてみると、この二つは対等な相棒ではない。まいわし 生もくろまぐろ 天然 脂身 生もまさば 生もまあじ 皮つき 焼きも、可食部100gあたりの個別脂肪酸の内訳を見ると、四魚種そろって…
2026年07月16日 18:11