最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

マンガン、なぜ上位は茶葉とクローブなのか データ分析

マンガン、なぜ上位は茶葉とクローブなのか

マンガンは、いくつかの酵素の構成成分として働く無機質(ミネラル)です。エネルギー代謝や骨の形成に関わる酵素の成分になるとされ、量は多くありませんが体の働きを支える存在です。成人女性(30〜49歳)の食事摂取基準では、目安量が1日3.0mgと定められています。この基準に照らして、100gあたりのマンガ…

2026年08月16日 09:14

だしの濃さは1本の物差しでは測れません 特集

だしの濃さは1本の物差しでは測れません

だしの「濃さ」は、うまみの強さという一つの尺度で語られがちです。しかしまこんぶ 素干しと裸節(かつお節の加工品)、かたくちいわし 煮干しの100gあたりの数値を並べると、三者はまったく違う成分で首位を取っていることがわかります。こんぶが強いのはミネラル、裸節が強いのはたんぱく質とうまみ系アミノ酸、煮…

2026年08月15日 11:08

群来の魚にしん、夏はシンプルに塩焼きで 旬の素材

群来の魚にしん、夏はシンプルに塩焼きで

春、産卵のために沿岸へ押し寄せたにしんの大群で海が真っ白に染まる「群来(くき)」と呼ばれる光景があったとされています。とれる時期や場所によって春にしん・夏にしんがあり、8月は夏にしんの時季にあたります。かつて春にとれたにしんは干物の身欠きニシンにして保存され、晩秋のころに野菜と一緒に漬け込んだ「ニシ…

2026年08月15日 11:07

水あめが麦芽糖量トップに立つ理由 データ分析

水あめが麦芽糖量トップに立つ理由

ぶどう糖が2つつながった糖、それが麦芽糖です。厚生労働省の栄養素辞典によると、麦芽糖はしょ糖(ぶどう糖+果糖)や乳糖(ぶどう糖+ガラクトース)と並ぶ二糖のひとつで、体内ではエネルギー源として使われます。ぶどう糖は脳など特定の組織の主要なエネルギー源となる単糖、果糖はエネルギー源となる単糖の一つ(果実…

2026年08月15日 11:07

揚げないお弁当、豚ヒレを選ぶ理由は数字にあった 特集

揚げないお弁当、豚ヒレを選ぶ理由は数字にあった

お弁当のおかずを「揚げない」で仕上げようとすると、選択肢は自然と焼く・蒸す・ソテーするに絞られます。その中で栄養の数値を見比べると、ぶたヒレ赤肉 生が100gあたりビタミンB1 1.32mgと、この記事で扱う食材の中で突出して多く含んでいます。同じ100gあたりで比べると、しろさけ生が0.15mg、…

2026年08月14日 09:28

お盆の食卓、そうめん・なす・あずきの持ち場 季節の行事食

お盆の食卓、そうめん・なす・あずきの持ち場

多くの地域では、月遅れ盆として8月13日から16日にお盆が営まれます。一方、東京・神奈川・北海道の一部、金沢市、静岡県の都市部などでは新暦の7月13日から16日に行われるとされています。明治の改暦への対応が地域で分かれたことによるといわれ、同じ「お盆」でも家庭によって日取りが違うのは、この歴史的な経…

2026年08月14日 09:27

みょうが、花穂を香味野菜として食べるのは日本ならでは 旬の素材

みょうが、花穂を香味野菜として食べるのは日本ならでは

生姜の仲間でありながら、花が咲く前のつぼみを食べる——そんな香味野菜の食べ方は世界でも珍しく、みょうがを香味野菜として食卓に上らせる文化は日本ならではとされています。それがみょうが 花穂 生です。ハウス栽培のものは一年を通じて手に入りますが、本来は初夏から秋にかけてが旬とされ、8月はちょうどその盛り…

2026年08月14日 09:27

キウイと干しぶどう、キナ酸0.8gが並ぶ理由 データ分析

キウイと干しぶどう、キナ酸0.8gが並ぶ理由

コーヒーの酸味をつくる有機酸のひとつに、キナ酸というものがあります。豆や抽出液に多く含まれ、非フェノール性の有機酸のなかでは最も量が多く、あの酸味に大きく関わっているとされています。個別の有機酸は日本人の食事摂取基準の対象にならないため推奨量のような基準はありませんが、基準がないことと成分の面白さは…

2026年08月14日 09:27

下ごしらえで本当に水分が動くのは、乾物でした 特集

下ごしらえで本当に水分が動くのは、乾物でした

だいこんを水にさらす、なすを塩もみする——下ごしらえの定番として誰もがやったことのある作業です。でも、この一手間で食品の水分が大きく動くかというと、そうでもなさそうです。だいこん 根 皮つき 生の水分は94.6g、ゆでても94.4gとほぼ変わりません。エネルギーも15kcalのまま同じです。なす 果…

2026年08月13日 09:11

山の日、まつたけがセレンで際立つ理由 季節の行事食

山の日、まつたけがセレンで際立つ理由

8月11日は「山の日」でした。この日にちなんで、山菜やきのこ、栗やとちの実といった山の幸に目を向けてみると、初夏から秋にかけて山が私たちに届けてくれる恵みの豊かさに気づかされます。春の若芽から始まり、夏の果実、秋の実りへと続く「山の恵みのリレー」を、栄養成分表のデータとともに眺めてみましょう。

2026年08月13日 09:11

明石だこの盛り、紅しょうがという相棒 旬の素材

明石だこの盛り、紅しょうがという相棒

8月、明石海峡の速い潮流にもまれて育つ明石だこが盛りを迎えています。潮の流れに逆らって育つ分、身が引き締まりながらも柔らかいのがこの海域のたこの持ち味です。まだこ 皮つき 生は、可食部100gあたりわずか70kcal。真夏の食卓でもすっと箸が伸びる軽やかさです。なお成分表に兵庫明石だことして個別の収…

2026年08月13日 09:11

パセリ乾28000µg、のりに迫る濃さを食べる量で見直す データ分析

パセリ乾28000µg、のりに迫る濃さを食べる量で見直す

にんじんやかぼちゃの黄色い色素として知られるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わる成分(プロビタミンA)です。ほうれん草など色の濃い野菜にも多く含まれていますが、日本食品標準成分表でこの成分の値がある1073件の食品を見渡すと、上位に並ぶのは意外にも海藻の「のり」と、香辛料の「パセリ」でした。10…

2026年08月13日 09:11

梅干しの酸っぱさと塩辛さは別の成分でした 特集

梅干しの酸っぱさと塩辛さは別の成分でした

梅干しを一粒、口に入れると、酸っぱさと塩辛さが同時に押し寄せます。この二つの味は、まったく別の成分が担っています。酸っぱさはクエン酸などの有機酸、塩辛さは食塩相当量で表される塩。つまり「酸っぱいから塩分も高いはず」という感覚は、味の印象がたまたま重なっているだけで、別々の話なのです。

2026年08月12日 11:11

植物油トップ5、894〜899kcalの先で分かれる三つの道 データ分析

植物油トップ5、894〜899kcalの先で分かれる三つの道

植物油の100gあたりのエネルギーを見比べると、上位5品はいずれも894〜899kcalの範囲にひしめいています。エネルギーとは、体を動かしたり体温を保ったりするために体が使う熱量のことで、油に多く含まれる脂質はこの熱量を生み出す主な栄養素の一つです。ただし今回の5品はその値がほぼ同じで、「エネルギ…

2026年08月12日 11:11

夏のほうれん草、ゆでてこそ活きる甘さ 旬の素材

夏のほうれん草、ゆでてこそ活きる甘さ

お浸しにしようと束を手に取ると、葉の緑が濃く、茎はきりっと張っています。ほうれんそう 葉 夏採り 生は本来、寒さに強い冬野菜で、旬は冬とされています。ただし播種の時期や産地をずらすことで、今では一年を通じて店先に並ぶようになりました。8月に出回っているのは、そうして季節をずらして届けられている夏採り…

2026年08月12日 11:11

「うすくち」「減塩」より数字を見る理由 特集

「うすくち」「減塩」より数字を見る理由

「うすくち」「減塩」という名前を見ると、多くの人は塩気の少ない調味料を思い浮かべます。ところが食塩相当量を比べると、うすくちしょうゆ 低塩は100gあたり12.8g、こいくちしょうゆ 減塩は8.3gです。「低塩」と名のつくうすくちしょうゆ 低塩のほうが、「減塩」を名乗るこいくちしょうゆ 減塩より食塩…

2026年08月11日 18:10

焼き鳥の日、むね肉が主役たる理由 季節の行事食

焼き鳥の日、むね肉が主役たる理由

8月10日は「や(8)きとり(10)」の語呂合わせから生まれた「焼き鳥の日」でした。日付は過ぎてしまいましたが、焼き鳥が一年じゅう食べられるものである以上、この日をきっかけに部位を見比べておいても遅くはありません。焼き鳥といえば串に刺さったさまざまな部位が思い浮かびますが、この記念日と結びつく食材と…

2026年08月11日 18:09

空心菜は「朝顔菜」——沖縄の夏に食べ頃の茎葉 旬の素材

空心菜は「朝顔菜」——沖縄の夏に食べ頃の茎葉

成分表での名前は「ようさい」。えんさい、空心菜(くうしんさい)とも呼ばれ、花がアサガオに似ているので朝顔菜(あさがおな)という名もあります。食べるのは茎と葉で、8月の沖縄や九州ではちょうど食べ頃を迎えています。シャキシャキとした茎とやわらかい葉のコントラストが持ち味で、旬は6〜8月ごろとされ、今はま…

2026年08月11日 18:09

だしの脇役リシン、削り節が上位に並ぶ理由 データ分析

だしの脇役リシン、削り節が上位に並ぶ理由

体内でつくれず、食事から摂るしかない「不可欠アミノ酸」が9種類あります。リシン(リジン)はその一つで、ヒスチジンやイソロイシン、トリプトファンなどと並ぶ必須アミノ酸の仲間です。体をつくるたんぱく質の材料となる成分ですが、日本人の食事摂取基準では個別の推奨量や目安量は設けられていません。だからこそ「ど…

2026年08月11日 18:09

がざみ、卵をもつ8月が食べどきの盛り 旬の素材

がざみ、卵をもつ8月が食べどきの盛り

8月のがざみは、卵を抱えて味が乗る盛りにあります。旬は卵をもつ6〜9月とされているので、ちょうどその真ん中です。

2026年08月10日 16:27