最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
納豆菌と麹菌、腸を動かす発酵の力比べ
ひきわり納豆には、食物繊維総量が100gあたり5.9g含まれている。1パックは約40gなので、実際に食べる量では2g強にあたる。同じ発酵食品でも、米にこうじ菌を繁殖させた米こうじは食物繊維総量が100gあたり1.4gで、大さじ1(約8g)では0.1g程度とごくわずかになる。「発酵食品だから腸にいい」…
2026年07月06日 18:30
海の小粒に凝縮、うみぶどうのミネラル
7月、沖縄の食卓ではうみぶどう 生がまさに食べ頃を迎えている。粒の一つひとつは小さく、1本でもわずか約1gほど。指先ほどの房を口に含むと、プチプチと弾ける感触が広がる。これは重さのための食材ではなく、食感を味わうための食材だ。だからこそ気になるのは、この軽やかな一粒に何が詰まっているのかということだ…
2026年07月06日 18:30
干しえびはなぜ「上限超え」でも安心して使えるのか
カルシウムが多い食品のランキングを見ると、思わず二度見する数字が並びます。1位の干しえびは100gあたり7100mg。30〜49歳女性の1日の推奨量650mgに対して実に約11倍の量です。ところが、この「多ければ多いほど良さそう」に見える数字には裏があります。上位5食品のうち4品が、100gという単…
2026年07月05日 07:24
オクラの断面が星形な理由、中身も七夕向きだった
七夕の献立には、オクラやそうめんなど星や天の川を思わせる食材が並ぶ。中でもオクラは輪切りにすると断面がきれいな星形になり、そのまま星形の飾り切りとして料理に添えられることが多い夏野菜だ。見た目の楽しさだけでなく、切り口から出てくる粘りにも、実は理由がある。
2026年07月05日 07:24
うなぎ以外、「100gの数字」より「実食量」で選ぶ
土用の丑の日、うなぎが手に入らない・値段が気になるという理由で代わりの一品を探すとき、つい頼りたくなるのが「100gあたりの数値」だ。その代表格がどじょう 生で、カルシウムは100gあたり1100mgと際立つ。骨や歯の主要な構成要素であり細胞の働きにも必須とされるカルシウムの推奨量は、成人(30〜4…
2026年07月05日 07:24
壺の中で夏を越す、鹿児島黒酢の実力
七月に入り、鹿児島の黒酢蔵では去年仕込んだ壺がじりじりと夏の陽射しを浴びている。黒酢は一年を通して味わえる調味料だが、蔵の外にずらりと並んだ陶器の壺が真夏の熱を最も強く受けるのがこの時期で、発酵と熟成が最も活発に進む「壺造り」ならではの盛りの季節といえる。
2026年07月05日 07:24
夏バテ知らず?豚ロースの隠れた顔
7月に入り、汗ばむ日が増えてくると食欲がじわじわ落ちていく人も多いのではないだろうか。そんな季節にこそ思い出したいのが、鹿児島や宮崎、茨城などで盛んに育てられている豚肉だ。から揚げやしょうが焼きの主役として馴染み深いぶた [大型種肉] ロース 脂身つき 生だが、実はこの肉、糖質からエネルギーを生み出…
2026年07月03日 13:42
発酵食品は塩ゼロと塩ありきに分かれる
外食や中食が続くと「発酵食品でお腹を整えよう」と思う一方で、「発酵食品は塩分が高いのでは」という不安がよぎる。実はこの直感は半分しか当たっていない。同じ発酵食品でも、塩をほとんど使わないものと、塩を土台にして作られるものとで、食塩相当量はまったく違う。手元にある発酵食品を並べてみると、その差がはっき…
2026年07月03日 13:42
海藻のヨウ素、100g表示と実際の一口の差
ヨウ素は、海に囲まれた日本の食卓には欠かせないミネラルです。甲状腺という喉元の器官でホルモンの材料になり、そのホルモンは成長や発達、そしてエネルギー代謝に関わっています。体を動かすエンジンの調整に使われる部品、とイメージすると分かりやすいかもしれません。1日の推奨量は成人(18歳以上)で男女ともに1…
2026年07月03日 13:42
「100gあたり」の乳糖、実際に使う量ならどれも数g
チーズホエーパウダーは可食部100gあたり乳糖70.7g。牛乳由来の食品の数値を見ると、こんな量の乳糖が詰まっているのかと驚きます。ところがこの「100gあたり」という基準、実際に私たちが口にする量とはかなり違う顔を見せてくれます。
2026年07月02日 17:24
97%が水のこんにゃく、その正体を知る
板こんにゃくはエネルギー5kcal、しらたきは7kcal。100gあたりの数字だけを見ると、いかにも「スカスカで物足りない」印象を持つかもしれない。だが実際に板こんにゃく1枚(約200〜250g)やしらたき1玉(約200g)を丸ごと食べても、エネルギーはせいぜい10〜15kcal程度にしかならない。…
2026年07月02日 17:24
メロンの皮内側「ワタ」、捨てていませんか
スプーンで果肉をすくい終えたあと、皮に張りついた白っぽいワタの部分――そのまま生ごみに直行させている人は多いのではないだろうか。実はこの部分、種を取り除けばまだやわらかく食べられ、捨てるにはもったいない。茨城県はメロンの代表的な産地の一つで、露地物は初夏から盛りを迎える時期にあたる。まさに今、産地の…
2026年07月02日 17:24
成分表でキナ酸が多い食品は果物やいも
キナ酸は、果物や野菜、いも類などに含まれる有機酸の一つです。名前を聞く機会は多くありませんが、日本食品標準成分表には一部の食品でキナ酸の含有量が記録されています。なお、キナ酸には日本人の食事摂取基準で定められた摂取量の目安はありません。個々の有機酸は基準の対象外になることが多く、キナ酸もその一つです…
2026年07月02日 06:28
枝豆は完熟前の大豆、6月の走りは今が味わい時
枝豆は、実は大豆そのものだと知っているだろうか。まだ青いさやのうちに収穫してしまうから枝豆と呼ばれるのであって、あのまま畑に置いておけば、やがて茶色く乾いた大豆になる。完熟する手前で摘み取るという、その「早採り」の選択があるからこそ、大豆にはない青々しい香りとみずみずしい甘みが生まれる。えだまめ 生…
2026年07月02日 06:28
半夏生になぜたこ?紅しょうがが添う理由
7月2日ごろ、暦の上で「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれる日がある。この日にたこを食べる風習が各地に残っているが、なぜよりによって「たこ」なのだろうか。単なる語呂合わせのように語られることもあるが、薬膳・東洋医学的な食の知恵と結びつけて考えると、たこにしょうがを添える組み合わせにはもう一つの見方が見…
2026年07月02日 06:28
完熟トマト、赤が濃いほど旨い理由
八百屋の店先が赤く染まる季節になった。6月下旬から夏にかけて、赤色トマト 果実 生は色づきの盛りを迎える。出回っているトマトのほとんどは、青いうちに収穫して追熟させる品種ではなく、木で赤く熟してから出荷される「完熟型」と呼ばれる品種だという。つまり店頭で見る赤さは、そのまま食べ頃の合図と考えていい。
2026年07月02日 06:28
唐辛子とくこの実、数字の裏側
とうがらしの乾燥果実には、β-クリプトキサンチンという色素成分が可食部100gあたり7400µg含まれています。これはとうがらし 果実 乾の実測値ですが、この数字だけを見て「唐辛子はすごい」と思うのは、実はまだ早い話です。
2026年07月02日 06:28
余り物汁が実は栄養の詰まった一皿である理由
冷蔵庫に残った絹ごし豆腐の端、乾物棚の切干大根、常備していたわかめ。これらを寄せ集めた「余り物汁」は、手を抜いた食事に見えて実は理にかなっている。乾物や加工品は、生の野菜や大豆に比べて同じ重量あたりの成分がぐっと濃縮されているからだ。水分が抜けたり、加工の過程で成分が変化したりすることで、100gと…
2026年07月02日 06:28
一年でいちばん短い果実の旬——6月のさくらんぼ
6月の下旬、山形や山梨の直売所やスーパーに並ぶさくらんぼ 国産 生は、手に入れた日から5日ほどで味が落ちはじめる。旬は5月〜7月と言われるが、実質の最盛期は6月に集中し、国産の出回り量が多い期間はあっという間に終わる。冷蔵庫に入れたまま忘れれば、もうそこには盛りの味はない。「今すぐ食べる」以外に正解…
2026年07月01日 09:20
凝縮で底力が増す、乾物・豆・ごま
切干しだいこんのカリウムは可食部100gあたり3500mg。生のだいこんと比べると、乾燥によって栄養が凝縮され、エネルギーは100gあたり280kcalに高まる。水分が抜けた分だけ各成分が凝縮されるのが乾物の特徴であり、その底力はそこにある。
2026年07月01日 09:20