最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
手軽さは同じでも、たんぱく質に3倍以上の差がある
たんぱく質は筋肉や皮膚など体をつくる材料の一つで、日本人の食事摂取基準では年齢・性別ごとに推奨量が定められている。スーパーやコンビニで気軽に手に入る缶詰・豆腐・卵・納豆・チーズはどれも手軽な食材だが、100gあたりのたんぱく質量には意外なほど大きな幅がある。ごまさば水煮の24.8gに対し、木綿豆腐(…
2026年06月08日 02:54
ヒスチジンの上位5品、なぜすべて「節」なのか
削り節をひとつかみ、鍋に落とした瞬間に広がるあの香り。ヒスチジンを多く含む食品の上位5品を並べると、すべてが「節(ふし)」と名のつく乾燥魚加工品でした。かつお節・裸節・削り節・さば節・サケ節——原料魚は異なれど、全員が同じ製法の一族です。なぜ節ばかりが上位を占めるのでしょうか。
2026年06月08日 02:35
レバーばかりかと思いきや、2位は干し椎茸だった
「パントテン酸」という名前は耳慣れないかもしれませんが、食べたものをエネルギーに変える代謝の過程で、このビタミンB群の一つは欠かせない役割を担っています。体内では「補酵素A(コエンザイムA)」という物質の構成成分となり、糖質・脂質・たんぱく質すべての代謝に関わります。補酵素とは、代謝の反応がスムーズ…
2026年06月07日 19:01
あまに油とサフラワー油、数値が似て内訳は正反対
植物油の棚の前で「あまに油とサフラワー油、何が違うの?」と思ったことはないでしょうか。成分表で多価不飽和脂肪酸の量を比べると、どちらも100gあたり70〜71g台でほぼ並びます。ところが内訳を掘り下げると、n-3系とn-6系の比率がほぼ逆転していることがわかります。同じ「70g超」がなぜ「別物」なの…
2026年06月07日 13:38
走りのうに──礼文・利尻、6月の海と葉酸360µg
6月に入ると、北海道・礼文島や利尻島の沖合では生うに(エゾバフンウニ)の漁が動き始め、走りの季節を迎える。礼文・利尻のバフンウニは身の色が濃いオレンジで、甘みの奥に磯らしいコクがある。まだ流通量の少ない6月上旬のうには、産地近くの鮮魚店や通販に並ぶだけで、その年最初の旬の訪れを告げる存在だ。
2026年06月07日 13:38
色が薄くても塩分は多い──淡色みその逆説と減塩のコツ
みそ汁に使うみそを変えるだけで、1杯あたりの食塩相当量が倍近く変わる──そう言われても、ぴんとこないかもしれない。食品の色が薄ければ塩気もマイルドに感じるのは自然な直感だ。ところがみその場合、この直感は当てにならない。
2026年06月07日 13:38
青魚はどれも同じ?EPA・DHAは選んだ魚で変わる
「青魚を食べているから大丈夫」——そう思っていたとしたら、少し視点を変えてみてほしい。さんま・さば・いわし・あじ・にしん、どれも「青魚」と呼ばれるが、EPAやDHAを含むn-3系多価不飽和脂肪酸の含有量は、魚種によってはっきりと差がある。調理法の前に、まず「どの魚を選ぶか」が大きく影響するのだ。
2026年06月07日 02:53
野菜売り場にいる豆──名残のグリーンピース
六月の上旬、青果コーナーに莢ごとのグリーンピースがまだ並んでいる。えんどう豆の旬は春から初夏にかけてで、盛りは五月ごろ。六月に入ると名残の季節で、生の莢が店頭を離れるのもそろそろだ。冷凍品なら一年中手に入るが、莢から豆を取り出す手間も含めて楽しめるのは今の時期だけだ。
2026年06月07日 02:53
ほうれん草もオレンジも、フェルラ酸8mg台で並ぶ理由
「ほうれん草とオレンジ、どちらが栄養的に近いか」——そんな問いを立てる人はほとんどいないでしょう。ところが、フェルラ酸という植物由来の成分に注目すると、この2種がほぼ同じ数値帯でずらりと並ぶのです。
2026年06月07日 02:53
赤身と脂身で脂質は約20倍——まぐろの部位と品種を数字で選ぶ
100gあたり115kcalと308kcal。どちらも天然のくろまぐろ、違うのは部位だけだ。脂質は1.4gと27.5g——約20倍の開きがある。「まぐろを食べるなら赤身」という感覚は数字で裏づけられるが、品種や天然・養殖の違いによっても、赤身の中身は大きく変わってくる。
2026年06月07日 02:04
米に足りないアミノ酸——六月のはもとリジン
細かく密に走る骨を包丁で断ち切る「骨切り」の技術なしには食べられない——はも 生とはそういう魚だ。その仕事を経てはじめて、白身がなめらかに口の中でほどける。
2026年06月07日 02:04
のりがにんじんの約2倍?α-カロテン含有量の意外な顔ぶれ
「α-カロテンが多い食品といえば?」と聞けば、多くの人がにんじんを思い浮かべるはずです。ところが、日本食品標準成分表(八訂)のデータを100gで比べると、上位2品を占めるのはにんじんではなく「のり」でした。
2026年06月07日 02:04
お茶もだしも「水分99.9g」——差を生む0.1%の正体
お茶を一口飲む。だし汁を鍋に注ぐ。カットわかめを煮たあとの汁をそっと捨てようとする——これら三つの液体が、食品成分表の上ではほぼ同じ数値を持つと聞いたら、驚くでしょうか。
2026年06月07日 01:19
新ごぼうの繊維は、溶けるものと溶けないもの
六月上旬の野菜売り場に、白くて細いごぼうが並ぶ。いつものものより折れそうなほどやわらかく、泥を落としてもうっすら白いまま——それが新ごぼうだ。秋冬に種を播いて若いうちに収穫したもので、春から夏の入り口にかけてが出回りの時期。六月はちょうどその盛りにあたる。
2026年06月07日 01:19
干すと約19倍——大根が別の食材に変わるまで
大根のほとんどは水でできている。だいこん(根、皮つき、生)の可食部100gのうち94.6gが水分で、エネルギーは15kcal、食物繊維は1.4gだ。あの歯触りもすっきりした味わいも、「水分94.6%」という組成からそのまま来ている。
2026年06月07日 01:19
千葉びわはなぜ橙色か——6月だけの果実とカロテノイド
びわの皮をむくと、果肉の色にはっとすることがある。初夏の青空の下なのに、実の中だけが鮮やかな橙色をしている。これはいったい何の色なのだろう。
2026年06月06日 23:58
筋肉をつくるたんぱく質、6品のアミノ酸を比べる
鶏むね肉ときはだ(キハダマグロ)は、たんぱく質の含有量がどちらも100gあたり24g台でほぼ並ぶ。量だけ見れば互角だが、アミノ酸の一種「ヒスチジン」の値は約1.75倍の差がある。筋肉はアミノ酸を素材として作られる——何を選ぶかで、体が受け取るアミノ酸の顔ぶれが変わる。今回は6品の成分データで、量と種…
2026年06月06日 23:58
ベーキングパウダーが首位、乾燥小魚が続くリン含有量の構図
スポンジケーキを膨らませる白い粉——ベーキングパウダーがリン含有量のデータで首位に立ちます。「なぜこの食品が?」という驚きを入口に、日本食品標準成分表(八訂)の数値を読み解いてみましょう。
2026年06月06日 23:57
鉄を逃さない食卓——ビタミンCとタンニンの攻防
「ご飯のあとに緑茶一杯」——ほっとする習慣に思えるが、その一杯が食事から摂った鉄の吸収を静かに妨げているかもしれない。鉄・ビタミンC・タンニン。この3者の関係を知るだけで、毎日の食卓の組み立て方が少し変わる。
2026年06月06日 20:07
きゅうりが95%水でできている、という事実
「栄養がない野菜」——そんな評判を一度は耳にしたことがあるかもしれない。成分表(八訂)を開くと、きゅうり 果実 生のエネルギーは100gあたり13kcal。確かに低い。では何が入っているかというと、その答えも成分表が正直に記している。水分——95.4g。100gのうち約95gが水、それがきゅうりの素…
2026年06月06日 20:07