最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
6月の沖縄から届く、黄金のパイナップル
梅雨前線が列島にかかる6月上旬、本州の食卓が雨空に落ち着くころ、沖縄では太陽をたっぷり浴びたパイナップルが最盛期を迎えている。石垣島や沖縄本島北部の畑で大きくなった果実は、ちょうど今が食べどきだ。国産のパイナップルと聞いて、意外に思う方もいるかもしれないが、沖縄産はこの時期にしか味わえない特別な一品…
2026年06月11日 08:32
脂を減らしたいなら、豚肉の部位差
豚肉を買うとき、何を基準にしていますか。価格、見た目、レシピの指定。でも、部位を変えるだけで脂質の量は大きく変わります。
2026年06月11日 08:32
干して5倍——しいたけ・だいこん・ぜんまいの凝縮力
乾物の棚に並ぶ小さな袋の中に、生の食品とは桁違いの密度が詰まっている。「干す」という工程は、水分を飛ばすだけでなく、残った成分を文字どおり押し縮める。しいたけ・だいこん・ぜんまいの三種を生と乾燥後で比べると、その凝縮ぶりが数字に鮮明に現れる。三種それぞれの実力を、成分値から確かめてみよう。
2026年06月10日 19:29
赤身とサシ、和牛の部位で変わるたんぱく質と脂の実力差
同じ「和牛」でも、もも赤身とリブロース赤身では、100gあたりのたんぱく質が21.3gと14.0gと7g以上の差がある。一方でエネルギーは176kcalと395kcalとほぼ2倍以上の開きになる。部位の選び方ひとつで、食卓に乗る脂とたんぱく質の量はがらりと変わる。ステーキを選ぶとき、すき焼き用の肉を…
2026年06月10日 16:44
かつお節にヒスチジンが際立って多い理由を数字で読む
「ヒスチジン」という名前を聞いたことがない方も多いかもしれません。ヒスチジンはたんぱく質を構成するアミノ酸の一つで、体内では合成できない「必須アミノ酸」に分類されています。とりわけ乳幼児の成長に欠かせないアミノ酸として、食品安全委員会の評価書でも特記されています。大人の体でも食事から継続的に補う必要…
2026年06月10日 14:45
夏の青魚の王様、アジが今いちばんうまい
6月に入り、日差しが水面を白く弾くようになると、漁港の朝市に丸々と太ったマアジ(皮つき・生)が並びはじめる。アジといえば一年中手に入る身近な魚だが、初夏から夏にかけてのこの時期は、餌をたっぷり食べて脂がのりはじめる季節。刺身にひいた身が光り、塩を振って焼いただけでも箸が止まらない——そんな「今いちば…
2026年06月10日 14:45
「どこにでもある」のに、肝臓に桁違いに集まる栄養素
パントテン酸という名前は、ギリシャ語で「あらゆるところにある酸」を意味するとされています。その名のとおり、動植物を問わずさまざまな食品に幅広く含まれており、通常の食事をしていれば不足の心配はほぼないとされる栄養素です。体内では、補酵素(ほこうそ)と呼ばれる「酵素の働きを助ける物質」の一種であるコエン…
2026年06月10日 13:57
清流の初夏を食べる——天然鮎が川に戻る季節
6月に入ると、清流を縄張りにする魚が川底の石を磨き始める。あゆ 天然 生——全身でスイカのような青くさい香りを漂わせ、その香りを「薫風」とも「若鮎の匂い」とも呼ぶ。一般に旬の最盛期は7〜8月とされるが、6月中旬はまさに「走り」にあたる時期。まだ身体が細く川の流れに透き通るような幼さで、それだけに淡白…
2026年06月10日 13:57
筋肉を回復させる力、食品で差がつくたんぱく質の中身
運動した後、筋肉は微細な損傷を修復しながら強くなる。その材料になるのがたんぱく質だ。食品によって含有量も、一緒に含まれる成分も違う。今回は日本人の食事摂取基準のデータと日本食品標準成分表(八訂)の数値をもとに、スポーツ後の回復を意識したときに役立つ食品を比べてみる。
2026年06月10日 13:57
甘いのに歯に優しい?糖アルコールが多い食品トップ5
砂糖に似た甘さを持ちながら、歯を溶かす酸をほとんど作らない——そんな性質を持つ成分が「糖アルコール」です。糖の分子にアルコール基と呼ばれる構造をつけた成分で、キシリトール・ソルビトール・マルチトール・エリスリトールなどが代表例。消化管で吸収されにくいため低カロリー甘味料として利用され、ガムや菓子の原…
2026年06月10日 12:48
子どもの骨を育てる、食卓の意外な実力者たち
子どもの骨が最も密度を高めていく時期は、思春期前後の数年間に集中している。この「骨の貯金期」に毎日の食卓でカルシウムをどれだけ意識して届けられるか——それが将来の骨の丈夫さを左右するとされる。成分表のデータを眺めると、なじみ深い食品の中に驚くほど個性豊かな「カルシウム源」が並んでいることに気づく。牛…
2026年06月10日 12:48
6月上旬だけの贈りもの——千葉びわが届く季節
6月に入ると、千葉の直売所や地元スーパーの果物棚に、ふっくらとしたオレンジ色のびわが並びはじめる。関東産のびわの旬はおおむね6月上旬から中旬ごろが盛りで、まさに今がもっとも食べどきの時期だ。柔らかな果肉をひとくち食べると、甘みと淡い酸味がさっと広がって、「ああ、夏が来た」と感じる——そんな、短い季節…
2026年06月10日 12:48
乾燥卵白がトップ3200mg——メチオニンが凝縮される食品の意外な顔ぶれ
メチオニンは、硫黄を含む含硫必須アミノ酸のひとつで、食事から必ず摂る必要があります。体内ではたんぱく質の材料になるとともに、メチル基供与体としての役割を担います。「メチル基供与体」とは、体の中でさまざまな物質をつくるときに必要な小さな部品(メチル基)を渡す係、くらいのイメージです。同じ含硫アミノ酸の…
2026年06月10日 03:43
葉酸190µg、6月のアスパラガスが食べどき
6月に入ると、スーパーの野菜売り場でアスパラガスの束がひときわ目立つようになる。春から初夏にかけてが収穫の盛りで、いまはちょうど旬の中心にいる時期だ。穂先がかたくしまり、切り口がみずみずしい——そんな一束を手に取るのに、今より良い季節はしばらくない。
2026年06月10日 03:43
骨と筋肉を守る食品選び、シニアに頼りになるのはどれか
年齢とともに骨密度と筋肉量は少しずつ低下する。カルシウムの摂取量は年代・性別を問わず推奨量に届いていないケースが多いとされており(日本人の食事摂取基準)、乳製品だけに頼らず日常の食材を組み合わせて補う視点が、シニア世代の食卓には特に役立つ。
2026年06月10日 03:43
噛む食材を選ぶと、カロリーが変わる理由
同じ重さを皿に盛っても、食材によってカロリーは5kcalから66kcalまで幅がある。その差を生む仕組みが、水分量と食物繊維の多さにある。食物繊維とは消化・吸収されにくい炭水化物の一種で、カロリーへの寄与が小さいうえにしっかりした食感を生みやすい。日本人の食事摂取基準でも目標量が設定されているが、現…
2026年06月08日 19:38
脂は薄く、中身は濃い──名残の初鰹
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」——江戸の俳人・山口素堂が詠んだこの句から三百余年、初鰹は初夏の食卓を代表する魚だ。太平洋を北上するかつおは5月を最盛期として産地に上がり、6月上旬はその名残の時期にあたる。「今年はもう食べたか」と気になり始めるこのタイミングに、改めてこの魚の中身を見てみると、さっ…
2026年06月08日 19:38
外食続きの食卓で、ビタミンKはどこへ消えた
コンビニ弁当や定食が続く日々には、揚げものも炒めものも主役級に並ぶ。エネルギーもたんぱく質も足りているのに、食卓から静かに消えていくのが色の濃い葉もの野菜——そしてそこに多いビタミンKだ。
2026年06月08日 19:37
リンが多い食品、1位はキッチンの膨らし粉だった
骨や歯を支えるミネラルといえばカルシウムが有名ですが、その相棒として欠かせないのが「リン」です。骨や歯の硬さをつくる成分はカルシウムとリンが組み合わさったもので、リンは体内でカルシウムに次ぐ量で存在するミネラルでもあります。それだけでなく、食べたものをエネルギーに変える代謝や、細胞の膜を構成する素材…
2026年06月08日 19:37
水94%のトマトが夏の味になる理由
一口かじると、果汁が飛び出してくる。赤いトマト(生)の水分量は100gあたり94g——重さのほぼすべてが水で構成されていることになる。それなのに、あの鮮やかな赤と独特の酸味と甘みは、いったいどこから来るのだろうか。
2026年06月08日 02:54