研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

水銀耐性遺伝子merAを手がかりに環境汚染を探る――日本・ベトナム・ガーナの比較調査 研究論文OpenAlex

水銀耐性遺伝子merAを手がかりに環境汚染を探る――日本・ベトナム・ガーナの比較調査

水銀は、鉱山開発などの人間活動に加え、火山活動や森林火災といった自然現象によっても環境中に放出される汚染物質です。研究チームによれば、とくにガーナのような国で行われる小規模金採掘は、世界の水銀排出の大きな要因のひとつとされています。汚染された環境で主にみられる無機水銀(Hg(II))は、細胞内の重要…

公開日: 2026年09月21日 05:31

水俣条約のもとでの人の水銀バイオモニタリング——血液・尿・毛髪・組織の指標を整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexスペイン

水俣条約のもとでの人の水銀バイオモニタリング——血液・尿・毛髪・組織の指標を整理した総説の紹介

水銀は世界中の環境に広く存在する汚染物質で、世界保健機関(WHO)が公衆衛生上とくに懸念される化学物質の一つに位置づけています。水銀には金属水銀(元素状水銀)、無機水銀、有機水銀という形態があり、著者らによれば、体内での動き方(吸収・分布・排出のされ方)や影響が出やすい臓器はそれぞれ異なります。

公開日: 2026年09月20日 17:33

ジャガイモ青枯病への抵抗性に関わる転写因子StERF87の働きを調べた研究 研究論文OpenAlex中国

ジャガイモ青枯病への抵抗性に関わる転写因子StERF87の働きを調べた研究

ジャガイモは世界で13億人以上の主食となる重要な作物ですが、病原菌による被害が生産量と品質を大きく損なっています。なかでも青枯病菌(Ralstonia solanacearum)が引き起こす青枯病は特に破壊的で、論文の記述によれば、およそ80か国のジャガイモ生産に影響し、年間9億5千万ドルを超える経…

公開日: 2026年09月20日 07:17

殺虫剤デルタメトリンによるナイルティラピアへの影響と、モリンガ・スピルリナ添加飼料の効果を調べた研究 研究論文OpenAlexパキスタン

殺虫剤デルタメトリンによるナイルティラピアへの影響と、モリンガ・スピルリナ添加飼料の効果を調べた研究

農地で使われた殺虫剤は、雨や用水路を通じて周辺の水域へ流れ込み、本来の対象ではない魚などの生き物に影響を及ぼすことがあります。その一つがデルタメトリンで、作物の害虫駆除や家畜の寄生虫対策に広く使われている合成ピレスロイド系の殺虫剤です。著者らによれば、デルタメトリンは水に溶けにくく脂になじみやすい性…

公開日: 2026年09月20日 06:16

ヒ素で汚染された土壌で、土着の微生物がトウモロコシを守る――温室ポット試験からの報告 研究論文OpenAlexスイス

ヒ素で汚染された土壌で、土着の微生物がトウモロコシを守る――温室ポット試験からの報告

ヒ素は自然界に存在する有害な半金属で、人に対する発がん性物質として分類されています。通常の土壌では濃度は低い水準にとどまりますが、自然由来あるいは人間活動によって高濃度に汚染された場所も存在します。ヒ素が農地にあると作物の生育が妨げられるだけでなく、作物を通じて人がヒ素を取り込む経路にもなるため、汚…

公開日: 2026年09月20日 05:49

プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験 研究論文OpenAlexアメリカ

プロバイオティクス菌が低濃度の抗生物質でドキシサイクリン耐性を獲得し、その後失う過程を追った実験

プロバイオティクスは、発酵食品や飲料に含まれることの多い有益な細菌で、摂取されると腸内に定着していくつかの利点をもたらすと説明されています。一方で抗生物質は、細菌を殺すには不十分な低い濃度であっても、細菌に選択圧をかけて薬剤耐性の出現を招くことがあります。こうした現象は病原性の細菌ではよく研究されて…

公開日: 2026年09月19日 12:09

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか 研究論文OpenAlexドイツ

酵母の細胞を壊す方法の違いが、抽出物の色や成分をどう変えるのか

パンやビールでおなじみの酵母(サッカロミセス・セレビシエ)は、乾燥重量あたり40〜60%程度のたんぱく質を含み、食品用のたんぱく質原料として注目されています。酵母からたんぱく質を取り出すには、まず細胞を壊して中身を外へ出す「細胞破砕」という工程が必要で、酵素を使う方法や物理的な力で壊す方法など、いく…

公開日: 2026年09月19日 05:12

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか 研究論文OpenAlexアルゼンチン

処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか

淡水の不足を和らげる方法として、下水処理場で処理した水(処理済み排水)を農業用水に使う取り組みが注目されています。ただしこの水には、人が使った薬の成分(医薬品由来化合物)がわずかに残ることがあり、土から作物へどう移動するのかが懸念されてきました。

公開日: 2026年09月18日 17:58

野菜と尿路感染症から集めたプロテウス・ミラビリスを比べた研究の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

野菜と尿路感染症から集めたプロテウス・ミラビリスを比べた研究の紹介

プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)は、ふだんは害を起こさないこともある一方、条件がそろうと感染症を引き起こす「日和見病原体」と呼ばれる細菌です。とくに尿路感染症との関連がよく知られています。研究チームによれば、この細菌の病原性は、体の組織にくっつく性質(付着)、菌が集まって…

公開日: 2026年09月18日 17:31

バジル精油によるスーシュヴィド調理アカシカ肉の保存性とリステリア抑制を調べた研究 研究論文OpenAlexスロバキア

バジル精油によるスーシュヴィド調理アカシカ肉の保存性とリステリア抑制を調べた研究

加工度の低い食品やそのまま食べられる調理済み食品への需要が高まる一方で、食中毒の原因となる病原菌は公衆衛生上の重要な課題として残っています。論文の著者らは、植物由来の精油(エッセンシャルオイル)が抗菌性を持ち、微生物からの保護を高めて保存期間を延ばす有望な天然素材として注目されてきた点を背景に挙げて…

公開日: 2026年09月18日 11:34

タイの発酵魚食品から見つかった希少な乳酸菌「Enterococcus bulliens」——ゲノム解読と安全性の評価 研究論文OpenAlexタイ

タイの発酵魚食品から見つかった希少な乳酸菌「Enterococcus bulliens」——ゲノム解読と安全性の評価

東南アジアでは、魚を塩や米などとともに自然に発酵させた食品が古くから食べられています。こうした食品は、その土地にもともといる多様な微生物のはたらきで作られます。なかでも乳酸菌は、酸を作って食品を保存しやすくしたり、風味を生み出したりする役割を担っています。

公開日: 2026年09月18日 06:01

最後の切り札「コリスチン」への耐性遺伝子mcr――大腸菌をめぐる報告をヒト・動物・食品・環境の横断で整理した総説 研究論文OpenAlexバングラデシュ

最後の切り札「コリスチン」への耐性遺伝子mcr――大腸菌をめぐる報告をヒト・動物・食品・環境の横断で整理した総説

抗菌薬が効かなくなる「薬剤耐性(AMR)」は、細菌感染症の治療を難しくする世界的な健康問題として広がっています。論文の著者らは、大腸菌(Escherichia coli)がヒト・動物・食品・環境のあいだを行き来する細菌であることから、薬剤耐性の状況を監視するための指標となる生物として広く使われている…

公開日: 2026年09月18日 05:14