研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

失神患者におけるイブキジャコウソウ精油の影響を調べた小規模臨床研究 研究論文OpenAlexセルビア

失神患者におけるイブキジャコウソウ精油の影響を調べた小規模臨床研究

立ちくらみや一過性の意識消失(失神)の背景には、自律神経系のはたらきの乱れ(自律神経機能障害)があることが少なくありません。自律神経系は、心拍や血圧のように意識して調節することのできない体のはたらきを担う神経のしくみで、その調節がうまくいかないと、立ち上がったときに血圧が下がる起立性低血圧などが起こ…

公開日: 2026年09月24日 09:02

オンラインの仲間同士の学びで、子どもの食事に向き合う親を支える――スウェーデンでの試行研究 研究論文OpenAlexオーストラリア

オンラインの仲間同士の学びで、子どもの食事に向き合う親を支える――スウェーデンでの試行研究

小さな子どもの食習慣は人生の早い時期に形づくられ、その後も続きやすいことが知られています。そして子どもの食べ方は、親の食習慣や、食事の場での親のかかわり方に影響を受けます。研究チームが着目したのは「レスポンシブ・フィーディング(応答的な食事支援)」と呼ばれる考え方です。これは、子どもの「おなかがすい…

公開日: 2026年09月23日 23:41

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究 研究論文OpenAlex

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究

マーシャル諸島共和国では、2型糖尿病が最も深刻な健康課題とされています。研究チームが引用する2018年の全国調査によれば、18歳以上の27%が糖尿病を有し、35歳を超える層では50%に達していました。糖尿病全体の99.8%が2型であり、約65%は診断されておらず、自らの慢性疾患に気づいていないと報告…

公開日: 2026年09月23日 06:21

スウェーデンの中高生は学校の内と外で何を食べているか — ストックホルム中心部での食事パターン調査 研究論文OpenAlexスウェーデン

スウェーデンの中高生は学校の内と外で何を食べているか — ストックホルム中心部での食事パターン調査

子どもや思春期に身についた食習慣は大人になっても続きやすく、長期的な健康に影響すると考えられています。スウェーデンでは学校給食が生徒の栄養摂取に重要な役割を果たしていますが、研究チームは、思春期になると給食を食べる生徒が減り、代わりに学校の近くの店で食べ物を買うことが増えるのではないかと指摘していま…

公開日: 2026年09月23日 03:35

腸内細菌の代謝物から「糖化ストレス」を和らげる成分を探す――菌株ごとの代謝プロファイル解析による研究 研究論文OpenAlex韓国

腸内細菌の代謝物から「糖化ストレス」を和らげる成分を探す――菌株ごとの代謝プロファイル解析による研究

私たちの腸内にすむ細菌は、つくり出す代謝物を通じて全身の状態に影響することが知られています。近年は、生きた菌そのものではなく、菌に由来する代謝物やその調製物(ポストバイオティクス)を活用する研究が注目されています。

公開日: 2026年09月22日 06:15

乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査 研究論文OpenAlex中国

乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査

子どもの肥満は、小児期のぜんそくや睡眠時無呼吸、心血管疾患、2型糖尿病などのリスクと関わり、長期的には成人期の肥満や慢性疾患とも関連するとされています。その原因は行動、遺伝、身体活動、環境など多くの要因が絡み合うと考えられてきましたが、著者らは、生後から6歳までという早い時期に焦点を当てた研究がとく…

公開日: 2026年09月21日 07:40

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexドイツ

糖化は食品たんぱく質の消化にどう影響するか——総説論文の紹介

食品に含まれるたんぱく質は、加工や保存の過程で糖と結びつく「糖化」という変化を起こします。これは酵素のはたらきによらずに進む反応で、還元糖(化学的に反応しやすい糖)とたんぱく質中のアミノ基とのあいだで自然に生じます。パンを焼いたときの焼き色や、加熱した食品の風味の変化なども、この種の反応と関わってい…

公開日: 2026年09月19日 11:45

体重は減っても栄養は足りているか — GLP-1治療時代の「隠れた栄養不良」を検討したナラティブレビュー 研究論文Europe PMCクロアチア

体重は減っても栄養は足りているか — GLP-1治療時代の「隠れた栄養不良」を検討したナラティブレビュー

GLP-1受容体作動薬や、GIP/GLP-1の両方に作用する薬は、肥満や2型糖尿病の治療を大きく変えてきました。論文によれば、セマグルチドやチルゼパチドの臨床試験では、開始時の体重の15〜20%近い減量に加え、血糖コントロール、血圧、脂質、心血管リスクの指標の改善が報告されています。著者らは、これら…

公開日: 2026年09月17日 13:42

食事と運動、どちらを優先すべきか——心血管代謝疾患をめぐるレビュー研究の紹介 研究論文OpenAlex韓国

食事と運動、どちらを優先すべきか——心血管代謝疾患をめぐるレビュー研究の紹介

食事の改善と運動は、いずれも心臓や血管、代謝の健康によいとされてきました。しかし著者らによれば、これまでの研究の多くはそれぞれの効果を個別に確かめたものであり、「食事だけ」「運動だけ」「両方を組み合わせる」という三つを同じ条件のもとで並べて比べた研究は比較的少なかったといいます。

公開日: 2026年09月17日 11:58

食事による「軽度の慢性炎症」の抑制と動脈硬化性心血管疾患リスク — ナラティブレビューの紹介 研究論文OpenAlexイタリア

食事による「軽度の慢性炎症」の抑制と動脈硬化性心血管疾患リスク — ナラティブレビューの紹介

心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は、世界的に大きな健康課題です。LDLコレステロール値、高血圧、肥満、2型糖尿病といった従来の危険因子を治療しても、なおリスクが残ることが知られており、著者らはその「残余リスク」に関わる要因の一つとして、自覚症状のない弱い炎症が長く続く状態、い…

公開日: 2026年09月17日 09:27

肥満に伴う軽度の炎症が「手間のかからない食品」の選択を促す──抗炎症薬を用いた検証研究 研究論文OpenAlexオランダ

肥満に伴う軽度の炎症が「手間のかからない食品」の選択を促す──抗炎症薬を用いた検証研究

体内で慢性的に続く弱い炎症は「低悪性度炎症(軽度の炎症)」と呼ばれ、肥満の人に多くみられることが知られています。これまでの研究では、炎症が努力を要する行動の低下や、脳の中でも背内側前頭前野(dmPFC)と呼ばれる領域における努力関連の反応の変化と関係することが報告されてきました。dmPFCは、ある行…

公開日: 2026年09月16日 05:50

子どもの「好きな食べ物」の傾向と栄養知識のつながり──ポーランド全国調査の報告 研究論文OpenAlexポーランド

子どもの「好きな食べ物」の傾向と栄養知識のつながり──ポーランド全国調査の報告

子ども時代に身につく食の習慣は、その後の健康に長く影響すると考えられています。研究チームは、その中でも「食べ物の好き嫌い」が子どもの食行動を左右する大きな要因のひとつだと位置づけたうえで、7〜9歳の子どもの栄養に関する知識(栄養知識)と、食べ物の好みとの関連を調べることを目的としました。

公開日: 2026年09月14日 21:41