研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

穀物の種類が発酵飲料ボザの酸性化と香り成分を左右する――実験室モデルによる比較研究 研究論文OpenAlexスロベニア

穀物の種類が発酵飲料ボザの酸性化と香り成分を左右する――実験室モデルによる比較研究

ボザは、キビ、トウモロコシ、小麦、米などの穀物からつくられる、とろみのある甘酸っぱい低アルコールの発酵飲料です。バルカン半島やアナトリア地方を中心に飲まれており、伝統的には単一の微生物ではなく、乳酸菌と酵母を含む複数の微生物が混ざった集団によって発酵が進みます。そのため製品ごとの差が大きく、研究チー…

公開日: 2026年09月14日 15:48

性差からみた腸内細菌叢と代謝物 ― 心代謝疾患との関わりを整理した総説 研究論文OpenAlexアメリカ

性差からみた腸内細菌叢と代謝物 ― 心代謝疾患との関わりを整理した総説

2型糖尿病、代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)、心血管疾患といった「心代謝疾患」は、世界の主要な死因です。著者らは、これらの疾患の現れ方が男女で大きく異なる点に着目しています。たとえば心血管疾患の生涯リスクは男女で同程度ですが、若い年代では男性の発症が多く、女性では閉経後にエストロゲン…

公開日: 2026年09月14日 13:24

発酵食品を日常的に食べる量と心の状態の関連を調べた大学生調査 研究論文OpenAlexマレーシア

発酵食品を日常的に食べる量と心の状態の関連を調べた大学生調査

キムチや味噌、ヨーグルトのような発酵食品が、腸内の微生物を通じて心の状態に影響するのではないかという考え方があります。著者らは、これを「微生物ー腸ー脳軸」と呼ばれる経路として説明しています。特定の発酵食品や菌を使った管理された試験では、こうした食品が精神的な健康に働きかける可能性が示されてきました。

公開日: 2026年09月14日 03:07

酒づくりの「入れる順番」が変える米酒の風味と成分 ― セッコク(Dendrobium nobile)を加えた発酵の研究 研究論文Europe PMC中国

酒づくりの「入れる順番」が変える米酒の風味と成分 ― セッコク(Dendrobium nobile)を加えた発酵の研究

日本酒や黄酒のような米を原料とする醸造酒では、酵母をどう組み合わせて発酵させるかが、香りや味わいを大きく左右します。近年は、アルコール発酵の主役であるサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae、いわゆる清酒酵母などの仲間)だけでなく、アルコールをつくる力は弱いものの…

公開日: 2026年09月14日 02:40

高地に暮らす人々の食事パターンと骨粗鬆症リスク――腸内細菌と血漿代謝物に注目した症例対照研究 研究論文OpenAlex中国

高地に暮らす人々の食事パターンと骨粗鬆症リスク――腸内細菌と血漿代謝物に注目した症例対照研究

この研究で著者らが調べたのは、ふだんの食事のとり方(食事パターン)と骨粗鬆症とのつながりです。骨粗鬆症は骨がもろくなる状態を指します。著者らはさらに、腸内細菌叢(腸のなかにすむ細菌の集まり)と血漿代謝物(血液の液体成分に含まれる、体内での物質のやりとりの産物)が、その食事と病気のつながりを橋渡しする…

公開日: 2026年09月14日 01:51

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地 研究論文Europe PMCオーストラリア

炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地

世界の食生活では、この70年ほどでタンパク質の摂取量が増え続けてきました。著者らは、40か国を対象にした系統的レビューで、北欧やアジアの一部では10年ごとに総エネルギーに占めるタンパク質の割合が0.5〜0.7%(およそ4〜6グラム分)増えてきたと報告されていることを紹介しています。同時に、環境への配…

公開日: 2026年09月14日 00:52

塩ストレス下で乳酸菌が示すチロシン代謝の変化を多層オミクスで探る 研究論文OpenAlex中国

塩ストレス下で乳酸菌が示すチロシン代謝の変化を多層オミクスで探る

発酵食品には、原料のタンパク質が分解されてできるアミノ酸が蓄積します。その一つであるチロシンは、量が増えると製品の品質上の問題につながることが知られています。研究チームは、こうしたチロシンに関わる品質課題を管理する手がかりを得るため、発酵食品から分離した細菌に注目しました。

公開日: 2026年09月14日 00:25

肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究 研究論文OpenAlexインド

肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究

肥満は、食べ過ぎと運動不足という単純な収支だけでは説明しきれない、複雑な代謝の状態だと考えられるようになっています。著者らは、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモンと、腸にすむ細菌、そして日々の食習慣という三つの側面を、同じ参加者について同時に調べることを目指しました。

公開日: 2026年09月13日 23:55

ミレット(トウジンビエ)全粒粉を使った犬用ビスケットで乳酸菌は生き残るか——配合ごとの比較研究 研究論文OpenAlexブラジル

ミレット(トウジンビエ)全粒粉を使った犬用ビスケットで乳酸菌は生き残るか——配合ごとの比較研究

ペットと暮らす人が増えるなかで、健康に配慮したペットフードへの関心が高まっています。その一つの方向として注目されているのが、生きた有用菌を食品に組み込む「プロバイオティクス」です。プロバイオティクスとは、適切な量を与えたときに宿主の健康に役立つ生きた微生物のことを指します。ただし、生きた菌を製品に入…

公開日: 2026年09月13日 19:10

腸の炎症をやわらげる酪酸菌「CB-a株」——腸内細菌と代謝産物のつながりから探る 研究論文OpenAlex中国

腸の炎症をやわらげる酪酸菌「CB-a株」——腸内細菌と代謝産物のつながりから探る

わたしたちの腸には、無数の細菌が複雑な生態系をつくっています。研究チームはその序論で、食事の大きな変化や化学的なストレスによってこのバランスが崩れる状態(ディスバイオシス)が、炎症性腸疾患(IBD、腸に慢性的な炎症が起きる病気)の成り立ちと関わると説明しています。バランスが崩れた腸では、細菌の多様性…

公開日: 2026年09月13日 16:38

軽度認知障害・アルツハイマー病と腸内細菌叢の関係を探る研究 研究論文Europe PMCドミニカ共和国

軽度認知障害・アルツハイマー病と腸内細菌叢の関係を探る研究

近年、腸内に住むたくさんの細菌(腸内細菌叢)が、消化だけでなく脳の働きにも関わっているのではないかという「腸脳相関」の考え方が注目されています。アルツハイマー病や、その前段階とされる軽度認知障害(MCI)についても、腸内細菌の構成に何らかの特徴があるのではないかと考えられてきました。しかし、こうした…

公開日: 2026年09月10日 09:04

油かす(搾油かす)を発酵で活かす:飼料や機能性食品への応用に向けた研究動向 研究論文OpenAlex中国

油かす(搾油かす)を発酵で活かす:飼料や機能性食品への応用に向けた研究動向

大豆油や菜種油などを搾ったあとに残る「油糧粕(ゆりょうかす)」は、タンパク質や食物繊維、ミネラルを豊富に含む副産物です。しかし、そのままでは消化を妨げる成分(抗栄養因子)が含まれているため、飼料や食品としての高付加価値な利用が制限されてきました。中国・江蘇大学食品科学工程学院などの研究グループは、微…

公開日: 2026年09月10日 08:39