掲載誌:CyberLeninK (CyberLeninka)

ライセンス: CC BY 4.0 対象: 公開論文 確認元: DataCite

品種の組み合わせで品質はどう変わるか

研究チームは、異なるブドウ品種から造った原料ワインを混ぜることで、半甘口のテーブルワインの成分や試飲評価がどう変わるかを調べました。対象は、サムフ地区で栽培された白ブドウのルカツィテリと、赤ブドウのマドラサ、カベルネ・ソーヴィニヨンです。いずれも十分に熟した実を使い、白ワインの醸造方式で原料ワインを用意しました。

3通りのブレンドを成分分析と試飲で比較

著者らは、ルカツィテリとマドラサを50%ずつ混ぜたもの、ルカツィテリとカベルネ・ソーヴィニヨンを50%ずつ混ぜたもの、ルカツィテリ50%に残る2品種を25%ずつ混ぜたものを比較しました。アルコール度数や酸の量、ワインに溶け込んだエキス分、フェノール類の含有量などを調べ、試飲による評価も行いました。

論文によると、3試料はいずれも品質指標の所定の要件を満たしていました。アルコール度数は13.0〜13.4%で、酸性の程度を示すpHはすべて3.1でした。エキス分とフェノール類は、ルカツィテリとマドラサを半量ずつ混ぜた試料で最も多く、3品種を混ぜた試料では、いずれも2品種のブレンドの中間の値でした。

試飲評価が最も高かったのは3品種のブレンド

試飲評価は、ルカツィテリとマドラサのブレンドが9.0点、ルカツィテリとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドが8.8点でした。最も高かったのは3品種を50%・25%・25%で混ぜた試料で、9.4点でした。著者らは、この評価について、原料ワインの組み合わせがより調和したためではないかと考察しています。

研究チームは、今回比較した中では3品種のブレンドが半甘口ワインの製造に適した配合だと結論づけました。報告された結果は、個々の成分量の多さだけでなく、品種の組み合わせと配合比率が、試飲で評価される品質を考えるうえで重要であることを示しています。

原著論文の著者・所属:Набиев А. А.、Асланова М. С.、Касумова А. А.

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Набиев А. А., Асланова М. С., Касумова А. А.. ИССЛЕДОВАНИЕ КАЧЕСТВЕННЫХ ПОКАЗАТЕЛЕЙ ПОЛУСЛАДКИХ СТОЛОВЫХ ВИН ИЗ ВИНОМАТЕРИАЛА, ПРИГОТОВЛЕННОГО ПО БЕЛОМУ СПОСОБУ. CyberLeninK (CyberLeninka) 2026-08-25. DOI: 10.24412/2712-8849-2026-8101-390-405. 原著ライセンス:CC BY.