研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ハンガリーのサワーチェリー在来品種を対象に、果実の色・総ポリフェノール量・香り成分を調べた研究
サワーチェリー(Prunus cerasus L.)は、東ヨーロッパや中央アジアなど温帯地域で広く栽培されている果樹です。研究チームによれば、ハンガリーは主要な生産地のひとつで、商品性を判断するうえで重視されるのは主に果実の色と風味の特徴、とりわけ甘味と酸味のバランスだとされています。
公開日: 2026年09月15日 06:51
コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介
この研究が扱うのは、「Starship(スターシップ)」と呼ばれる、菌類で近年報告された巨大なトランスポゾン(ゲノムの中を移動できる遺伝子のまとまり)です。Starshipは「カーゴ遺伝子」と呼ばれる積み荷のような遺伝子群を運び、菌類の急速な適応を促すと報告されてきました。
公開日: 2026年09月15日 06:44
スイカの種からつくるクリームチーズ - 乳製品・既存植物性製品との比較研究
クリームチーズは、なめらかな口当たりと穏やかな酸味をもつ、熟成させない乳製品です。パンに塗るほか、ソースや焼き菓子の材料としても広く使われています。しかし、著者らによれば、乳糖不耐症は世界の成人の65%以上にみられ、東アジアの集団では90%に達すると報告されています。クリームチーズには6〜8%の乳糖…
公開日: 2026年09月15日 05:52
ワインの乳酸菌をどう抑えるか——ヒドロキシケイ皮酸と琥珀酸がマロラクティック発酵に及ぼす影響
ワインづくりでは、乳酸菌のはたらきによってリンゴ酸が乳酸と二酸化炭素に分解される「マロラクティック発酵(MLF)」という過程が起こります。酸味がやわらぎ味わいが丸くなる効果がある一方、このままでは困る場合もあり、造り手は発酵を進めるか抑えるかを選ぶ必要があります。MLFを抑える手段として広く使われて…
公開日: 2026年09月15日 04:57
テーブルオリーブ発酵から分離された乳酸菌の比較ゲノム解析
テーブルオリーブは地中海地域を代表する発酵野菜のひとつで、その発酵は主にラクティプランティバチルス属の乳酸菌によって進みます。研究チームによると、同じ属のLactiplantibacillus pentosusについてはゲノムレベルの研究が数多く行われてきた一方、オリーブ発酵に関わるLactipla…
公開日: 2026年09月14日 22:23
ナマコの病原菌ビブリオ・ハーベイに対抗する新しいバクテリオファージの分離と特性解析
マナマコ(Apostichopus japonicus)は中国の渤海・黄海沿岸で養殖される代表的な水産生物ですが、「皮膚潰瘍症」と呼ばれる病気によって大量死が起こり、産業に深刻な被害が出ています。この病気の原因となる病原体のひとつが、海水中に広く分布するグラム陰性菌ビブリオ・ハーベイ(Vibrio …
公開日: 2026年09月14日 21:51
メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説
著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。
公開日: 2026年09月14日 20:07
プロバイオティクスの「芽胞」を運び手にした飲み薬 ― 腸と脳の両方に働きかけるパーキンソン病治療の研究
パーキンソン病は、脳の中でドパミンを作る神経細胞が失われることで、運動の障害や記憶の低下が起こる病気です。現在の治療の中心は、不足したドパミンを補う薬(レボドパなど)ですが、研究チームは、この方法では神経細胞そのものを守る働きが乏しく、病気の進行を抑えたり後戻りさせたりすることは難しいと指摘していま…
公開日: 2026年09月14日 19:49
イヌリンでつくったナノ粒子で潰瘍性大腸炎の薬を大腸へ届ける試み
炎症性腸疾患(IBD)は、消化管に炎症が長く続く病気で、潰瘍性大腸炎とクローン病が含まれます。論文によれば、2017年時点で世界におよそ680万人の患者がいると報告されています。潰瘍性大腸炎では大腸の粘膜に炎症が起こり、腹痛や下痢、体重減少、血便などの症状が現れます。発症の詳しい仕組みはまだ解明され…
公開日: 2026年09月14日 19:17
歯周炎の基本治療にオメガ3脂肪酸を追加すると何が変わるか——無作為化試験9件をまとめた解析
歯周炎は、口の中の細菌のバランスが崩れることで歯を支える組織に炎症が続き、少しずつ組織が壊れていく慢性の病気です。研究チームによれば、2011年から2020年にかけての歯周炎の有病率は62%で、そのうち重度の歯周炎は23.6%を占めると報告されています。歯周炎は歯を失う主な原因の一つであり、全身の病…
公開日: 2026年09月14日 19:12
ミナスジェライス州の在来果実から分離された乳酸菌の機能性を調べた研究
発酵食品の開発では、自然界のさまざまな環境から乳酸菌を探し出すことが一つの戦略になります。乳酸菌とは、糖を分解して乳酸をつくる細菌の仲間で、ヨーグルトや漬物などの発酵食品に古くから利用されてきました。研究チームは、果実が酸性の環境に適応した乳酸菌の有望な供給源であることに着目しました。
公開日: 2026年09月14日 18:48
植物性ミルク代替品に潜む芽胞形成菌――ブラジル市場の111製品を調べた研究
豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなど、植物を原料にした「ミルク代替飲料」(植物性ミルク代替品)は、健康志向や環境への配慮を背景に世界中で消費が広がっています。研究チームは、ブラジルで急速に市場が拡大しているこれらの製品について、微生物学的な品質と安全性のリスクがどの程度あるのかを明らかにしようと…
公開日: 2026年09月14日 16:09