研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
多価不飽和脂肪酸と統合失調症・双極性障害の関わりを、仕組み・遺伝・臨床の証拠から整理する総説
統合失調症や双極性障害では、血液などに含まれる多価不飽和脂肪酸(PUFA)の量が変わっていることや、脂肪酸の代謝に関わる遺伝子の違いと発症リスクとの関連が報告されてきました。著者らはこうした背景から、PUFAの代謝とこれらの精神疾患との関係を示す証拠を幅広く集めて整理する総説をまとめています。
公開日: 2026年10月09日 04:54
加えた砂糖を高甘味度甘味料に置き換えると食事全体の環境負荷はどう変わるか:オランダの高カロリー食を対象にした試算
食品や飲み物に加えられる砂糖のとりすぎは、肥満や糖尿病、むし歯などとの関連が指摘されています。その対策として、砂糖の数百倍の甘さを持ち、カロリーがほとんどない「高甘味度甘味料(非栄養性甘味料)」で甘みを補う方法が提案されています。ステビア由来の成分(ステビオール配糖体)やアスパルテーム、スクラロース…
公開日: 2026年10月09日 01:32
英国の清涼飲料税と砂糖入り飲料を10代前半はどう受け止めているか:計画的行動理論を使ったフォーカスグループの再分析
英国では、10代の若者が砂糖入り飲料を特に多く飲む世代の一つとされています。英国政府は子どもの肥満対策の一つとして、2016年に「清涼飲料業界税(SDIL)」を発表し、2018年4月に導入しました。この税は消費者ではなく飲料メーカーを対象とするもので、メーカーが飲料の配合を見直し、砂糖の量を減らすよ…
公開日: 2026年10月07日 23:46
タイバジル精油の蒸気が収穫後のマンゴーの品質に与える影響
マンゴーは収穫後も熟し続け、果皮の色が変わり、軟らかくなるとともに、病気による傷みも起こりやすくなります。研究チームは、タイバジルから得られる精油の蒸気が、マンゴー品種「ナムドクマイ・シートン」の収穫後の品質や、果実に黒い病斑を生じさせる炭疽病にどう影響するかを調べました。
公開日: 2026年10月06日 05:29
ハラレの学校に通う若者の貧血と、家庭・栄養知識との関連
研究チームは、ジンバブエの首都ハラレで学校に通う若者について、貧血がどの程度みられ、どのような生活背景や食習慣と関連するかを調べました。ジンバブエでは貧血が公衆衛生上の課題となっていますが、思春期の若者を対象とした対策に役立つ情報は限られていました。
公開日: 2026年10月05日 06:04
キビの西方・北方への広がりを支えた日長への適応
研究チームは、キビが中国北部からユーラシアの西方・北方へ広がる過程で、昼の長さに対する反応の変化が重要だったのかを調べました。キビは紀元前6000年ごろに中国北部で栽培化され、青銅器時代には中央アジアを経てヨーロッパへ広がった作物です。
公開日: 2026年10月04日 14:53
エリート男子ゲーリックフットボール選手のオメガ3摂取とその血中指標を調べた横断研究
オメガ3系多価不飽和脂肪酸は、体内でほとんど作れないため食事から取る必要のある脂肪酸です。なかでも青魚などに多く含まれるEPAとDHAは、心血管や脳の健康に関わるとされ、近年は競技力や回復との関連も検討されています。一方で、著者らは、アイルランドのゲーリックフットボールのような断続的な動きの多いチー…
公開日: 2026年10月04日 00:25
契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析
農薬の不適切な使用や過剰な使用は、人の健康と生態系の双方に深刻な影響を及ぼしうる問題だと指摘されています。論文の著者らは、土壌中の微生物や花粉を運ぶ昆虫、鳥や魚といった対象外の生物への悪影響、流出による河川・地下水の汚染、さらに害虫が薬剤抵抗性を獲得して散布量が増え続ける「農薬のトレッドミル」といっ…
公開日: 2026年10月03日 08:12
卵殻粉をカルシウム源に使った、飲み込みやすい食品ゲルの研究
食べ物や飲み物を口から胃へ送り込む働きがうまくいかなくなる状態を嚥下障害といいます。著者らは、嚥下障害が高齢者に多く、食事量の減少や生活の質の低下につながると説明しています。論文によれば、65歳を超える人の30〜40%が何らかの程度の嚥下障害を経験すると報告されています。
公開日: 2026年10月03日 05:20
ヨーロッパ27カ国で「健康的で持続可能な食生活」を妨げるもの・支えるものを調べる大規模調査の計画
私たちが食べるものは、自分の健康だけでなく地球環境にも関わっています。論文の著者らは、ヨーロッパの現在のフードシステム(食料の生産から流通、消費までの一連の仕組み)が、人の健康と環境の両方を損なう方向に働いていると指摘しています。原著が引用する数字では、フードシステムは世界の温室効果ガス排出の26%…
公開日: 2026年10月02日 19:31
ガーナ・タマレの医療従事者における砂糖入り飲料の摂取状況を調べた研究
砂糖入り飲料(SSB)とは、砂糖やブドウ糖果糖液糖、蜂蜜などのカロリーのある甘味料を加えた飲み物のことで、世界保健機関(WHO)の定義では炭酸飲料、果汁入り飲料、スポーツドリンク、エネルギー飲料、砂糖を加えた紅茶やコーヒーなどが含まれます。論文の著者らは、こうした飲料の習慣的な摂取が非感染性疾患(N…
公開日: 2026年10月02日 05:33
夜勤中の食事と血糖はどう変わるか――実際の職場で測った観察研究の報告
夜勤などの交代制勤務は、欧州連合の就業者の21%が従事しているとされ、スイスでも約60万人が交代制や恒常的な夜勤といった不規則な勤務時間で働いていると論文は紹介しています。夜間の光を浴び、遅い時間に食事をとり、睡眠時間が削られることで、体内時計が外の環境のリズムとずれる「概日リズムのずれ(サーカディ…
公開日: 2026年09月30日 19:42