最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
にがうりは、こぶが大きく色が薄いほど苦みがやわらぐ
7月、沖縄や宮崎の畑ではにがうりが盛りを迎えている。旬は6〜8月とされ、いままさに最盛期にあたる時季だ。緑の濃い表皮に無数のこぶをまとった紡錘形の実は、沖縄の方言で「ゴーヤー」、和名では「ツルレイシ」とも呼ばれる。果肉に宿るあの苦みこそが持ち味だが、実はその苦みの強さは一本ごとに違う。見分け方を知っ…
2026年07月28日 07:41
たらのあぶら100gは上限の13.7倍――データで読むレチノールの現実
100gあたり37,000µg。この数字だけを見ると身構えたくなりますが、果たして本当に危険な食品なのでしょうか。答えを探ると、レチノールという成分との付き合い方が見えてきます。
2026年07月28日 07:41
納豆はビタミンKで選ぶ——発酵食品、菌より副産物で見る
発酵食品といえば「菌のおかげで健康によい」というイメージが先に立つ。だが実際に成分表の数値を並べてみると、注目すべきは乳酸菌そのものというより、菌が働いたあとに食品の中に残る副産物であることが見えてくる。納豆、みそ、キムチ、ヨーグルト、しろしょうゆ。同じ「発酵食品」という一つの箱に入れて語られがちな…
2026年07月27日 05:31
水分93%、なすが夏の食卓を軽くする理由
汗ばむ日が続くこの7月下旬、食欲が細るこの季節にすっと箸が進むのがなす 果実 生だ。夏が旬の淡色野菜で、可食部の約93%を水分が占める。ビタミンやミネラルは控えめだが、その代わりに軽さそのものが持ち味になる野菜だと言える。焼いても煮ても揚げても、するりと食べられる感覚は、この水分量に支えられている。
2026年07月27日 05:31
廃棄率8割の食品たち、殻の中の栄養は同じではない
買ってきた分の8割以上を捨てる食品と聞くと、もったいない印象を受けるかもしれません。廃棄率とは、殻や皮、ガクなど通常の食習慣で食べずに捨てる部分が、食品全体(または購入時の状態)に対してどれくらいの重さの割合を占めるかを示す数値です。裏を返せば「100%−廃棄率」が実際に口にする可食部の割合というこ…
2026年07月27日 05:31
うなぎが土用の丑の日に選ばれ続ける理由
7月26日は土用の丑の日にあたる。夏の暑さで食欲が落ちるこの時期に、栄養豊富な「う」のつく食べ物を口にすると夏バテをしないという言い伝えから、うなぎを食べる風習が今に伝わっている。この「う」のつくものとしては、鰻のほかに梅干し・うどん・瓜なども挙げられてきた。ところで、細長い体つきのうなぎに姿の似た…
2026年07月26日 19:20
イソロイシンが多い食品の意外な共通点
イソロイシンは、体の中で作れないため食事から摂る必要がある「不可欠アミノ酸」の一つです。成分表のデータを100gあたりで見比べていくと、含有量の多い食品にはっきりとした共通点が浮かび上がってきます。
2026年07月26日 19:20
だいずもやしだけ栄養が違う理由
「もやしは工場で水だけを与えて育てる、旬もない野菜」というイメージがある。太陽の光も肥料も使わず人工的に栽培されるのは事実だが、だからといって栄養がないわけではない。日本食品標準成分表(八訂)で4種類のもやしを見比べると、同じ「もやし」という名前でくくれないほど数値に差があることがわかる。
2026年07月26日 19:20
獅子の口の奥に潜む、辛くない夏の一本
唐辛子の仲間なのに、辛くない。京都万願寺とうがらしの面白さは、まずその矛盾から始まる。夏が旬のこの野菜は、実の先端がくぼんで獅子の口のように見えることから「ししとう」の名で呼ばれる仲間の一種で、ナス科トウガラシに連なる血筋を持ちながら、辛み成分のカプサイシンをほとんど持たない甘味種として育てられてき…
2026年07月26日 19:20
夏野菜、ゆでると流れる栄養と濃くなる栄養がある
「野菜は茹でると栄養が流れる」とよく言われる。だがオクラ・とうがん・えだまめの3つを生とゆでで見比べると、この印象は少し違って見えてくる。エネルギーや主要な成分はほとんど動かず、それどころか一部のミネラルはゆでたほうが数値が高い。何が流れて、何が残るのか。実測値で追ってみる。
2026年07月25日 08:52
緑茶が1位でも油が主役——ビタミンEランキングの読み方
ビタミンEの一種「α-トコフェロール」の含有量ランキングをつくると、1位に躍り出るのは緑茶です。油でも種実類でもなく、急須に入れるあの茶葉が首位という結果は、少し意外に映るかもしれません。しかしこの数字、実は素直に受け取ると見誤ります。
2026年07月25日 08:52
利尻昆布、うまみを引き算した澄んだ一番だし
7月も下旬、土用を迎えるこの時期は、冷たいめん類のつゆや浸し物など、だしのうまみが料理の決め手になる場面が増える季節でもある。澄んだ一番だしを仕込む家庭も多いが、実は同じ「昆布」でも産地によってうまみの濃さがまるで違うことは意外と知られていない。羅臼昆布は100gあたり2290〜3380mg、真昆布…
2026年07月25日 08:52
卵は控えるより配置を変える食材だった
卵1個(Lサイズ約70g)にはコレステロールが約259mg含まれる。100gあたり370mgという数値だけを見ると、たしかに身構えたくなる。だが食品由来のコレステロールと血中コレステロール値のあいだには強い関係がないとされる。血中コレステロール値を上げやすいのは、むしろエネルギーや飽和脂肪酸のとり過…
2026年07月25日 08:52
種実は油と同格、なのに太りにくい理由
アーモンドやくるみは定番の間食として親しまれているが、脂質の量だけを見ると印象が変わる。アーモンド フライ 味付けは100gあたり脂質55.7g、くるみ いりは68.8gにのぼる。サラダ油の脂質がほぼ100gであることと比べれば数字は下回るが、肉や魚とは桁が違う「油に近い食品」であることは間違いない…
2026年07月24日 07:10
香りの陰に、B6という顔を持つ夏のにんにく
刻んだ瞬間に立ち上る、あの強い香り。7月の食卓でにんにく りん茎 生を手に取ると、まず主張してくるのはアリシンという香り成分だ。にんにくは野菜の中でもアリシンの含有量がトップクラスとされ、この香りこそが夏バテしがちな食卓に食欲を呼び込む立役者になっている。旬は5〜8月ごろとされ、青森・香川・兵庫など…
2026年07月24日 07:10
コレステロールが多い食品、卵1個ぶんに置き換えて読む
コレステロールと聞くと身構える人も多いかもしれませんが、そもそもは体に必要な脂質の一種です。細胞膜をつくり、各種のホルモンや胆汁酸(脂肪の消化を助ける胆汁の成分)の材料になる、体になくてはならない物質とされています。しかも体は自分でもコレステロールをつくり出せる仕組みを持っています。この記事では、日…
2026年07月24日 07:10
豆腐は大豆の代役ではなく別物という発見
「畑の肉」と呼ばれるだいず(黄大豆 国産 乾)は、100gあたりたんぱく質33.8gを含む。ところが同じ大豆をゆでた状態にすると14.8gまで下がる。同じ大豆なのに数字がほぼ半分になるのはなぜか。答えは単純で、乾燥豆が水を吸ってゆで上がる過程で重さそのものが増え、たんぱく質の「濃度」が薄まるからだ。…
2026年07月23日 06:31
水分95%、きゅうりが体にくれる涼しさの理由
宮崎、群馬、福島の産地から、7月の青果売り場にはきゅうりが並ぶ。令和5年の出荷量では宮崎県が5.8万トンで首位、群馬県が4.9万トンで続き、埼玉・福島も上位に入る。7〜8月ごろが旬とされる作物で、今はまさにその入り口から最盛期にかかるタイミングだ。ハウス栽培もので一年中手に入る野菜だが、これからは露…
2026年07月23日 06:31
チロシン上位5食品、乳・卵・魚のあとに大豆が僅差で続く
チロシンは、体をつくるたんぱく質の材料となるアミノ酸の一種です。脳の中で情報をやり取りする神経伝達物質のもとになるとされる成分で、体内では必須アミノ酸のフェニルアラニンから作られます。この栄養素には日本人の食事摂取基準の推奨量や目安量は定められていません。個別のアミノ酸は基準の対象外になることが多い…
2026年07月23日 06:31
ナイアシンが多い6食品、量は近くても中身は別物
ナイアシンは、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変えるときに働く酵素の補酵素の一種で、皮膚や粘膜の健康維持にも関わるとされる栄養素です。一部は体内でトリプトファンからも作られるとされますが、食品から摂るのが基本になります。そこで100gあたりの含有量が多い食品を並べてみると、面白い構図が見えてきま…
2026年07月22日 10:52