最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
酢が酸っぱい理由、大さじ1杯の酢酸は実は0.8g
酢酸(さくさん)は、食酢の酸味のもとになっている有機酸という成分です。農林水産省によると、食酢とは酢酸を主成分とする酸味調味料で、原料や製造方法によってさまざまな種類があります。体に入った酢酸は消化管から吸収され、体内でアセチルCoAという形に変わったのち、クエン酸回路と呼ばれる代謝の経路に入ってエ…
2026年08月06日 05:04
小松菜とほうれんそう、味以外の差
小松菜とほうれんそうは、どちらも濃い緑色の葉物野菜として、おひたしや炒め物で並べて使われることが多い食材です。見た目も似ていて、レシピの中では「どちらでもいい」と扱われることも少なくありません。ですが日本食品標準成分表(八訂)の実測値を見ると、この2つには意外とはっきりした差があります。さらに視野を…
2026年08月03日 10:20
土佐しょうが、皮のすぐ下にある本命の香り
「しょうがの皮、むいていませんか」。もしそうなら、実はいちばん香り高い部分を捨ててしまっているかもしれません。8月の高知は、初夏に始まった新しょうがの収穫がひと段落し、みずみずしい薄皮のものから少し貫禄のついたものまでが並ぶ、まさに旬のただ中にあります。高知県で育つしょうが 根茎 皮なし 生は、薬味…
2026年08月03日 10:20
蒸留酒はご飯の2倍カロリー、体内でのエネルギー利用には差がある
白いご飯(白飯)は100gあたり約156kcalです。ところが日本食品標準成分表(八訂)でアルコール含有量が多い食品の上位を見ると、その2倍前後のカロリーを持つ飲み物が並びます。第1位はマオタイ酒で、100gあたりアルコール45.3g・317kcal。第2位はジンで40.0g・280kcalです。数…
2026年08月03日 10:20
牛・豚・鶏より、もも派かばら派かで決める
脂身つきの豚ばら肉は、飽和脂肪酸が100gあたり14.6g。同じく脂身つきの牛ばら肉は13.05g。数字だけ見ると近い値ですが、その正体を探ると「牛だから」「豚だから」という種の違いではなく、実は同じ「ばら」という部位が持つ共通の性格だとわかります。
2026年08月02日 06:58
廃棄率45%の裏にある、パインの本気の甘酸っぱさ
今の時季、店先で切り分けられたパインアップルが目を引きます。沖縄でとれるものが国内流通のほぼ全量を占めていて、皮を落とした黄金色の果肉がごろりと並ぶ光景は、まさに盛りの果物ならではです。1/8玉が目安量でおよそ100g、片手に収まるひと切れに、あの強い甘みと鋭い酸味がぎゅっと詰まっています。
2026年08月02日 06:58
リノール酸トップ5がすべて「油」で882〜899kcalに集まる理由
リノール酸が多い食品を並べると、上位5品はすべて「油」でした。しかも1位から5位まで、100gあたり882〜899kcalという高カロリー帯にきれいに収まっています。これは、油という食品がほぼ100%脂質でできており、脂質は炭水化物やたんぱく質よりもエネルギー密度が高いためです。リノール酸は体内で作…
2026年08月02日 06:58
少量で狙いが違う、4品の「得意技」
少量で栄養が摂れる食品を4つ並べてみると、同じ「少量の主役」でも、際立つ栄養素は品ごとにまったく違います。まず100gあたりのカルシウムを見ると、しらす干し(半乾燥品)の520mgが際立ち、まだら(生)32mg、かつお節(加工品)28mg、まつ(生)14mgと、残りの3品は一桁小さい数字です。カルシ…
2026年08月01日 12:05
うぶ毛の香り、だだちゃ豆が走りを迎える7月
さやの表面に茶色いうぶ毛をまとい、ゆでるととうもろこしにも似た香りが立ちます。山形県鶴岡市特産の えだまめ 生 のブランド品種、だだちゃ豆の個性は、まずその香りと濃厚な甘みにあります。えだまめ全体は東京都中央卸売市場の令和6年データで6〜9月に出回り8月がピークとされますが、だだちゃ豆の旬はもう少し…
2026年08月01日 12:03
乾しいたけのフマル酸0.5gは最多、でもリンゴ酸には及ばず
フマル酸という名前を聞いたことがある人は少ないかもしれません。これは体の中にもともと存在する有機酸の一種で、エネルギーを作り出す仕組みの中で働く成分です。体内の代謝経路では、コハク酸が変化してフマル酸になり、さらにリンゴ酸へと姿を変えていきます。いわば、エネルギー産生というリレーの中継地点にいる成分…
2026年08月01日 12:02
丸干しでカルシウムが跳ね上がる理由
いわしは「骨まで食べられる魚」というイメージが強い魚です。ですが実際に骨ごと力を発揮するのは、生のいわしではなく干したいわしです。まいわし 生は水分が多いのですが、まいわし 丸干しは塩水に浸してから乾燥させた食品で、干す過程で水分が抜けます。水分が減ったぶん、同じ100gあたりで見たときの成分が濃く…
2026年07月31日 09:38
洋なしの形の甘み、いちじくの正体はぶどう糖
皮を割ると赤い果肉がのぞくいちじく 生は、洋なしのような丸みを帯びた形をしていて、酸味が少なく甘いのが持ち味です。7月末のこの時期に出回るのは、実が大きく育つ夏果と呼ばれるもので、いちじくの旬は9月、8〜11月にかけて出回るとされます。今はまだそのさきがけ、走りの時期にあたります。ひと足早くこの果実…
2026年07月31日 09:37
同じかきでも亜鉛は25mgから12mgまで変わる
亜鉛が多い食品を100gあたりで並べると、上位6食品のうち4つをかき くん製油漬缶詰、かき 養殖 水煮、かき 養殖 生、かき 養殖 フライが占めます。「亜鉛といえばかき」というイメージ通りの結果ですが、面白いのはここからです。同じかきなのに、亜鉛量は25mgから12mgまで倍以上の開きがあります。加…
2026年07月31日 09:37
380mgという数字より脂質バランスが本題
朝食にゆで卵を1個食べると、コレステロールを約200mgとる計算になります(Mサイズは殻つき約60g、殻〈廃棄率11%〉を除いた可食部が約53g。成分値は可食部100gあたり380mgです)。鶏卵 全卵 ゆでの100gあたり380mgという値は、同じ食卓に並ぶ顔ぶれと比べると際立ちます。普通牛乳が1…
2026年07月30日 08:54
熊本すいか、出荷量全国トップと迎える7〜8月の盛り
切り分けたばかりのすいかにかぶりつくと、口いっぱいに広がる果汁とともに、夏そのものを頬張っているような心地になります。その一玉の主産地が熊本県です。すいかの収穫量ランキング(農林水産省「作物統計」令和4年産)を見ると、熊本県は約48,000トンで全国第1位。2位の千葉県が約36,800トン、3位の山…
2026年07月30日 08:54
ヨーグルトに多い糖、実は常に二番手
無糖ヨーグルトをひとさじ口に運んだとき、ほのかに広がる甘みの正体を考えたことはあるでしょうか。その甘みの多くは「乳糖」という糖によるものです。同じヨーグルトには「ガラクトース」という糖も含まれていますが、こちらは量の上では常に一歩うしろに控えています。ガラクトースはブドウ糖や果糖と並ぶ単糖類の一つで…
2026年07月30日 08:54
同じ塩気の漬物でも、効かせ方が違う理由
強い塩気の漬物といえば、ザーサイ 漬物とはくさい 漬物 キムチを思い浮かべる人は多いはずです。ところが100gあたりのナトリウム量を見比べると、ザーサイが5400mg、キムチは1100mgと、実に5倍近い差があります。同じ「塩気の強い漬物」というくくりで語られがちな2つですが、塩気の効かせ方はまった…
2026年07月29日 07:20
昆布のヨウ素は上限の約67倍、少量使いが基本になる理由
夏の食卓に涼やかな酢の物や冷たいだし茶漬けが並ぶこの時期、脇役として活躍するのがまこんぶ 素干し 乾です。乾物棚に一年中並んでいるため季節感を意識しにくいですが、水につければ数分でだしが引け、暑さで食欲が落ちる夏場ほど、その澄んだうまみがありがたく感じられます。何気なく戸棚から取り出しているこの乾物…
2026年07月29日 07:20
クロロゲン酸、桃と乳飲料コーヒーに多かった
クロロゲン酸という名前は聞き慣れなくても、コーヒーのポリフェノール(苦味や色に関わる植物由来成分の一群)と言われれば、なんとなく像が結ぶ人は多いはずです。実際、クロロゲン酸はコーヒー豆に多く含まれる成分として知られています。では、実際のデータでクロロゲン酸が多い食品を見てみると、どんな顔ぶれになるの…
2026年07月29日 07:20
緑黄色野菜、色より収載値で選ぶ
緑黄色野菜はどれも似たようなものと思われがちだが、成分表の実測値を並べてみると、中身は大きく二つに分かれる。色素の一種であるカロテンに特化したタイプと、血液や骨に関わるビタミン類が並ぶタイプだ。同じ「緑黄色」という括りでも、得意な栄養素はまったく別物だとわかる。
2026年07月28日 07:41