研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
外来診療の3分間で塩分摂取量を推定する「簡易質問票」の試み
高血圧や心血管疾患のリスクを高める要因として、食事からの過剰なナトリウム(塩分)摂取が知られています。世界では年間およそ500万人の死亡がこれに関連すると考えられていますが、実際の診療現場では患者が普段どれくらいの塩分を摂っているかを手軽に把握する方法がほとんどありませんでした。今回、アメリカン・ジ…
公開日: 2026年09月03日 07:30
血中ホモシステイン値の高さと『TyG指数』の関係を約3万人のデータで検証した研究
健康診断で測定される中性脂肪と空腹時血糖から計算される「TyG指数」は、インスリン抵抗性(体が血糖を下げるホルモンの働きに反応しにくくなる状態)を簡易に推し量る指標として広く使われています。一方、アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高い状態(高ホモシステイン血症)は、血管内皮の働きの低下や…
公開日: 2026年09月03日 04:50
セレンの葉面散布でコムギのカドミウム吸収は減らせるか、鉢植え実験からの報告
土壌にわずかに含まれるカドミウム(Cd)は、コムギなどの作物に吸収されて食品中に残留することがあり、農地の汚染対策は世界的な関心事です。今回紹介する研究は、セレン(Se)をナノ粒子の形にして葉に散布することで、冬コムギのカドミウム蓄積を抑えつつ、逆に有用とされるセレンを穀粒に取り込ませられるかを調べ…
公開日: 2026年09月02日 07:36
肥満と3つの遺伝子多型、食事の傾向は男女で違うのか——ロシアの単施設研究から
同じ「肥満」でも、体に起きているリスクや、その背景にある食習慣は一人ひとり違います。近年注目されているのが、生まれ持った遺伝的な体質(多型)が、実際にどんな食事を選びやすいかや、代謝リスクにどう関わるかという視点です。ロシアの研究チームが、肥満のある成人348人を対象に、3つの遺伝子多型と日常の栄養…
公開日: 2026年09月02日 04:51
牛乳やヨーグルトにビタミンDを加える研究、どこまで効果があるのか
ビタミンD不足は世界的に見られる健康課題とされています。日光を浴びる機会が減ったことや、ビタミンDを豊富に含む食品が食生活に少ないことなどが背景にあると考えられており、対策の一つとして食品にビタミンDを添加する『強化』という手法が注目されてきました。今回紹介する総説論文は、牛乳・ヨーグルト・チーズと…
公開日: 2026年08月31日 17:01
重症急性栄養不良から回復した子どものビタミンD状態を調査 ザンビア・ジンバブエでの横断研究
栄養不足が深刻な状態、いわゆる重症急性栄養不良(SAM)から回復しつつある子どもたちは、感染症への抵抗力が弱まったり、発達に影響が出たりすることが知られています。その背景にビタミンDの不足が関わっているのかどうかは、これまではっきりしていませんでした。プロス・ワンに掲載予定の今回の研究は、アフリカ南…
公開日: 2026年08月31日 14:36
唾液に含まれる消化酵素の遺伝子コピー数は、肥満や血糖と関係するのか
ごはんやパンなどのデンプンを口に入れると、唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素がさっそく分解を始めます。このアミラーゼをつくる遺伝子はAMY1と呼ばれ、人によってゲノム上のコピー数が2から20個までばらついていることが知られています。今回、コーネル大学栄養科学部門などの研究者らが、このAMY1のコ…
公開日: 2026年08月31日 14:31
水は「忘れられた栄養素」なのか——水分摂取と健康をめぐる総説論文を読む
毎日どれくらい水を飲むべきか、と聞かれてはっきり答えられる人は少ないかもしれません。実は栄養科学の中でも、水分摂取は最も研究が乏しいテーマの一つとされ、「忘れられた栄養素」とも呼ばれてきました。今回紹介するのは、水分摂取が健康や病気とどう関わるのかをまとめた総説論文です。著者はアリゾナ州立大学(アメ…
公開日: 2026年08月29日 04:50
2型糖尿病にも『いくつかのタイプ』?ブラジルの一次医療患者調査で見えたビタミンDとの関連
2型糖尿病と一口に言っても、患者ごとに発症年齢や体格、インスリンの効き方、血糖コントロールの状態はさまざまです。近年、こうした違いをもとに患者を複数の『代謝表現型』に分類し、それぞれの特徴を理解しようとする研究が進んでいます。今回紹介するのは、ブラジル・セルジッペ州の一次医療(プライマリケア)を受診…
公開日: 2026年08月29日 03:42
早期大腸がん患者を対象に、ビタミンD3補給とVDR遺伝子の関わりを調べた研究
ビタミンDは骨の健康との関わりでよく知られていますが、近年はがんとの関連についても研究が進められています。なかでも、ビタミンDが働きかける『ビタミンD受容体(VDR)』という遺伝子には多様なタイプ(一塩基多型、SNP)があり、これが大腸がんのリスクと関係しているのではないかという報告がこれまでにいく…
公開日: 2026年08月28日 03:36
水分摂取が少ないと歯周炎のリスクが高い? 韓国の全国調査から見えてきたこと
歯周炎は歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こる病気で、生活習慣との関わりが指摘されてきました。今回紹介するのは、日々の水分摂取量と歯周炎の関係を、韓国の大規模な国民健康調査のデータを使って調べた研究です。食事に含まれる塩分(ナトリウム)の摂取量によって、この関係の現れ方が違うのかどうかも合わせて検討され…
公開日: 2026年08月28日 02:41
中国北部の妊娠初期女性2万人超を調査、10年間でビタミンD不足が続く実態を報告
ビタミンDはカルシウムやリンの代謝に関わり、骨の健康を保つために欠かせない栄養素です。それだけでなく、遺伝子の働きの調整や細胞の増殖・分化、免疫の調整、炎症を抑える働きにも関係しているとされています。しかし世界的に見て、ビタミンDの不足や欠乏は深刻な公衆衛生上の課題になっており、骨粗しょう症や自己免…
公開日: 2026年08月27日 08:34