研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
産後の腸管ペプチド『HD5』が多い母親ほど気分の落ち込みが軽い傾向、妊娠中の食事との関連も
出産後の女性の多くが経験する気分の落ち込みや不安は、産後うつなど深刻な問題につながることがあります。しかし現在の地域における早期ケア体制だけでは十分に予防できない場合があり、心理的・社会的なハードルが低い『日々の生活習慣によるセルフケア』のアプローチが求められています。今回、北海道大学の研究グループ…
公開日: 2026年08月29日 03:39
塩分依存型の伝統発酵食品、どう減塩する?微生物と風味・安全性から探る研究
醤油や魚醤、キムチ、漬物といった発酵食品には、塩が欠かせない存在として使われてきました。塩は微生物の働きを選び取ることで独特の風味を作り出し、発酵の安定性を保ち、食品の安全性を確保する役割を担っているとされています。一方で、塩分の摂りすぎによる健康リスクが指摘される中、こうした伝統的な発酵食品におい…
公開日: 2026年08月28日 03:40
乳酸菌の『上清』が多剤耐性菌に効く? Lactobacillus由来の無細胞抽出液を調べた研究
抗菌薬や抗真菌薬が効きにくい薬剤耐性菌の増加は、公衆衛生だけでなく食品産業にとっても大きな課題とされています。世界保健機関(WHO)の推計によれば、2019年には薬剤耐性が直接の原因となった死者が世界で127万人にのぼり、有効な対策が取られなければ2050年には年間最大2803万人が死亡する可能性が…
公開日: 2026年08月28日 01:30
低食物繊維食による便秘、甜甜カプセルの摂取でラットの排便機能や腸内細菌叢に変化——中国の研究
食物繊維の摂取不足は、便秘と密接に関わることが知られています。便秘に対しては下剤がよく使われますが、長期使用や不適切な使用は下痢や電解質バランスの乱れといった副作用を招くことがあるとされています。今回、中国の清華大学、中国薬科大学、南京中医薬大学附属病院、河北御芝林医薬有限公司の研究者らのグループが…
公開日: 2026年08月27日 22:31
熱帯果実の乳酸菌に抗酸化の可能性、ブラジルの研究チームが報告
乳酸菌(LAB)は、発酵食品づくりに古くから使われてきた微生物です。食品の保存性や風味に関わるだけでなく、近年では腸内細菌のバランスを整えたり、免疫の働きを支えたりする可能性があるとして注目されています。一方で、乳酸菌やその代謝物を「抗酸化」や「抗菌」の目的で食品に応用する研究は、特に熱帯果実から分…
公開日: 2026年08月27日 07:37
代替タンパク質の工場、どこに建てるべきか──立地決定の要因を調べた研究
植物由来肉や培養肉、微生物発酵によるタンパク質など、「代替タンパク質」と呼ばれる新しい食品の生産が世界的に注目されています。しかし、これらを作る工場をどこに建てるかという決定は、企業の商業的成功だけでなく、地域社会や環境にも大きな影響を及ぼします。今回紹介する研究は、食品加工施設の立地を決める際にど…
公開日: 2026年08月27日 05:31
伝統食トラハナスをヨーグルトに加えると何が変わる?ギリシャの発酵乳研究
発酵食品を使った機能性の高い乳製品への関心が高まる中、伝統的な発酵素材を現代のヨーグルトづくりに取り入れる試みが注目されています。今回紹介する研究では、ギリシャの伝統的な発酵食品「トラハナス」をヨーグルトに配合し、その物理化学的・微生物学的・抗酸化的・官能的な特性への影響を調べました。
公開日: 2026年08月27日 00:38
ブドウ蒸留酒の香りを左右する『発酵をどこで止めるか』——トロンテル種を用いた研究
ピスコやグラッパのような香り高いブドウ蒸留酒は、ブドウ果汁を発酵させたのち蒸留してつくられます。この際、酵母による発酵を途中で人為的に止める『発酵停止』という工程が使われることがあり、これによって果汁に残る糖分や酵母の代謝状態、香りのもとになる揮発性成分(前駆体)の量が変わってきます。ただし、発酵を…
公開日: 2026年08月27日 00:37
アップルサイダー発酵における亜硫酸添加の効果を検証:酸化還元電位・成分・香りへの影響とは
りんごを発酵させて作るアップルサイダーは、ワインと同じくアルコール発酵を経て作られる飲料です。ワイン造りでは酸化を防いだり微生物の働きを抑えたりする目的で、二酸化硫黄(SO2、いわゆる亜硫酸)が古くから使われてきました。しかし、アップルサイダーの発酵中に亜硫酸がどのように「酸化還元電位(ORP、レド…
公開日: 2026年08月27日 00:36
リンゴ搾りかすの再利用と加熱浸漬処理、ハードサイダーの風味とポリフェノールはどう変わる?
ハードサイダー(リンゴを発酵させて作るお酒)は近年人気が高まっていますが、その製造工程ではリンゴを搾ったあとに大量の「搾りかす(ポマース)」が廃棄物として発生します。この廃棄物を有効活用しつつ、サイダーの風味やフェノール化合物(ポリフェノール類など植物由来の成分)を高める方法はないか——そうした関心…
公開日: 2026年08月27日 00:34
馬乳酒由来の乳酸菌、腸の幹細胞を介して腸粘膜の修復を助ける可能性 マウス実験で報告
下痢は人にとっても動物にとってもありふれた不調ですが、なかでもサルモネラ菌(Salmonella typhimurium)などの病原菌による感染性下痢は、腸のバリア機能を壊し、腸内細菌のバランスを崩し、傷ついた腸の粘膜が再生する力まで弱めてしまうことが知られています。治療には抗生物質が使われてきまし…
公開日: 2026年08月26日 15:32
高塩分の発酵環境で酵母が生き延びる仕組みとは?機能性タンパク質補給の効果をプロテオミクスとメタボロミクスで探る
醤油や味噌などの伝統的な高塩分発酵食品には、高い塩分濃度でも生育できる耐塩性酵母が深く関わっています。その代表格が Zygosaccharomyces rouxii(ジゴサッカロミセス・ルキシー)という酵母です。この酵母は伝統的な高塩分発酵食品で広く見られる一方、一部の食品システムでは腐敗の原因とな…
公開日: 2026年08月26日 04:37