研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
急性心筋梗塞のあとに起きる「腸内細菌の移行」と予後との関係を調べた研究
急性心筋梗塞(AMI)は、心臓に血液を送る血管が詰まって心臓の筋肉が傷つく病気で、発症が急で進行が速いことが知られています。近年は治療法の進歩で短期の生存率が改善した一方、退院後に心不全や重い不整脈、心筋梗塞の再発といった重大な心血管イベント(MACE)を起こす患者が一定数いることが課題として残って…
公開日: 2026年09月21日 07:22
自閉スペクトラム症の子どもと母親に共通する腸内細菌の特徴を調べた研究
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人的なやりとりやコミュニケーションの難しさ、こだわりの強い反復的な行動などを特徴とする、子どもの頃に現れる発達の特性です。原著によれば、その背景には遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に関わっており、原因や発症の仕組みにはまだ分かっていない部分が多く残されています。
公開日: 2026年09月21日 06:47
薬剤耐性ビブリオ菌を攻撃する3種の新しいバクテリオファージ——培養実験での性質と溶菌の様子
エビ養殖の現場では、ビブリオ属細菌が引き起こす「ビブリオ症」が大きな問題になっています。研究チームによれば、この病気は養殖で最も多く、被害の大きい細菌性疾患の一つであり、さらに複数の抗生物質が効かない細菌の出現が事態を悪化させているといいます。
公開日: 2026年09月21日 05:44
キトサンで包んだ藻類色素とプロバイオティクス酵母を組み合わせたアイスクリームの研究
アイスクリームに生きた微生物(プロバイオティクス)や天然由来の色素を加えて、機能性のある食品をつくろうとする試みがあります。しかし、冷凍して保存する間にプロバイオティクスが生き残りにくいこと、また色素が壊れやすいことが課題になっていました。
公開日: 2026年09月21日 05:07
肥満と腸内細菌のつながりを整理した総説 ― 慢性的な炎症の仕組みと、腸内環境を立て直す試み
肥満は世界的に増え続けている健康課題であり、体型の問題にとどまらず、インスリン抵抗性や2型糖尿病、心血管疾患などの土台になると考えられています。著者らは、この背景にあるのが「慢性的で弱い炎症」だと説明します。けがや感染に対する急性の炎症が一時的で局所的なのに対し、こちらは全身に広がり、何年も静かに組…
公開日: 2026年09月21日 04:29
炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案
炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。症状をやわらげようとして、患者さん自身の判断で特定の食品を食べないようにする「除去食」を取り入れる人は少なくありません。著者らによれば、患者がよく用いる除去食には、特定炭水化物食(SCD)、低FODMAP食、グルテンを除く食事、乳製品…
公開日: 2026年09月20日 17:30
腸内細菌と前立腺がんのつながりを整理した総説
前立腺がんは男性に多いがんの一つで、早期であれば手術や放射線治療で高い治癒率が得られる一方、転移した段階では男性ホルモン(アンドロゲン)を抑える治療(アンドロゲン遮断療法、ADT)が標準となります。しかし多くの患者は最終的に、ホルモンを抑えても進行する「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」へと移行しま…
公開日: 2026年09月20日 07:21
腸内細菌の乱れと関節リウマチ ― 文献をたどって見えてきたつながり
関節リウマチは、関節を包む膜に炎症が起き、時間をかけて関節が壊れていく自己免疫の病気です。自己免疫とは、本来は外敵を攻撃するはずの免疫が自分の体の組織を誤って攻撃してしまう状態を指します。著者は、この病気が世界人口のおよそ1%に及び、関節の不可逆的な損傷だけでなく、心血管疾患や骨粗しょう症といった合…
公開日: 2026年09月20日 07:05
キウイフルーツ酒のメタノールを工程調整で抑える——香りと品質を保つ発酵条件の検討
キウイフルーツを原料とした果実酒は、独特の酸味と香り、栄養成分から注目されている一方で、製造上の難しさがあります。キウイフルーツにはペクチンという多糖類が多く含まれ、果汁の粘度を高めて固液分離や清澄化を妨げます。そのため実際の製造では、ペクチンを分解する酵素剤(ペクチナーゼ)を加えて処理効率を上げる…
公開日: 2026年09月20日 05:05
新型コロナ流行期における小児セリアック病患者のグルテンフリー食の継続状況と成長の変化
セリアック病は、小麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」に免疫が反応し、小腸に炎症が起きる病気です。治療の基本はグルテンを厳格に除いた食事(グルテンフリー食)を続けることですが、著者らは、この食事を守り続けること自体が患者にとって難しい課題であり続けていると述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:27
加熱で死滅させた乳酸菌は、潰瘍性大腸炎のモデル動物で炎症と細胞死をどこまで抑えられるか
潰瘍性大腸炎は、大腸や直腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、症状の悪化と落ち着きを繰り返す炎症性腸疾患です。腹痛や血便などによって生活の質が大きく下がることが知られています。著者らは、現在の治療薬には副作用や効果が十分に出ない場合があるという課題があるため、腸内細菌に着目した補助的な方法が重視されるよう…
公開日: 2026年09月19日 07:44
腸内細菌がつくる代謝物と満腹ホルモン――乳酸菌の一菌株を調べた研究
わたしたちが食べる量は、消化管と脳のあいだでやりとりされるホルモンによって細かく調整されています。腸の壁にある「腸内分泌細胞」は、食べ物の成分を感じ取ってGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、PYY(ペプチドYY)、CCK(コレシストキニン)といったホルモンを出します。これらは胃の中身が送り出され…
公開日: 2026年09月19日 06:42