研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
リシン摂取の効果は腸内の細菌・ファージ・宿主の相互作用で変わりうる — 老化した消化管細胞モデルでの検討
リシンは人の体内で作ることができない必須アミノ酸で、腸でのカルシウムや鉄の吸収、タンパク質の合成、脂肪酸の代謝など、いくつもの細胞の働きに関わっています。研究チームによれば、近年は栄養補助食品やサプリメントといったさまざまな形でリシンを摂る人が増えており、とくに高齢者で目立つとされています。
公開日: 2026年09月29日 06:53
赤ビーツの皮の粉末と揚げ油の違いがミートボールの品質とアクリルアミド生成に与える影響
赤ビーツ(Beta vulgaris L.)を加工する際に出る皮は、通常は廃棄される副産物ですが、論文によれば、赤紫色のもととなるベタレイン色素をはじめ、ポリフェノール、食物繊維、ミネラルを豊富に含み、抗酸化性を持つ素材として注目されています。一方、ミートボールのような食肉製品は加工・保存の過程で脂…
公開日: 2026年09月28日 20:39
グローバルブランドはトルコ市場でどう「現地化」しているのか——食品を中心とした事例分析
世界規模で展開するブランドは、商品開発やブランドの見せ方を各国共通の基準にそろえようとする圧力にさらされています。一方で食品は、味や習慣、伝統、象徴的なモチーフを通じて、その土地の文化がもっとも目に見える形であらわれる分野でもあります。標準化された世界共通の商品が広がることで、地域ごとの味や食の慣習…
公開日: 2026年09月28日 20:23
ぶどう種子の粉をトルコの伝統麺「エリシテ」に混ぜると何が変わるか
トルコで広く親しまれている麺「エリシテ」は、小麦粉、卵、塩、水を混ぜて固めの生地をつくり、薄く延ばして短く切り、乾燥させた保存のきく食品です。味にくせがなく作り方も単純で日持ちするため、栄養面を強化する土台として向いていると研究チームは述べています。
公開日: 2026年09月28日 08:53
発酵食品タルハナから分離されたバチルス属菌の安全性とプロバイオティクスとしての可能性を調べた研究
タルハナは、トルコで数百年にわたり広く食べられてきた発酵食品です。その発酵を主に担っている微生物は乳酸菌であることが知られていますが、研究チームは今回、あえて別の菌に注目しました。タルハナの試料からバチルス属(Bacillus)の菌株を分離し、種類を同定したうえで、プロバイオティクスとしての性質の一…
公開日: 2026年09月27日 05:29
食事の内容と食習慣は脂肪肝と関係するか——トルコの診療所で行われた症例対照研究
肝臓に脂肪が過剰にたまる状態のうち、明らかな飲酒が原因ではなく、肥満や糖代謝の異常といった心臓・代謝面の危険因子を少なくとも一つ伴うものを、研究チームは「代謝機能障害に関連した脂肪肝(MASLD)」と呼んでいます。論文によれば、世界で最も多い慢性の肝疾患であり、子どもの約10%、大人の約25%が該当…
公開日: 2026年09月26日 21:41
イランの在来ナシ品種群を40の形質で調べる —— 果実重を人工ニューラルネットワークで予測する試み
西アジアはナシ属(Pyrus)の多様性の重要な中心地のひとつとされ、長い栽培の歴史と農家による選抜、自然交雑を通じて、各地に固有の品種や半野生の系統が数多く生まれてきました。しかし研究チームによれば、こうした在来の遺伝資源は十分に記録されておらず、活用もされていないままです。
公開日: 2026年09月26日 05:25
マイクロ波乾燥と低圧アルゴン冷プラズマを組み合わせた詰め物パスタ(マントゥ)の加工に関する研究
トルコの伝統食品であるマントゥは、小麦粉の生地で牛ひき肉や大豆たんぱく、玉ねぎ、香辛料などの具材を包んだ小さな包み状のパスタです。常温で流通させるには水分を12%未満まで下げる乾燥が必要ですが、従来の熱風乾燥は高温に長くさらすため、脂質の安定性や色、戻したときの品質に悪影響が出ることがあると著者らは…
公開日: 2026年09月25日 15:24
ムラサキオドリコソウの成分を調べた研究——ルテオリンと三つの酵素への作用
ムラサキオドリコソウ(学名 Lamium purpureum)は、シソ科オドリコソウ属の植物で、ヨーロッパ、アジア、北アフリカに広く分布し、民間療法で古くから使われてきました。この属の植物にはフェノール類と呼ばれる成分が豊富に含まれることが知られています。フェノール類は植物がつくる化合物のグループで…
公開日: 2026年09月25日 15:06
マメ科植物オノブリキス・オキシオドンタの抗菌・抗酸化作用を溶媒別に調べた研究
植物には、ポリフェノールをはじめとする多様な化学成分が含まれており、こうした成分が薬用としての価値の背景にあると考えられています。この論文では、体内で生じる活性酸素などの有害な作用を和らげる働き(抗酸化作用)や、細菌などの微生物の増殖を抑える働き(抗菌作用)をもつ植物成分に注目しています。
公開日: 2026年09月25日 09:26
発酵技術と皮膚科学をつなぐ概念「ファーメントコスメトロジー」の提案
化粧品や皮膚科学的な観点を取り入れた化粧品(ダーモコスメティクス)の分野では、発酵によって得られた成分の利用が広がっています。著者らによれば、こうした成分は皮膚のバリア機能、うるおい、色素沈着、酸化ストレス、皮膚の微生物叢(マイクロバイオーム=皮膚に住む細菌などの集まり)のバランスといった面で注目さ…
公開日: 2026年09月24日 21:59
七面鳥むね肉からつくるパストラミ ― 市販品との比較で見えた特徴
パストラミは、塩漬けにした肉を洗浄・圧搾・乾燥し、チェメン(フェヌグリーク)を主体とした衣をまとわせてさらに乾燥させる、加熱処理を経ない伝統的な食肉製品です。著者らによれば、トルコでは牛肉からつくるのが一般的で、食文化上も重要な位置を占めています。一方で赤身肉の生産コストは高く、代替となる原料の探索…
公開日: 2026年09月24日 09:42