研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
天然由来成分がナシのカビ毒「パツリン」の産生を抑える――韓国の研究チームによる報告
ナシなどの果実には、収穫後の保管中に青かび病を起こすカビが付くことがあります。その一種であるペニシリウム・パネウム(Penicillium paneum)は、果実を腐らせるだけでなく、「パツリン」というカビ毒(マイコトキシン)をつくる系統が報告されています。論文によれば、パツリンはヒトに対して神経毒…
公開日: 2026年10月01日 10:36
健康リテラシーと食事の質の関係——年齢が隠していたつながり
食事の内容は、生活習慣病やがんによる死亡に関わる要因のうち、変えられるものの代表として知られています。一方で栄養学の研究は「何をどれだけ食べたか」とその健康への影響に集中しがちで、その手前にある個人の能力——食に関する情報を手に入れ、理解し、判断し、実際の行動に移す力——には比較的注意が向けられてき…
公開日: 2026年09月30日 08:44
食べ物は体内で作り変えられる――腸内細菌が生む代謝物と肥満・2型糖尿病をめぐる総説
肥満と2型糖尿病は、糖や脂質の代謝の乱れ、エネルギーバランスの崩れ、そして慢性的な弱い炎症が続く状態だと、著者らは整理しています。こうした異常は脂肪組織や肝臓、骨格筋、脳など複数の組織の働きの低下につながるため、栄養面からの介入が予防と管理の重要な手段と位置づけられてきました。
公開日: 2026年09月30日 06:24
韓国南岸の海面いけすでコショウダイ類「イサキ」の越冬性能を評価した研究
地球温暖化にともなう海水温の上昇は、養殖業にとって切実な問題になっています。論文によれば、韓国の沿岸海域の海面水温は1968年から2024年までの長期的な傾向として約1.58℃上昇し、これは世界平均(0.74℃)の約2.1倍にあたります。著者らは、2024年には韓国南岸で28℃を超える水温が9月下旬…
公開日: 2026年09月30日 05:45
ハワイ固有種「ママキ」の葉に含まれる成分を調べた研究 ― 抗酸化作用と血管細胞での炎症反応
ママキ(学名 Pipturus albidus)は、ハワイ諸島にだけ自生するイラクサ科の低木です。葉を湯に浸してハーブティーとして飲む習慣が古くからあり、ストレスや不安をやわらげる、アレルギーに用いる、血圧やコレステロールを整えるといった伝統的な用途が記録されてきました。しかし研究チームによれば、こ…
公開日: 2026年09月30日 04:42
海藻テングサ類の成分は腸と肌にどう関わるか——研究チームが既存研究を整理
紅藻の一群であるテングサ属(Gelidium)は、工業用の寒天を採る主要な原料として古くから知られています。この論文で著者らが試みたのは、その寒天原料という位置づけを超えて、テングサ属の藻体にどのような生理活性成分が含まれ、それが腸と皮膚の状態にどう関わると報告されてきたのかを、既存の研究をまとめて…
公開日: 2026年09月29日 12:38
麻の実の搾りかすを使った植物性代替肉——高水分押出成形での加工特性と繊維状構造を調べた研究
ヘンプシード(麻の実)は油を搾るために使われることが多く、低温圧搾のあとには「ヘンプシードケーク」と呼ばれる搾りかすが大量に残ります。研究チームによれば、この搾りかすにはタンパク質や食物繊維、搾りきれずに残った油脂がまだ豊富に含まれているにもかかわらず、食品としての利用はあまり進んでいません。
公開日: 2026年09月29日 10:51
フィジー・バ川の淡水二枚貝「カイ」から見つかった薬剤耐性菌と重金属への耐性
フィジー西部を流れるバ川は、淡水二枚貝バティッサ・ビオラケア(Batissa violacea、現地名「カイ」)を採る人々の生活を支えてきました。著者らによれば、この貝はフィジーで知られる唯一の淡水二枚貝で、タンパク質やカルシウム・カリウム・亜鉛・鉄などのミネラルの供給源であり、地域経済にとっても重…
公開日: 2026年09月29日 07:26
ミツバベンケイソウの若い葉で、発育段階によって変わる成分と働き
食用植物として知られるミツバベンケイソウ(Hylotelephium verticillatum)は、葉の成分が育つ過程でどのように変化するのかがよく分かっていませんでした。研究チームは、発芽して最初に出る本葉(第1本葉)と、その次に出る本葉(第2本葉)を取り上げ、成長のごく初期の段階で含まれる成分…
公開日: 2026年09月28日 05:07
乳酸菌と酵母の培養液をかん水で与えたブルーベリー——果実の糖度と根まわりの土壌はどう違ったか
農作物の栽培で、微生物を含む資材を土に施す方法が持続的な生産の手段として関心を集めています。しかしブルーベリー栽培では、そうした処理を行ったときに、果実の性質、根のまわりの土壌(根圏)の化学的な状態、そしてそこに住む細菌の集まりが同時にどう変わるのかが、よく分かっていませんでした。
公開日: 2026年09月27日 19:59
海藻ワカメからタンパク質を取り出す—パルス電界と酵素を組み合わせた抽出法の検討
褐藻類のワカメ(Undaria pinnatifida)は、乾燥重量あたり11〜14%のタンパク質を含み、食物繊維や多糖類、抗酸化成分も豊富なため、タンパク質やその他の有用成分を回収する原料として注目されています。研究チームは、この海藻からタンパク質を効率よく取り出す方法を探りました。
公開日: 2026年09月27日 07:29
昆虫食への「なじみ」と購入意向の関係——韓国の伝統食ポンテギを手がかりにした全国調査
持続可能なたんぱく源をめぐる議論は、環境や技術の問題として語られることが多いものです。しかし研究チームは、実際に食べてもらえるかどうかは、その食品が「食べられるもの」「おいしいもの」「この場面で食べてよいもの」という既存の感覚に収まるかどうかで決まると指摘しています。環境価値を理解していても購入には…
公開日: 2026年09月27日 07:03