研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理
カビ毒(マイコトキシン)とは、特定の糸状菌(カビ)がつくり出す有害な化合物のことです。著者らによれば、これまでに400種類以上が特定されており、そのうち健康や農業経済への影響が大きいものとして、アフラトキシン類、オクラトキシン類、ゼアラレノン、フモニシン類、そしてデオキシニバレノールやニバレノール、…
公開日: 2026年09月23日 06:06
老いと腸内細菌、そして高齢発症てんかん — 研究チームが提唱する仮説の枠組み
高齢になってから発症するてんかんは、一般に60歳以降(疫学や老年医学の研究では65歳を区切りとする場合もある)に始まるてんかんを指します。世界的な高齢化にともない、神経学上も公衆衛生上も重要性を増している一方で、その生物学的な成り立ちは十分に解明されていない、と著者らは述べています。高齢のてんかん患…
公開日: 2026年09月23日 05:49
食物アレルギーの「治療後も続く無反応」を説明できるか——腸内細菌・短鎖脂肪酸・制御性T細胞をつなぐ枠組みの検討
食物アレルギーは、原因となる食品を誤って口にしたときの急性症状やアナフィラキシーの危険に加え、日々の食品表示の確認や周囲との調整といった負担を伴う疾患です。現在広く研究されている積極的な治療法が経口免疫療法(OIT)で、原因食品を少量から繰り返し摂取することで反応を起こす量の閾値を上げます。ただし著…
公開日: 2026年09月23日 05:40
キウイフルーツ47系統を4年間調べた果実品質の多様性と年ごとの安定性
キウイフルーツ(マタタビ属、Actinidia)は栽培種だけでなく野生系統や種間雑種を含め、遺伝資源がきわめて多様です。研究チームは、こうした遺伝資源の中から優れた品種のもとになる系統を選び出し、気候の変化にも対応しやすい品種を育てるためには、果実の品質がどれだけ多様か、そして環境が変わっても品質が…
公開日: 2026年09月23日 05:15
都市部の10代とデリバリー食:高脂肪・高糖質の食事がもたらす健康リスクと、その背景にある経済の仕組み
スマートフォンで注文するフードデリバリー(出前・テイクアウトの配達)が広がり、中国の都市部では10代の若者にとって日常的な食事手段になっています。揚げ物中心のファストフードやタピオカミルクティーのような高脂肪・高糖質の食品が、たまの楽しみではなく普段の食事へと変わりつつある、というのが本研究の出発点…
公開日: 2026年09月23日 04:15
米ぬかを飼料の代わりに使うと鶏肉の質はどう変わるか——文昌鶏の後期飼育での検証
トウモロコシや大豆を主体とした家畜用の飼料は、人の食料としても需要があり、両者の間で原料の取り合いが起きつつあります。研究チームは、この競合をやわらげる持続可能な代替原料として米ぬか(イネのもみを精米する際に出る外側の部分)に注目しました。
公開日: 2026年09月23日 04:00
シソから有用成分を効率よく取り出す新しい抽出法——水蒸気爆砕と減圧抽出の組み合わせ
シソ(Perilla frutescens)は葉に多様な有用成分を含む植物として知られています。研究チームは、シソからこうした生理活性成分(生体に何らかの働きを持つ化学成分)をより多く取り出すための方法として、水蒸気爆砕を前処理として組み合わせた減圧抽出(SVE)という統合的な抽出法を開発しました。…
公開日: 2026年09月22日 21:51
中国・厦門の思春期の若者における「朝型・夜型」と食事の質の関連を調べた横断研究
人には、朝早く活動しやすい「朝型」から、夜に調子が上がる「夜型」まで、生活リズムの個人差があります。こうした傾向は「クロノタイプ(朝型・夜型の型)」と呼ばれます。研究チームは、登校時間などの外部からの制約が思春期の若者の体内時計(概日リズム)を乱し、肥満や代謝性疾患のリスクを高める可能性がある、とい…
公開日: 2026年09月22日 21:42
中国の伝統発酵食品「豆汁児」由来の乳酸菌がインフルエンザ感染マウスを保護したとする報告
中国には「豆汁児(ドウジャール)」と呼ばれる、1000年以上の歴史をもつ伝統的な発酵食品があります。研究チームによれば、この食品には有益な微生物が複雑な集団をつくって存在しています。
公開日: 2026年09月22日 21:39
乾燥方法と加熱処理がオニテナガエビの栄養成分と風味に与える影響を調べた研究
オニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)は淡水で育つ大型のエビです。この研究では、エビの身を乾燥させて保存性を高める加工に注目し、乾燥のやり方や加熱・味付けの有無によって、栄養成分や香り、味わいがどう変わるのかを体系的に調べることを目的としたと報告されています。
公開日: 2026年09月22日 21:36
食物繊維の抗肥満作用を仲立ちする腸内細菌由来の代謝物「ロイシン酸」
肥満は世界中で広く見られる代謝の異常で、腸内細菌叢(腸内にすむ細菌の集まり)のバランスの乱れ(ディスバイオシス)と密接に関係することが知られています。しかし、腸内細菌そのものや、細菌が行う代謝が肥満のなかで具体的にどのような役割を果たしているのかは、はっきりしていませんでした。
公開日: 2026年09月22日 21:29
水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響
稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…
公開日: 2026年09月22日 05:57