研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
低温大気圧プラズマ処理がペキー種子タンパク質の構造に与える変化
ペキーはブラジルのセラード(熱帯サバンナ)に自生する果実です。その種子の仁(ペキーアーモンド)は加工の過程で副産物として生じ、主に油の採取に使われています。油を搾った後の残りかすには、乾燥重量あたり約27%のタンパク質が含まれています。一方、これまでの研究では、このタンパク質は分子構造がしっかりまと…
公開日: 2026年10月13日 06:39
大西洋岸森林の果実で風味づけしたコンブチャは消化管と腸内細菌にどう作用するか:試験管内モデルによる探索的研究
腸内細菌叢は代謝や免疫、神経の働きに関わり、食事の成分を分解してさまざまな物質をつくり出します。発酵食品は、発酵で生じた成分や微生物を通じて腸内細菌叢に働きかける可能性があるとして注目されています。コンブチャは、砂糖を加えた紅茶や緑茶を、酢酸菌・乳酸菌・酵母が共生する培養体(SCOBY)で発酵させた…
公開日: 2026年10月13日 05:08
自閉スペクトラム症の子どもにみられる偏食と栄養不足のリスク:文献レビューの紹介
自閉スペクトラム症(ASD)は、コミュニケーションや対人関係の難しさ、限られた興味や繰り返しの行動などを特徴とする神経発達の特性です。著者らによると、ASDのある子どもでは、特定の食べ物を拒んだり、新しい食べ物を受け入れにくかったり、ごく限られた食品ばかりを好んだりする「食の選択性」(いわゆる強い偏…
公開日: 2026年10月12日 11:08
ニュージーランドの元オリンピック・コモンウェルスゲームズ代表選手は、高齢期に何を食べているのか
若い頃にトップレベルで競技をしていた人は、引退して高齢になったあとも食生活に恵まれているのでしょうか。この論文の研究チームは、オリンピックやコモンウェルスゲームズ(英連邦諸国を中心とする総合競技大会)にニュージーランド代表として出場した経験を持つ高齢の元選手を対象に、日々の食事から何をどれだけとって…
公開日: 2026年10月12日 10:10
学校での栄養教育は思春期の高血圧予防に役立つか:モザンビーク・テテの中等学校での検証
高血圧は世界的に早すぎる死の主な原因の一つで、これまでは主に大人の病気と考えられてきました。著者らは、低・中所得国の思春期の若者でも高血圧やその危険因子が増えていると指摘しています。都市化や食生活の変化により、塩分・糖分・飽和脂肪の多い超加工食品(工場で高度に加工された菓子や清涼飲料などの食品)が身…
公開日: 2026年10月12日 09:44
ブラジル北部地域の乳幼児の食料不安:社会経済的な要因と食事・栄養との関連を整理した文献レビュー
「食料不安」とは、十分な量や質の食べ物を安定して手に入れられない状態を指します。この研究は、ブラジル北部地域で暮らす5歳未満の子どもを対象に、食料不安に関わる社会経済的な要因と、それが子どもの食事や栄養状態にどのように表れているかを分析することを目的としています。
公開日: 2026年10月12日 09:38
アマゾン川流域の住民における水銀ばく露とセレンのバランス:乾季と雨季の比較と食事の関わり
ブラジル・アマゾンの川沿いで暮らす人々は魚を主な食料としており、魚に含まれるメチル水銀(水銀の有機化合物で、食物連鎖を通じて大型の魚に蓄積しやすい)に慢性的にさらされています。川に入る水銀の由来としては、過去や現在の金採掘、土壌にもともと含まれる水銀の流出などが考えられますが、今回の地域でどの由来が…
公開日: 2026年10月12日 06:16
食事と口の健康の関係を整理した文献レビュー:栄養素と砂糖・超加工食品の影響
毎日の食事は、歯や歯ぐき、口の中に住む細菌の集まり(口腔細菌叢)の状態に関わっていると考えられています。著者らは、栄養が虫歯(う蝕)や歯周病の予防と管理にどのように関わるのかについて、既存の研究を整理しました。
公開日: 2026年10月11日 21:59
短期間の低エネルギー状態は骨代謝の指標と炎症性物質にどう影響するか:たんぱく質摂取を保った場合との比較試験
運動などで消費するエネルギーに対して食事からのエネルギーが大きく不足した状態は「低エネルギー利用可能性(LEA)」と呼ばれます。この状態が長く強く続くと、骨の健康を損なうおそれがあると考えられています。これまでの実験研究では、数日間エネルギーを制限すると、骨をつくる働きを反映する血中指標(P1NP)…
公開日: 2026年10月11日 21:27
ブラジルの病院食から見つかった、カルバペネム分解酵素をもつ珍しい腸内細菌の報告
カルバペネムは、抗菌薬の中でも重要な位置を占めるβ-ラクタム系の薬の一群です。この薬を分解する酵素「カルバペネマーゼ」をつくる腸内細菌の仲間(腸内細菌目。大腸菌や肺炎桿菌などを含むグループ)は、世界的な公衆衛生上の課題とされています。こうした菌は人の感染症でよく見つかりますが、近年は環境や動物、食品…
公開日: 2026年10月11日 08:50
指先の血液を紙に染み込ませた乾燥血液スポットで、食後の血中脂質の変化はとらえられるか:毛細血管血漿との比較研究
食事のあと、血液中の糖や脂質の濃度は一時的に変化します。血糖値は食後すぐに上がりやすい一方、中性脂肪(トリグリセリド)は食後1時間ほどたってから上がり始めます。著者らは、食後の中性脂肪の高さが心血管リスクとより強く関連すると報告されていることを紹介し、食後の脂質代謝を調べる意義を示しています。
公開日: 2026年10月11日 08:44
ビタミンB1・B2・B3・B6の食事からの摂取量と胃がんの関係:国際共同データを統合した解析
胃がんは今も世界的に大きな健康課題です。ピロリ菌感染のほか、塩蔵食品、赤肉や加工肉、飲酒などの食習慣が危険因子として知られていますが、ビタミンなどの微量栄養素がどう関わるかについては、これまでの研究結果が一致していませんでした。
公開日: 2026年10月11日 08:40