最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
北海道の一本、ひげの数だけ実がある夏
とうもろこしのひげを数えたことがあるだろうか。実は、あの一本一本が中の粒とちょうど同じ本数だけ伸びている。1本のひげは1粒の花から続く道で、皮をむいたときに見える黄色い粒の数だけ、ひげも存在していたことになる。今の時季、北海道をはじめ千葉や茨城などから届くスイートコーンは、だいたい1本で300gほど…
2026年07月12日 21:55
桃の甘さの奥に、コーヒーと同じ成分
7月上旬、店先の桃がようやく色づき始めた。まだ走りの時期で、これから盛りを迎えていく果物だが、ひと口かじれば夏の甘さがじわりと広がる。その甘い果肉に、実は意外な成分が隠れていることはあまり知られていない。もも 白肉種 生には、コーヒー豆に多く含まれる成分として知られる「クロロゲン酸」が可食部100g…
2026年07月12日 01:20
青黒い一粒に隠れた、脳のためのぶどう糖
長野の畑で青黒く色づいた実が、そろそろ最盛期を迎えている。ブルーベリー 生は直径1cmほどの小さな果実だが、旬は6〜7月ごろとされ、ちょうど今がその盛りにあたる。国内では長野県が総収穫量の2割を占める生産地1位で、熟す前には美しい濃い緑色をしているというのも、店頭で見比べると面白い発見だ。口に含むと…
2026年07月10日 18:42
紫の皮を割ると現れる、沖縄の夏の涼
紫がかった鱗状の皮を割ると、中から現れるのは真っ白、あるいはほんのり赤い半透明の果肉だ。そこに黒ごまのような種がびっしりと散らばる――その断面のインパクトこそ、ドラゴンフルーツ 生が「見て楽しい果物」と言われるゆえんだ。ストロベリーペア、ピタヤとも呼ばれるこの果物は、日本では主に沖縄で育てられている…
2026年07月10日 06:15
目張る春告げ魚、200gの実力
春に釣れる代表的な近海魚でありながら、初夏の今もその味わいの余韻は衰えない。めばる 生。その名の由来は姿かたちにある。目が大きく張り出していることから「めばる」と呼ばれるようになったという、見た目そのままの命名だ。生息する海域によって体の色は赤、金、黒、白などさまざまに変化し、同じ魚とは思えないほど…
2026年07月09日 22:16
100gで葉酸79%、北海道グリーンの旬
北海道といえばじゃがいもやとうもろこしを思い浮かべる人も多いが、実はアスパラガス 若茎 生の出荷量でも国内トップの産地であることは意外と知られていない。平成29年の統計では北海道が3110トンで首位、長野2390トン、佐賀2220トン、熊本1890トンと続く。全国的な旬は3〜6月ごろとされるが、夏採…
2026年07月09日 22:16
土用蜆、身が膨らむ今が旬の一杯
7月に入り、しじみが一年でいちばん身を太らせる時季がやってきた。夏の土用の頃に旬を迎えるしじみ 生は「土用蜆」と呼ばれ、殻いっぱいに身がふくらむのがこの時期ならではの姿だ。冬に旨みの濃さで知られる「寒蜆」とは対照的に、夏は身のボリュームで楽しませてくれる。小さな貝殻の中に、実はこの時季らしい栄養の凝…
2026年07月09日 22:16
海の小粒に凝縮、うみぶどうのミネラル
7月、沖縄の食卓ではうみぶどう 生がまさに食べ頃を迎えている。粒の一つひとつは小さく、1本でもわずか約1gほど。指先ほどの房を口に含むと、プチプチと弾ける感触が広がる。これは重さのための食材ではなく、食感を味わうための食材だ。だからこそ気になるのは、この軽やかな一粒に何が詰まっているのかということだ…
2026年07月06日 18:30
コレステロール250mg、それでも旬いかを迷わず選ぶ理由
7月上旬の魚売り場を眺めると、透き通った身にツヤをたたえたするめいか 生が並び始めている。旬の最盛期は8〜10月ごろで、産地としては青森県、北海道、長崎県などが知られる。つまり今はまだ「走り」の時期にあたるが、その澄んだ目と透明感のある身を見れば、夏の入り口にふさわしい一杯だとわかる。
2026年07月06日 18:30
壺の中で夏を越す、鹿児島黒酢の実力
七月に入り、鹿児島の黒酢蔵では去年仕込んだ壺がじりじりと夏の陽射しを浴びている。黒酢は一年を通して味わえる調味料だが、蔵の外にずらりと並んだ陶器の壺が真夏の熱を最も強く受けるのがこの時期で、発酵と熟成が最も活発に進む「壺造り」ならではの盛りの季節といえる。
2026年07月05日 07:24
夏バテ知らず?豚ロースの隠れた顔
7月に入り、汗ばむ日が増えてくると食欲がじわじわ落ちていく人も多いのではないだろうか。そんな季節にこそ思い出したいのが、鹿児島や宮崎、茨城などで盛んに育てられている豚肉だ。から揚げやしょうが焼きの主役として馴染み深いぶた [大型種肉] ロース 脂身つき 生だが、実はこの肉、糖質からエネルギーを生み出…
2026年07月03日 13:42
メロンの皮内側「ワタ」、捨てていませんか
スプーンで果肉をすくい終えたあと、皮に張りついた白っぽいワタの部分――そのまま生ごみに直行させている人は多いのではないだろうか。実はこの部分、種を取り除けばまだやわらかく食べられ、捨てるにはもったいない。茨城県はメロンの代表的な産地の一つで、露地物は初夏から盛りを迎える時期にあたる。まさに今、産地の…
2026年07月02日 17:24
完熟トマト、赤が濃いほど旨い理由
八百屋の店先が赤く染まる季節になった。6月下旬から夏にかけて、赤色トマト 果実 生は色づきの盛りを迎える。出回っているトマトのほとんどは、青いうちに収穫して追熟させる品種ではなく、木で赤く熟してから出荷される「完熟型」と呼ばれる品種だという。つまり店頭で見る赤さは、そのまま食べ頃の合図と考えていい。
2026年07月02日 06:28
枝豆は完熟前の大豆、6月の走りは今が味わい時
枝豆は、実は大豆そのものだと知っているだろうか。まだ青いさやのうちに収穫してしまうから枝豆と呼ばれるのであって、あのまま畑に置いておけば、やがて茶色く乾いた大豆になる。完熟する手前で摘み取るという、その「早採り」の選択があるからこそ、大豆にはない青々しい香りとみずみずしい甘みが生まれる。えだまめ 生…
2026年07月02日 06:28
一年でいちばん短い果実の旬——6月のさくらんぼ
6月の下旬、山形や山梨の直売所やスーパーに並ぶさくらんぼ 国産 生は、手に入れた日から5日ほどで味が落ちはじめる。旬は5月〜7月と言われるが、実質の最盛期は6月に集中し、国産の出回り量が多い期間はあっという間に終わる。冷蔵庫に入れたまま忘れれば、もうそこには盛りの味はない。「今すぐ食べる」以外に正解…
2026年07月01日 09:20
6月のエゾバフンウニ——溶ける前に食べる
木箱を開けた瞬間、橙色の身がこちらを向いている。濃く、鮮やかで、まだ形がきちんと立っている。その美しさは、時間とともに静かに崩れていく。生のウニは冷凍もできず、鮮度が落ちると溶けるように形を失う。「買ったその日に食べ切る」という鉄則は、食の世界でもなかなか珍しい。礼文島や利尻島から届くエゾバフンウニ…
2026年06月30日 13:13
清流の香り、6月の天然鮎——走りから盛りへ
6月の下旬、全国の清流で解禁を告げる竿が立つ。あゆ 天然 生——「清流の女王」の呼び名は、その姿の端正さだけでなく、ほかの川魚にはない独特の香気によって長く語り継がれてきた。旬は6〜8月ごろ。今はちょうど走りから盛りへと移ろうタイミングで、食卓に届く鮎の輝きがひと際増す時期だ。
2026年06月30日 04:18
儚さが甘さになる——6月のさくらんぼ
6月下旬、山形から届くさくらんぼは「今週中に」という言葉と一緒にやってくる。日持ちはせいぜい冷蔵で5日ほど。梅雨の短い窓にしか出会えず、手元に来た瞬間からカウントダウンが始まる果物だ。その儚さが、一粒ひとつぶを大事に口へ運ばせる——そしてその甘さを、いっそう際立てる。
2026年06月28日 16:05
今日仕込まないと終わる——6月の青梅が教えてくれること
スーパーの棚に並んだ青い実を、「来週でいいか」と通り過ぎた経験はないだろうか。うめ 生は、置いておくだけで黄色く完熟へと変わっていく。冷蔵庫に入れると味が落ちる。つまり、青梅を青梅として仕込める時間は、買ったその日しかない。6月下旬、梅の季節は今まさに盛りを迎えているが、この"一瞬の旬"に気づいたな…
2026年06月27日 04:33
冷やすほど甘くなる、夏の一粒――ブルーベリー旬どき
6月下旬、長野の畑でブルーベリーが色づき始める。青黒くふっくらとした直径1センチほどの果実は、走りから最盛期へさしかかる季節だ。摘みたてをそのまま口に入れてもおいしいが、一度冷蔵庫で冷やしてから食べると、甘みがぐっと増す。これは気のせいではない。ブルーベリーに含まれる果糖は、温度が低いほど甘みを強く…
2026年06月26日 01:47