最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

葉酸が多い食品、1位は酵母・2位タイはのり──B群が一緒に揃う理由 データ分析

葉酸が多い食品、1位は酵母・2位タイはのり──B群が一緒に揃う理由

葉酸は、ビタミンB群の一種です。細胞の設計図であるDNAをつくるときに補酵素として働き、細胞が新しく生まれるのを支えます。赤血球の形成を助ける栄養素でもあり、この働きにはビタミンB12との連携が必要とされています。とくに胎児の正常な発育に関わるとされることから、妊娠を考える方や妊娠初期の方は意識的に…

2026年06月15日 10:36

昆布が糖アルコール上位に並ぶ逆説——ヨウ素の量にも目を向ける データ分析

昆布が糖アルコール上位に並ぶ逆説——ヨウ素の量にも目を向ける

「う蝕(虫歯)の原因になりにくい」という特性をもつ甘味料のグループがあります。糖アルコールと呼ばれる成分で、砂糖と同じように甘みをもちながら、消化管で吸収されにくい性質をもつため、低カロリー甘味料として食品に使われています。キシリトール・ソルビトール・マルチトール・エリスリトールなどがその代表例です…

2026年06月15日 10:36

プロリンが多い食品、実は食卓に並ばない素材ばかり データ分析

プロリンが多い食品、実は食卓に並ばない素材ばかり

アミノ酸の一種「プロリン」について、日本食品標準成分表(八訂)のデータを上位から見ていくと、あることに気づきます。並んでいるのは日常の食卓に「そのまま」乗る食品ではなく、加工・抽出された産業的な素材が中心なのです。

2026年06月15日 10:36

乳酸1位はヨーグルトより牛肉?ビーフジャーキーが教える乳酸の「二つの源」 データ分析

乳酸1位はヨーグルトより牛肉?ビーフジャーキーが教える乳酸の「二つの源」

日本食品標準成分表(八訂)のデータを見ると、乳酸を最も多く含む食品は牛の干し肉=ビーフジャーキーです。乳酸といえば発酵食品に多いイメージがありますが、データのトップに立つのは発酵とは無縁の干し肉——その答えが、乳酸という物質の本質を教えてくれます。

2026年06月12日 21:59

カリウム最多の食品が「減塩塩」という逆説 データ分析

カリウム最多の食品が「減塩塩」という逆説

カリウムは、体の細胞一つひとつの中にある主要なミネラルです。細胞内の水分バランス(浸透圧)を保ち、正常な血圧の維持に関わる栄養素として知られています。成人の体内に約200gあり、その大部分が細胞の内側に存在します。神経の働きや筋肉の収縮にも関与しているとされる、体の基盤を支える成分です。

2026年06月12日 21:59

乾燥卵が1・2位、レバーも上位に——アラキドン酸が多い食品の意外な顔ぶれ データ分析

乾燥卵が1・2位、レバーも上位に——アラキドン酸が多い食品の意外な顔ぶれ

「アラキドン酸」という名前は耳慣れないかもしれませんが、私たちの体の細胞膜を構成する脂肪の一種です。n-6系(えぬろくけい)の多価不飽和脂肪酸に分類され、体内ではプロスタグランジンやロイコトリエンといった、ごく微量で炎症・血圧・平滑筋の収縮などに関わるホルモン様物質の材料になることが知られています。…

2026年06月12日 21:59

食べられるのは15%だけ?廃棄率85%のさざえと意外な仲間たち データ分析

食べられるのは15%だけ?廃棄率85%のさざえと意外な仲間たち

食品を調理するとき、皮をむいたり骨を取り除いたりして捨てる部分があります。廃棄率とは、食品全体の重さに対して、そうした「食べない部分」が占める割合のことです。殻つきの貝なら殻、野菜なら皮や芯——廃棄率が高いほど、購入した食品のうち実際に口に入る量が少なくなります。食材を選んで使いこなすうえで知ってお…

2026年06月11日 20:20

骨とエネルギーを支えるリン、意外な食品が上位に データ分析

骨とエネルギーを支えるリン、意外な食品が上位に

リンは、カルシウムとともに骨や歯の主要な構成要素であり、体重の約1%を占める体内に最も多いミネラルの一つです。さらに、体のあらゆる細胞でエネルギーをやり取りする高エネルギーリン酸化合物(ATPなど)の素材として、また細胞膜のリン脂質の構成成分としても広く使われています。まさに体の土台を支える栄養素で…

2026年06月11日 08:32

かつお節にヒスチジンが際立って多い理由を数字で読む データ分析

かつお節にヒスチジンが際立って多い理由を数字で読む

「ヒスチジン」という名前を聞いたことがない方も多いかもしれません。ヒスチジンはたんぱく質を構成するアミノ酸の一つで、体内では合成できない「必須アミノ酸」に分類されています。とりわけ乳幼児の成長に欠かせないアミノ酸として、食品安全委員会の評価書でも特記されています。大人の体でも食事から継続的に補う必要…

2026年06月10日 14:45

「どこにでもある」のに、肝臓に桁違いに集まる栄養素 データ分析

「どこにでもある」のに、肝臓に桁違いに集まる栄養素

パントテン酸という名前は、ギリシャ語で「あらゆるところにある酸」を意味するとされています。その名のとおり、動植物を問わずさまざまな食品に幅広く含まれており、通常の食事をしていれば不足の心配はほぼないとされる栄養素です。体内では、補酵素(ほこうそ)と呼ばれる「酵素の働きを助ける物質」の一種であるコエン…

2026年06月10日 13:57

甘いのに歯に優しい?糖アルコールが多い食品トップ5 データ分析

甘いのに歯に優しい?糖アルコールが多い食品トップ5

砂糖に似た甘さを持ちながら、歯を溶かす酸をほとんど作らない——そんな性質を持つ成分が「糖アルコール」です。糖の分子にアルコール基と呼ばれる構造をつけた成分で、キシリトール・ソルビトール・マルチトール・エリスリトールなどが代表例。消化管で吸収されにくいため低カロリー甘味料として利用され、ガムや菓子の原…

2026年06月10日 12:48

乾燥卵白がトップ3200mg——メチオニンが凝縮される食品の意外な顔ぶれ データ分析

乾燥卵白がトップ3200mg——メチオニンが凝縮される食品の意外な顔ぶれ

メチオニンは、硫黄を含む含硫必須アミノ酸のひとつで、食事から必ず摂る必要があります。体内ではたんぱく質の材料になるとともに、メチル基供与体としての役割を担います。「メチル基供与体」とは、体の中でさまざまな物質をつくるときに必要な小さな部品(メチル基)を渡す係、くらいのイメージです。同じ含硫アミノ酸の…

2026年06月10日 03:43

リンが多い食品、1位はキッチンの膨らし粉だった データ分析

リンが多い食品、1位はキッチンの膨らし粉だった

骨や歯を支えるミネラルといえばカルシウムが有名ですが、その相棒として欠かせないのが「リン」です。骨や歯の硬さをつくる成分はカルシウムとリンが組み合わさったもので、リンは体内でカルシウムに次ぐ量で存在するミネラルでもあります。それだけでなく、食べたものをエネルギーに変える代謝や、細胞の膜を構成する素材…

2026年06月08日 19:37

ヒスチジンの上位5品、なぜすべて「節」なのか データ分析

ヒスチジンの上位5品、なぜすべて「節」なのか

削り節をひとつかみ、鍋に落とした瞬間に広がるあの香り。ヒスチジンを多く含む食品の上位5品を並べると、すべてが「節(ふし)」と名のつく乾燥魚加工品でした。かつお節・裸節・削り節・さば節・サケ節——原料魚は異なれど、全員が同じ製法の一族です。なぜ節ばかりが上位を占めるのでしょうか。

2026年06月08日 02:35

レバーばかりかと思いきや、2位は干し椎茸だった データ分析

レバーばかりかと思いきや、2位は干し椎茸だった

「パントテン酸」という名前は耳慣れないかもしれませんが、食べたものをエネルギーに変える代謝の過程で、このビタミンB群の一つは欠かせない役割を担っています。体内では「補酵素A(コエンザイムA)」という物質の構成成分となり、糖質・脂質・たんぱく質すべての代謝に関わります。補酵素とは、代謝の反応がスムーズ…

2026年06月07日 19:01

あまに油とサフラワー油、数値が似て内訳は正反対 データ分析

あまに油とサフラワー油、数値が似て内訳は正反対

植物油の棚の前で「あまに油とサフラワー油、何が違うの?」と思ったことはないでしょうか。成分表で多価不飽和脂肪酸の量を比べると、どちらも100gあたり70〜71g台でほぼ並びます。ところが内訳を掘り下げると、n-3系とn-6系の比率がほぼ逆転していることがわかります。同じ「70g超」がなぜ「別物」なの…

2026年06月07日 13:38

ほうれん草もオレンジも、フェルラ酸8mg台で並ぶ理由 データ分析

ほうれん草もオレンジも、フェルラ酸8mg台で並ぶ理由

「ほうれん草とオレンジ、どちらが栄養的に近いか」——そんな問いを立てる人はほとんどいないでしょう。ところが、フェルラ酸という植物由来の成分に注目すると、この2種がほぼ同じ数値帯でずらりと並ぶのです。

2026年06月07日 02:53

のりがにんじんの約2倍?α-カロテン含有量の意外な顔ぶれ データ分析

のりがにんじんの約2倍?α-カロテン含有量の意外な顔ぶれ

「α-カロテンが多い食品といえば?」と聞けば、多くの人がにんじんを思い浮かべるはずです。ところが、日本食品標準成分表(八訂)のデータを100gで比べると、上位2品を占めるのはにんじんではなく「のり」でした。

2026年06月07日 02:04

お茶もだしも「水分99.9g」——差を生む0.1%の正体 データ分析

お茶もだしも「水分99.9g」——差を生む0.1%の正体

お茶を一口飲む。だし汁を鍋に注ぐ。カットわかめを煮たあとの汁をそっと捨てようとする——これら三つの液体が、食品成分表の上ではほぼ同じ数値を持つと聞いたら、驚くでしょうか。

2026年06月07日 01:19

ベーキングパウダーが首位、乾燥小魚が続くリン含有量の構図 データ分析

ベーキングパウダーが首位、乾燥小魚が続くリン含有量の構図

スポンジケーキを膨らませる白い粉——ベーキングパウダーがリン含有量のデータで首位に立ちます。「なぜこの食品が?」という驚きを入口に、日本食品標準成分表(八訂)の数値を読み解いてみましょう。

2026年06月06日 23:57