研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
植物ステロールをカプセルに包んで守る マヨネーズの加熱実験からわかったこと
植物由来のステロール(フィトステロール)は、LDLコレステロールを下げる働きが報告されている成分として、健康志向の食品にしばしば添加されます。しかし弱点があります。熱や酸素にさらされると分解してしまい、保存や調理の過程で効果が失われやすいのです。ポーランドのポズナン生命科学大学食品科学栄養学部の研究…
公開日: 2026年09月02日 07:31
アルガンオイルの搾り方で栄養成分や香りはどう変わる?アルジェリア産カーネルを使った比較研究
アルガンオイルは北アフリカで長く食用や化粧用に使われてきた植物油ですが、搾り方や加熱の有無によって成分や香りがどのくらい変わるのかは、これまで十分にわかっていませんでした。今回、アルジェリアのティアレット大学やモスタガネムのアブデルハミド・イブン・バディス大学などの研究者たちが、アルジェリア・モスタ…
公開日: 2026年09月02日 06:26
牛肉バーガーにチョークベリーの搾りかすを混ぜると何が変わるのか——食品副産物の活用を探る研究
果物を加工してジュースやピューレをつくると、皮や種、果肉の残りといった搾りかすが大量に発生します。こうした副産物は多くの場合廃棄されており、これをどう有効活用するかは、資源を無駄にしない食品システムづくりの課題の一つとされています。今回紹介する研究は、ポーランド・ワルシャワ生命科学大学(SGGW)の…
公開日: 2026年09月02日 05:38
コガネバナ多糖の『色抜き』処理は成分と機能をどう変えるか——樹脂を使った精製法を検証した研究
コガネバナ(Scutellaria baicalensis)は中国で古くから利用されてきたシソ科の薬用植物で、根は生薬として使われるほか、花や茎葉は日常的なお茶としても飲用されてきました。この植物には多糖という大きな分子の成分が含まれており、腸の状態を整える働きや、免疫・抗酸化に関わる作用が報告され…
公開日: 2026年09月02日 04:50
紅酸湯(ホンスワンタン)餃子餡の保存性を高める配合とは:貴州の発酵調味料を使った肉餡の研究
中国貴州省のミャオ族に伝わる「紅酸湯(ホンスワンタン)」は、トマトや唐辛子、もち米を自然発酵させてつくる酸味の強い調味料で、乳酸などの有機酸や、リコピン、ポリフェノール、カロテノイドといった成分を含むとされています。この紅酸湯を肉餡に混ぜた餃子の具材は貴州の名物食品ですが、酸味のある調味料と肉を組み…
公開日: 2026年09月02日 04:48
塩を減らしても発酵肉のうま味は保てるか?酢肉の減塩化と酵素の働きを調べた研究
中国の伝統的な発酵肉製品「酸肉(サワーミート)」は、高濃度の食塩を使うことで独特の風味を生み出してきました。しかし塩分の摂りすぎは健康リスクを高めることが知られており、風味を保ちながら塩分を減らす加工方法が求められています。貴州大学の研究グループが発表したこの研究は、食塩(塩化ナトリウム、NaCl)…
公開日: 2026年09月02日 03:42
ナシはいつ収穫すべきか? 香り成分の変化から果実の熟度を読み解く研究
果物のおいしさは、収穫のタイミングに大きく左右されます。早すぎれば風味が乗らず、遅すぎれば店頭に並ぶ前や輸送中に傷んでしまう。とはいえ、外見だけで果実の「中身の熟れ具合」を正確に判断するのは簡単ではありません。今回紹介する研究は、ナシの果実が熟していく過程で内部の成分がどのように変化していくのかを、…
公開日: 2026年09月02日 03:41
植物性パティに「肉らしさ」を足す新技術 ヘム鉄タンパク質×メイラード反応で味と食感を改良
植物由来の代替肉(プラントベースミート)は環境負荷の低さなどから注目されていますが、実際の肉に比べて「うま味が薄い」「独特の食感に欠ける」といった課題がよく指摘されます。今回紹介する研究では、肉らしい血のような風味(ブラッディテイスト)を持つ「ヘムタンパク質加水分解物」という素材に着目し、加熱と糖の…
公開日: 2026年09月02日 03:37
タラのすり身をなめらかにゲル化させる卵白・乳ホエイタンパク質の働きを検証した研究
かまぼこやソーセージのような練り製品は、加熱によって筋肉のタンパク質どうしが絡み合い、網目状の構造(ゲル)を作ることで独特の弾力と保水性が生まれます。この網目づくりがうまくいかないと、水分が抜けてパサついたり、逆にゲルが弱く崩れやすくなったりします。今回紹介する研究は、タラの筋原線維タンパク質(筋肉…
公開日: 2026年09月02日 03:36
冷やして密封、ガスで守る――フライドシュリンプの『おいしさ』を長持ちさせる包装技術とは
コンビニやスーパーで売られている冷蔵の揚げ物は、時間が経つと風味が落ちてしまうことがあります。特にエビを使ったフライ食品は栄養価の高さから人気が高まっている一方で、保存中に味や香りが劣化しやすいという課題を抱えています。今回紹介する研究は、この課題に対して「ガス置換包装(MAP:Modified A…
公開日: 2026年09月02日 03:26
てん菜シロップと糖蜜、栄養と成分にはどんな違いがあるのか——製糖過程でできる副産物を比較した研究
砂糖の原料としておなじみのてん菜(サトウダイコン)ですが、砂糖の結晶を取り出すまでの過程では、シロップや糖蜜(モラセス)と呼ばれる中間製品・副産物が生まれます。これらは長らく家畜の飼料や発酵の材料として扱われてきましたが、近年は食品廃棄物の削減や資源の有効活用(循環型経済)への関心の高まりから、機能…
公開日: 2026年09月02日 02:39
電圧をかけて生姜を乾かす?EHD乾燥が品質と乾燥速度に与える影響を調べた研究
生姜を乾燥させて保存性を高める加工は昔から行われていますが、乾燥に時間がかかりすぎたり、熱によって色や風味成分が損なわれたりすることが課題とされています。今回紹介する研究は、電気流体力学(EHD、Electrohydrodynamic)という手法を使い、生姜の乾燥にかける電圧の違いが乾燥のスピードや…
公開日: 2026年09月02日 02:31