研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
伝統発酵飲料はなぜ『未来の飲料』になり得るのか——古代の知恵と最新食品科学をつなぐ総説
ヨーグルトドリンクや漬物の飲み汁、伝統的な穀物発酵飲料など、発酵という技術は世界各地の食文化を支えてきました。しかし発酵はもともと「おいしくするため」だけの技術だったわけではありません。冷蔵庫のない時代、傷みやすい牛乳や穀物、果物、野菜を長持ちさせ、社会が安定して食料を確保するための重要な手段でもあ…
公開日: 2026年07月16日 06:41
ヤーコン抽出物を加えた緑茶コンブチャ、糖分とフラボノイドはどう変わる?
コンブチャは、お茶と砂糖に微生物の共生培養体(SCOBY)を加えて発酵させる飲み物として知られています。近年は健康志向の高まりとともに世界各地で親しまれていますが、原料や配合を工夫することで風味や成分にどのような変化が生まれるのか、研究の余地が残されている分野でもあります。今回紹介するのは、南米原産…
公開日: 2026年07月16日 01:30
芽胞形成プロバイオティクスと乳酸菌の共発酵——発酵食品の機能性と安全性をめぐる新たな視点
プロバイオティクスといえば、ヨーグルトや発酵食品でおなじみの乳酸菌を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし近年、Bacillus属という胞子(芽胞)を作る細菌の仲間が、プロバイオティクスの新しい候補として注目されているといいます。今回紹介する論文は、この芽胞形成プロバイオティクスと乳酸菌を…
公開日: 2026年07月15日 14:33
コチュジャンが大腸がんモデルマウスで腫瘍抑制に関与か——腸内細菌の多様性回復に頼らない仕組みを報告する研究
キムチや味噌のような発酵食品と腸の健康との関係は、これまでも多くの研究者の関心を集めてきました。腸内細菌が作り出す「短鎖脂肪酸(SCFA)」は、大腸の壁を健やかに保ったり、炎症を抑えたりするうえで重要な役割を果たすとされています。そして大腸がんでは、こうしたSCFAの働きやそれを感知する受容体(GP…
公開日: 2026年07月15日 14:32
酵母を加えると韓国の伝統醤油『カンジャン』の香りはどう変わる?発酵微生物研究
韓国には「カンジャン」と呼ばれる伝統的な発酵醤油があります。大豆を発酵させて作られるこの調味料は、微生物のはたらきによって独特の風味や香りが生まれることが知られています。今回紹介する研究では、カンジャンの発酵に特定の酵母をあえて加えることで、発酵の進み方や香りにどのような変化が起こるのかが調べられま…
公開日: 2026年07月14日 13:31
皮の廃棄部位からヨーグルトへ:ポリフェノール豊富な植物副産物を使った機能性発酵乳の研究
ジャガイモ、ザクロ、オレンジの皮は、食品加工の過程で通常は廃棄される部分ですが、実はポリフェノールなどの生理活性成分を豊富に含むことが知られています。近年、こうした「食品副産物」を有効活用しようという研究が世界的に広がっており、環境負荷の低減と食品の高付加価値化を両立させる方法として注目されています…
公開日: 2026年07月12日 21:33
食物過敏症のある人はビタミンC・D・E、鉄の摂取が少ない?レバノンの成人を対象にした調査
「特定の食べ物を食べるとお腹の調子が悪くなる」「肌や鼻に症状が出る」——こうした食物アレルギーや食物不耐症(まとめて「食物過敏症」と呼ばれます)に悩む人は少なくありません。今回紹介するのは、食物過敏症のある人とない人とで、食事内容や体内の栄養状態、腸の炎症状態にどのような違いがあるのかを調べた研究で…
公開日: 2026年07月12日 17:33
カメルーンの伝統発酵乳「ペンディダム」、栄養は豊富も衛生面に課題――現地調査で明らかに
世界には、その土地の気候や生活様式に根ざして受け継がれてきた発酵食品が数多くあります。乳を発酵させる技術もそのひとつで、地域ごとに独自の作り方や味わいが育まれてきました。今回紹介する研究は、カメルーン極北州の牧畜コミュニティで伝統的に作られてきた「ペンディダム」という脱脂発酵乳を取り上げ、その製法と…
公開日: 2026年07月12日 09:29
口の中の細菌が血糖・脂質バランスと関わる? 口腔マイクロバイオームから見た代謝異常研究の最前線
健康診断で血糖値やコレステロール値が気になる、という方は多いのではないでしょうか。糖や脂質の代謝がうまくいかなくなる状態は「糖脂質代謝異常」と呼ばれ、心血管疾患のリスクや死亡率の増加と関連することが知られています。医学研究が進んでも、こうしたリスクを早期に、しかも簡便に見つける方法はまだ十分に確立さ…
公開日: 2026年07月12日 05:29
プロバイオティクスは腸だけじゃない? 食の安全・健康・環境をつなぐ役割を整理した総説論文
「プロバイオティクス」と聞くと、ヨーグルトや乳酸菌飲料などお腹の調子を整える食品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実はこの分野の研究は、19世紀末にロシアの科学者エリー・メチニコフが「乳酸菌が長寿につながるのではないか」と考えたことに端を発すると言われています。そこから100年以上を経て、…
公開日: 2026年07月12日 04:47
モルドバの伝統的発酵乳から見つかった乳酸菌、大腸菌やリステリア菌を抑える力に注目
チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品には、昔から乳酸菌の働きが関わっています。乳酸菌が作り出す物質の中には、他の微生物の増殖を妨げるものがあることが知られており、こうした性質は食品を安全に保存するための技術(生物学的保存、バイオプリザベーション)への応用が期待されています。今回紹介する研究では、モルド…
公開日: 2026年07月10日 07:26
小児の関節炎と腸内細菌の関係を探る:トルコの研究で見えてきた便中マイクロビオータの特徴
関節が腫れたり痛んだりする「若年性特発性関節炎(JIA)」は、子どもに起こる関節の病気の中でも代表的なものの一つです。近年、腸の中にすむ細菌たち、いわゆる「腸内マイクロビオータ」のバランスが、免疫のはたらきに影響を与え、さまざまな病気の背景に関わっているのではないかと注目されています。今回紹介する研…
公開日: 2026年07月10日 02:25