研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

収穫後の果実を守る「植物免疫エリシター」——農薬に頼らない病害管理をめぐる総説 研究論文OpenAlex中国

収穫後の果実を守る「植物免疫エリシター」——農薬に頼らない病害管理をめぐる総説

果実はビタミンや食物繊維、水分の供給源として食生活に欠かせず、国際的な農産物貿易の柱でもあります。しかし論文の著者らは、貯蔵や輸送の段階で失われる果実が多く、毎年大きな経済的損失が生じていると指摘しています。果実が傷む原因は熟成や老化だけではなく、病原性のカビ(糸状菌)による収穫後病害が大きな要因で…

公開日: 2026年09月17日 08:54

ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか 研究論文OpenAlexタイ

ハチミツ酒(ミード)の1年間:発酵と瓶内熟成で成分はどう変わるのか

ミードは、蜂蜜を水で薄めて酵母で発酵させてつくるお酒です。その風味は、原料となる蜂蜜の成分、発酵の条件、酵母のはたらき、そして発酵後の熟成によって形づくられます。研究チームによれば、ミードの香りはアルコール類、エステル類、酸、アルデヒド、テルペン類、硫黄を含む香気成分などの量的なバランスで決まり、そ…

公開日: 2026年09月17日 08:37

乳牛が取り込んだ炭素はどこへ向かうのか――商業酪農場での炭素配分の定量化 研究論文OpenAlexポーランド

乳牛が取り込んだ炭素はどこへ向かうのか――商業酪農場での炭素配分の定量化

牛のげっぷなどに含まれるメタン(CH₄)は温室効果ガスとして注目され、しばしば排出量そのものの大きさとして報告されます。しかし著者らは、その炭素がもともとどこから来たのかという点が明示的に扱われてこなかったと指摘します。飼料となる植物は、大気中の二酸化炭素(CO₂)を光合成によって取り込んで育ちます…

公開日: 2026年09月17日 08:06

アマランサスを酵素で分解して作る経腸栄養用の飲料 ― 栄養組成と物性を調べた研究 研究論文OpenAlexカザフスタン

アマランサスを酵素で分解して作る経腸栄養用の飲料 ― 栄養組成と物性を調べた研究

口から十分に食事がとれない人に、チューブなどを使って消化管へ栄養を届ける方法を経腸栄養と呼びます。現在市販されている経腸栄養の製品の多くは、カゼインやホエイといった乳由来のたんぱく質を主な原料としています。研究チームは、乳糖を分解しにくい体質の人が成人人口の推定65%にのぼることや、牛乳たんぱく質へ…

公開日: 2026年09月17日 07:41

除草剤をナノ粒子化して小麦畑の雑草を抑える——少ない散布量で収量を守る試み 研究論文OpenAlex中国

除草剤をナノ粒子化して小麦畑の雑草を抑える——少ない散布量で収量を守る試み

小麦は世界人口のおよそ3分の1にとって主食であり、人類が摂取するカロリーの約20%を占めるとされます。しかし雑草の繁茂は収穫量を25〜30%減らしうる大きな脅威で、その対策として合成除草剤が広く使われてきました。一方で、除草剤の大量・高頻度の使用は生態系や環境への懸念を招いており、防除効果を保ちなが…

公開日: 2026年09月17日 07:24

ヒマワリの種子品質は肥料の組み合わせと栽培年でどう変わるか——ハンガリーの天水条件下での3年間の試験 研究論文OpenAlexハンガリー

ヒマワリの種子品質は肥料の組み合わせと栽培年でどう変わるか——ハンガリーの天水条件下での3年間の試験

ヒマワリは世界で4番目に経済価値の高い油糧作物とされ、種子から採れる油は食用のほか、バイオディーゼルや潤滑油などの工業用途にも使われています。ハンガリーは主要な生産国の一つで、著者らによれば約67万9600ヘクタールで栽培され、年間およそ170万トンが生産されています。

公開日: 2026年09月17日 07:19

低酸素環境での運動とビートルートジュース ― 筋肉の酸素状態への影響を調べた研究 研究論文OpenAlex韓国

低酸素環境での運動とビートルートジュース ― 筋肉の酸素状態への影響を調べた研究

標高の高い場所のように酸素の薄い環境(低酸素環境)で運動すると、通常の酸素濃度の環境(常酸素環境)よりも身体への負担が大きくなります。研究チームは、その背景として骨格筋への酸素の行き渡りが低下し、代謝面での負担が増すことで運動能力が制限される可能性を挙げています。

公開日: 2026年09月17日 06:21

天麻(オニノヤガラ塊茎)の成分と抗酸化性を、栽培方法・生育段階・収穫時期から比較した研究 研究論文OpenAlex韓国

天麻(オニノヤガラ塊茎)の成分と抗酸化性を、栽培方法・生育段階・収穫時期から比較した研究

東アジアで古くから薬用・食用として利用されてきた天麻(オニノヤガラの塊茎、GER)は、現在、屋外の圃場で育てる方法(露地栽培)と、屋内施設で育てる方法(施設栽培)の両方で生産されています。研究チームは、こうした育て方の違いや、収穫時の生育段階、収穫の季節によって、天麻に含まれるフェノール性成分の組成…

公開日: 2026年09月17日 05:49

ブルグル製造における加熱後の保持がデュラム小麦の品質に与える変化を調べた研究 研究論文OpenAlexトルコ

ブルグル製造における加熱後の保持がデュラム小麦の品質に与える変化を調べた研究

ブルグルは、デュラム小麦(Triticum durum)を加熱調理してから乾燥・挽き割りして作られる穀物食品です。この製造工程では、加熱調理を終えた小麦が次の工程に移るまでのあいだ、水分を多く含んだ状態で一定時間置かれることになります。研究チームは、この「加熱後の保持」の期間に品質がどのように劣化し…

公開日: 2026年09月17日 05:46

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究 研究論文DOAJアメリカ

五大湖の魚は「食べ物」であり「管理される資源」でもある――米国五大湖地域の水産流通を描く研究

五大湖地域には世界の地表淡水の20%以上が存在し、文化・経済・生態のいずれの面でも重要な水産業が営まれています。研究チームは、この地域の魚が「食べ物」であると同時に「管理される天然資源」でもあるという二重の性格を持つ点に注目しました。この二重性があるために、魚が水から消費者の手元へ届くまでの道筋を把…

公開日: 2026年09月17日 05:37

有色じゃがいもの加工で有機酸はポリフェノールをどう守るか 研究論文OpenAlexポーランド

有色じゃがいもの加工で有機酸はポリフェノールをどう守るか

赤や紫の果肉をもつじゃがいもは、食品産業で加工原料として使われる機会が増えています。しかし研究チームによれば、じゃがいもに含まれるアントシアニン(赤や紫の色のもとになる色素成分)やその他のポリフェノール類は、加工の過程で構造が変化してしまうため、適切な製造条件を決めることが難しいという課題がありまし…

公開日: 2026年09月17日 05:09

山椒の「しびれ」の強さを持ち運べる電気化学装置と機械学習で測る試み 研究論文OpenAlex中国

山椒の「しびれ」の強さを持ち運べる電気化学装置と機械学習で測る試み

山椒のしびれるような辛味(ピリッとした刺激の強さ)は、これまで人の官能評価パネルによる主観的な判定か、実験室の機器分析に頼ってきました。研究チームは、どちらも産地や加工の現場でその場で測るには向かないと指摘しています。

公開日: 2026年09月17日 04:52