研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文を要約紹介しています。毎時収集した研究論文一覧を見る
エモジン処理でコイの病原菌への抵抗力に変化 腸内細菌叢との関連を多角的に解析
魚の養殖では、細菌感染による病気の広がりが大きな課題になっています。中でもAeromonas hydrophila(エロモナス・ハイドロフィラ)という細菌は、養殖魚に腸炎を引き起こす代表的な病原体として知られており、水産物の安全性にも関わる存在です。これまで対策として抗生物質が使われてきましたが、耐…
取得日: 2026年07月17日 02:24
フードデリバリーは食の格差を縮めるのか、それとも広げるのか? 中国・杭州市に見るオンライン配達と都市食環境の関係
スマートフォンひとつで好きな料理が自宅に届く「フードデリバリー」は、この十数年で世界中の都市生活に急速に浸透しました。従来、都市の食環境は「中心地システム」と呼ばれる考え方で説明されてきました。大きな繁華街や駅前には飲食店が集まり、郊外や周辺部にはそれほど多くの店がない、という階層的な分布です。徒歩…
取得日: 2026年07月16日 07:25
紅茶づくりの技でチャンチンの葉が変わる? マウス実験で腸炎への影響を調べた研究
チャンチン(Toona sinensis)は、若葉が食材や伝統的な薬用食品として使われてきた植物で、ポリフェノールやフラボノイドを豊富に含むことが知られています。近年、これらの成分には炎症を抑える可能性があるとされていますが、乾燥や発酵といった「加工方法」の違いが、その機能性にどう影響するのかは、こ…
取得日: 2026年07月16日 06:25
「薬食同源」植物と高脂血症——伝統的な薬食材は脂質代謝にどう関わるのか
脂っこい食事や不規則な生活習慣が広がる中、世界的に高脂血症(血液中の脂質バランスが崩れた状態)を抱える人が増えていると言われています。こうした背景から近年注目されているのが「薬食同源(medicine-food homology、MFH)」と呼ばれる考え方です。これは、食品でありながら伝統的に薬とし…
取得日: 2026年07月16日 06:25
リンゴへのセレン葉面散布、回数の違いで果実品質はどう変わる? 「魯麗」リンゴを用いた研究
果物の栄養価や味を高めるための工夫として、育成中の作物に微量元素を「葉面散布」する方法が研究されています。今回紹介するのは、必須微量元素のひとつであるセレン(Se)を、中国で栽培される「魯麗(ルーリー)」というリンゴ品種の葉に散布し、その回数を変えることで果実の品質がどのように変化するかを調べた研究…
取得日: 2026年07月16日 06:25
スマホ写真とAIで羊肉スライスの「本物・加工・再構成」を見分ける試み
スーパーや飲食店で売られている羊肉のスライス肉。実は、そのすべてが「そのままの肉」とは限りません。加工処理を施した肉や、複数の肉片を結着させて成形した「再構成肉」が、本物の羊肉スライスと似た見た目で流通しているケースがあり、消費者にはなかなか見分けがつきません。こうした不正な混入や表示の問題は、食の…
取得日: 2026年07月16日 05:25
海産物の食品事故はなぜ起きる? 456件の分析からみえたリスクの構造
お寿司や干物、魚介の加工品など、海産食品は私たちの食卓に欠かせない存在です。しかしその一方で、海の生態系は不確実性が高く、水揚げから加工、流通、販売に至るまでのサプライチェーンも複雑なため、食品安全に関する事故が世界的な課題となっています。今回紹介する研究は、海産食品の安全事故がどのような要因の組み…
取得日: 2026年07月15日 15:29
難消化性デンプンは腸の防御力にどう関わる? 腸内細菌代謝産物とPI3K-AKT経路をめぐるレビュー研究
お腹の調子を整える食品としてよく話題になる「難消化性デンプン(レジスタントスターチ)」。小腸で消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサになることで知られていますが、その働きが体の中でどのような仕組みにつながっているのかは、まだ研究が進んでいる段階です。今回紹介する論文は、難消化性デンプンが腸のバリア…
取得日: 2026年07月15日 14:27
ラクダ乳発酵乳から見つかった乳酸菌、糖・脂質代謝への関わりを調べた研究
ヨーグルトや発酵乳製品に含まれる「乳酸菌」は、おなかの調子を整える存在として知られていますが、菌の種類や株によって性質はさまざまです。近年では、腸内環境を整えるだけでなく、血糖値やコレステロールといった糖・脂質の代謝に関わる働きを持つ株を探す研究が進められています。今回紹介する論文は、中国・新疆のラ…
取得日: 2026年07月14日 13:30
食物繊維は『改質』でどう変わる?加工技術と食品応用の研究動向を紹介
食物繊維といえば、便通を助けたり健康的な食生活に役立つ成分として広く知られています。しかし、食物繊維は種類や状態によって水を保持する力や油と結びつく力、体積を膨らませる力などの性質が異なり、そのままでは食品への応用が難しい場合もあります。そこで近年、食物繊維の分子構造や物理化学的な性質を人為的に調整…
取得日: 2026年07月14日 13:30
発酵食品の“働きもの菌”はどう選ばれ、どう育てられるのか——スターター培養の最新技術動向
ヨーグルトや味噌、パン、酒など、発酵食品づくりに欠かせないのが「スターター培養(スターターカルチャー)」と呼ばれる微生物の種菌です。どんな菌株を使うかによって、風味や香りといった食感の良さだけでなく、栄養価やプロバイオティクスとしての機能性、さらには工場での生産効率までもが左右されると言われています…
取得日: 2026年07月14日 13:30
全粒小麦の即席麺、酵母と乳酸菌の“発酵”で食感と血糖への影響を改善できるか探った研究
全粒小麦を使った即席麺は、食物繊維が豊富でバランスの良い栄養が期待できる食品として注目されています。ただし油で揚げずに乾燥・加工する「非油揚げタイプ」の場合、もどし(湯戻し)に時間がかかったり、食感や風味が今ひとつだったりする課題があると指摘されています。こうした弱点を、身近な発酵の力で補えないか—…
取得日: 2026年07月13日 23:29