最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
6月の沖縄から届く、黄金のパイナップル
梅雨前線が列島にかかる6月上旬、本州の食卓が雨空に落ち着くころ、沖縄では太陽をたっぷり浴びたパイナップルが最盛期を迎えている。石垣島や沖縄本島北部の畑で大きくなった果実は、ちょうど今が食べどきだ。国産のパイナップルと聞いて、意外に思う方もいるかもしれないが、沖縄産はこの時期にしか味わえない特別な一品…
2026年06月11日 08:32
夏の青魚の王様、アジが今いちばんうまい
6月に入り、日差しが水面を白く弾くようになると、漁港の朝市に丸々と太ったマアジ(皮つき・生)が並びはじめる。アジといえば一年中手に入る身近な魚だが、初夏から夏にかけてのこの時期は、餌をたっぷり食べて脂がのりはじめる季節。刺身にひいた身が光り、塩を振って焼いただけでも箸が止まらない——そんな「今いちば…
2026年06月10日 14:45
清流の初夏を食べる——天然鮎が川に戻る季節
6月に入ると、清流を縄張りにする魚が川底の石を磨き始める。あゆ 天然 生——全身でスイカのような青くさい香りを漂わせ、その香りを「薫風」とも「若鮎の匂い」とも呼ぶ。一般に旬の最盛期は7〜8月とされるが、6月中旬はまさに「走り」にあたる時期。まだ身体が細く川の流れに透き通るような幼さで、それだけに淡白…
2026年06月10日 13:57
6月上旬だけの贈りもの——千葉びわが届く季節
6月に入ると、千葉の直売所や地元スーパーの果物棚に、ふっくらとしたオレンジ色のびわが並びはじめる。関東産のびわの旬はおおむね6月上旬から中旬ごろが盛りで、まさに今がもっとも食べどきの時期だ。柔らかな果肉をひとくち食べると、甘みと淡い酸味がさっと広がって、「ああ、夏が来た」と感じる——そんな、短い季節…
2026年06月10日 12:48
葉酸190µg、6月のアスパラガスが食べどき
6月に入ると、スーパーの野菜売り場でアスパラガスの束がひときわ目立つようになる。春から初夏にかけてが収穫の盛りで、いまはちょうど旬の中心にいる時期だ。穂先がかたくしまり、切り口がみずみずしい——そんな一束を手に取るのに、今より良い季節はしばらくない。
2026年06月10日 03:43
脂は薄く、中身は濃い──名残の初鰹
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」——江戸の俳人・山口素堂が詠んだこの句から三百余年、初鰹は初夏の食卓を代表する魚だ。太平洋を北上するかつおは5月を最盛期として産地に上がり、6月上旬はその名残の時期にあたる。「今年はもう食べたか」と気になり始めるこのタイミングに、改めてこの魚の中身を見てみると、さっ…
2026年06月08日 19:38
水94%のトマトが夏の味になる理由
一口かじると、果汁が飛び出してくる。赤いトマト(生)の水分量は100gあたり94g——重さのほぼすべてが水で構成されていることになる。それなのに、あの鮮やかな赤と独特の酸味と甘みは、いったいどこから来るのだろうか。
2026年06月08日 02:54
走りのうに──礼文・利尻、6月の海と葉酸360µg
6月に入ると、北海道・礼文島や利尻島の沖合では生うに(エゾバフンウニ)の漁が動き始め、走りの季節を迎える。礼文・利尻のバフンウニは身の色が濃いオレンジで、甘みの奥に磯らしいコクがある。まだ流通量の少ない6月上旬のうには、産地近くの鮮魚店や通販に並ぶだけで、その年最初の旬の訪れを告げる存在だ。
2026年06月07日 13:38
野菜売り場にいる豆──名残のグリーンピース
六月の上旬、青果コーナーに莢ごとのグリーンピースがまだ並んでいる。えんどう豆の旬は春から初夏にかけてで、盛りは五月ごろ。六月に入ると名残の季節で、生の莢が店頭を離れるのもそろそろだ。冷凍品なら一年中手に入るが、莢から豆を取り出す手間も含めて楽しめるのは今の時期だけだ。
2026年06月07日 02:53
米に足りないアミノ酸——六月のはもとリジン
細かく密に走る骨を包丁で断ち切る「骨切り」の技術なしには食べられない——はも 生とはそういう魚だ。その仕事を経てはじめて、白身がなめらかに口の中でほどける。
2026年06月07日 02:04
新ごぼうの繊維は、溶けるものと溶けないもの
六月上旬の野菜売り場に、白くて細いごぼうが並ぶ。いつものものより折れそうなほどやわらかく、泥を落としてもうっすら白いまま——それが新ごぼうだ。秋冬に種を播いて若いうちに収穫したもので、春から夏の入り口にかけてが出回りの時期。六月はちょうどその盛りにあたる。
2026年06月07日 01:19
千葉びわはなぜ橙色か——6月だけの果実とカロテノイド
びわの皮をむくと、果肉の色にはっとすることがある。初夏の青空の下なのに、実の中だけが鮮やかな橙色をしている。これはいったい何の色なのだろう。
2026年06月06日 23:58
きゅうりが95%水でできている、という事実
「栄養がない野菜」——そんな評判を一度は耳にしたことがあるかもしれない。成分表(八訂)を開くと、きゅうり 果実 生のエネルギーは100gあたり13kcal。確かに低い。では何が入っているかというと、その答えも成分表が正直に記している。水分——95.4g。100gのうち約95gが水、それがきゅうりの素…
2026年06月06日 20:07
北海道ウニの底力——産地の食べ方と知られざる成分
6月に入り、北海道では初夏の海が本格的に動き始めます。礼文・利尻など道北の主要漁場を皮切りにエゾバフンウニの漁が解禁され、産地では箱売りやバフン丼が並び始めるこの時期は、ウニ好きにとって待ちわびた季節の到来です。今回は、北海道を代表する海の幸・ウニに含まれる成分を数字で読み解きながら、産地ならではの…
2026年06月04日 13:13
6月のアジ、腸と仲良くなる食べ方
6月に入り、梅雨入りの知らせとともに食卓にのぼる機会が増えるのが、アジです。まるあじやにしまあじはちょうど今が旬の盛りを迎える時季。複数の種類が流通するアジは、青魚らしいうまみと手ごろな価格で、毎日の献立に取り入れやすい食材です。今回は腸内環境・発酵食品との相性という角度から、アジの魅力を数値ととも…
2026年06月03日 09:40
沖縄パイナップルと腸、夏に向けて見直す食べ方
5〜6月は沖縄産パイナップルの出荷が始まる走りの時期。品種にもよりますが、7〜9月にかけて収穫・出荷がピークを迎え、内地のスーパーにも「沖縄産」の表示をつけた新鮮なパイナップルが並び始めます。南国の甘い香りが夏の気配を感じさせてくれるこの季節に、パイナップル(生)と沖縄食文化の組み合わせを、食物繊維…
2026年06月02日 17:32
和歌山紀州梅と腸、発酵が育てる夏の底力
6月に入ったばかりの頃、和歌山の梅農家では収穫の最盛期を迎えます。青梅が店先に並び、梅酒や梅干しを仕込む準備をする家庭も多いこの時期は、まさに梅と最も近い距離で過ごせる季節です。今回は、近畿を代表する伝統食材・紀州梅に焦点を当て、食物繊維・発酵・腸内環境という3つの視点からその魅力を掘り下げます。
2026年06月02日 12:00
グリーンピースを子どもの食卓に生かす春から夏の知恵
4〜5月に旬の最盛期を迎え、6月にかけて出回るグリンピース(生)。青々としたさやが店先に並ぶ姿は、春から初夏の食卓を彩る風物詩です。実はこの小さな豆が、子どもの成長・骨形成・成長期に意識したい栄養素を数多く含んでいることは、意外と知られていません。今回は日本食品標準成分表(八訂)の実測値をもとに、そ…
2026年06月02日 10:14
イワシの常識を数字で見直す初夏の食卓
梅雨入りを控えた6月初旬、スーパーの鮮魚コーナーでは脂のりの良いまいわしが目立ち始めます。「青魚は体にいい」と漠然と語られがちですが、実際の数値を見ると、生・干物・加工品で姿が大きく変わる興味深い食材です。今日は思い込みを一度脇に置き、実測値でイワシを眺め直してみましょう。
2026年06月02日 10:13
山形さくらんぼ、初夏の宝石を数字で味わう
6月に入り、初夏の日差しがまぶしい季節になりました。この時期、果物売り場をぱっと明るくするのが、つやつやと輝く赤い宝石、さくらんぼです。全国生産量の大半を占める山形県では、まさに今が収穫の最盛期。露地ものが店頭に並ぶ、一年でもっとも待ち遠しい時期がやってきました。
2026年06月02日 08:52