研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
化学放射線療法を受ける舌がん患者への栄養療法——重度の低栄養を伴った1例の報告
頭頸部がんの患者は、治療中に栄養状態が悪化しやすいことが知られています。著者らによれば、頭頸部がんでは患者の30〜50%が低栄養に該当し、低栄養は生存期間の短縮、合併症の増加、治療の中断、治療に伴う副作用の強まりと結び付いているといいます。腫瘍そのものが口から食べることを妨げるうえ、炎症や代謝の変化…
公開日: 2026年09月29日 05:29
頭頸部がんで化学放射線療法を受ける低栄養の患者において、たんぱく質・分岐鎖アミノ酸の摂取量と歩行能力の関連を調べた研究
頭頸部がん(口やのど、鼻など頭と首の領域に生じるがん)の患者は、低栄養や身体機能の低下が起こりやすい集団だと、著者らは説明しています。治療にともなって食事が十分にとれなくなることが背景にあります。
公開日: 2026年09月29日 05:25
ベッカー型筋ジストロフィーの成人における食事のたんぱく質摂取量と体脂肪・生活の質との関連を調べた研究
ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、筋肉の維持に関わるジストロフィンというたんぱく質が十分につくられないために起こる、まれな遺伝性の病気です。X染色体上の遺伝子が関係するため主に男性に生じ、骨格筋の衰えと身体機能の低下が徐々に進み、最終的に生活の質(QoL:本人が感じる生活の満たされ具合)の低下…
公開日: 2026年09月29日 05:12
栄養に対する自己効力感と、試合中の判断の速さ――中国・武漢の若手バスケットボール選手279人を対象にした調査
競技スポーツでは、体力や技術だけでなく、一瞬の判断の速さが勝敗を分けると考えられています。この研究の著者は、コート外での食事の自己管理と、コート上での反応的な判断の速さとを結びつける心理的な仕組みが、アジアの育成環境ではまだ十分に調べられていないと述べています。
公開日: 2026年09月28日 16:37
脳の老化とNAD+:ビタミンB3代謝物・運動・腸内細菌叢をめぐる総説
高齢化にともない、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変性疾患、そして加齢による認知機能の低下が世界的な健康課題となっています。論文の著者は、現在使える治療の多くが症状を和らげる段階にとどまっていることを指摘し、複数の疾患に共通する「上流の生物学的仕組み」を探ることが重要だと述べています。
公開日: 2026年09月28日 07:27
固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究
食べ物をかみ砕き、飲み込むという動作は、歯や舌、あごの筋肉、そしてそれらを制御する神経のはたらきが組み合わさって成り立っています。この機能に問題が生じていないかを臨床の場で手早く確かめるための道具として、TOMASS(固形物の咀嚼・嚥下検査)という検査があります。決まった種類のクラッカーを1枚食べて…
公開日: 2026年09月28日 06:39
高用量NMNを24週間摂取した高齢者の無作為化比較試験——血中NAD⁺は大きく増加、身体機能への効果は限定的
加齢とともに体内で減っていくと考えられている補酵素NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、エネルギー代謝やDNA修復など多くの生命活動に関わります。その材料となる物質がNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)で、ビタミンB3の派生物として、ブロッコリーやキュウリ、枝豆などにわずかに含まれ…
公開日: 2026年09月27日 19:39
高たんぱく食は腎臓の働きにどう影響するか——総説論文の紹介
たんぱく質は、体の組織をつくり修復し、酵素やホルモンをつくるうえで欠かせない栄養素です。著者らによれば、世界保健機関は成人に理想体重1kgあたり1日0.83g以上のたんぱく質を推奨していますが、上限の許容量は定めていません。論文では、標準的な推奨量を超える摂取——おおむね体重1kgあたり1日1.2〜…
公開日: 2026年09月26日 22:26
高齢者のたんぱく質摂取を支える「具だくさんスープ」の可能性を探る研究
加齢にともなって筋肉量が減っていく状態はサルコペニアと呼ばれ、食事からのたんぱく質摂取が不足すると、その進行を防ぎにくくなります。著者らは、高齢者向けの配食サービスでスープが日常的に提供されており、なめらかな食感のおかげで噛むことや飲み込むことに困難のある人にも食べやすい点に注目しました。つまりスー…
公開日: 2026年09月26日 22:16
高齢者向け「地域の食堂」の利用はどう広がるか——中国・南京市での調査研究
中国では、地域に暮らす高齢者に食事を提供する「地域高齢者食堂(community senior canteens)」が、在宅・地域での介護支援と「健康な高齢化」を支える仕組みの一部として広がってきました。一方で研究チームは、提供されるサービスの内容が高齢者の多様なニーズと十分にかみ合っていない場合、…
公開日: 2026年09月26日 06:59
食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」
食品にどれだけたんぱく質が含まれているかを正確に求めるには、たんぱく質を構成するアミノ酸の量を足し合わせるか、食品に含まれる窒素の総量に適切な換算係数をかける方法があります。この換算係数は「窒素-たんぱく質換算係数(NCF)」と呼ばれ、窒素の量からたんぱく質の量を見積もるための倍率にあたります。
公開日: 2026年09月26日 06:00
食事の内容と「フレイル」状態の移り変わり——米国の高齢者調査を用いた研究
加齢にともなって体の予備力が低下し、病気やけがなどのストレスに弱くなった状態を「フレイル」と呼びます。フレイルは一方向に進むだけのものではなく、悪化することもあれば、回復したり、変わらないまま過ごしたり、あるいは死亡に至ることもある、動きのある状態です。
公開日: 2026年09月25日 23:59