研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文を要約紹介しています。毎時収集した研究論文一覧を見る
便を『壊す前』と『壊した後』で分けて調べたら見えてきた、腸内細菌どうしの物質のやりとり
私たちの腸の中には無数の細菌がすみ、互いに作った物質を分け合いながら生きています。ある菌が作った代謝物を別の菌が利用する『クロスフィーディング』と呼ばれる関係は、腸内細菌が織りなす生態系の重要な仕組みとされていますが、便を調べる従来の代謝物分析には大きな弱点がありました。便に含まれる物質の総量を測る…
取得日: 2026年08月28日 12:45
書評紹介:レジーナ・セクストン著『アイルランド食文化小史』
アイルランドの食文化は、じゃがいもをはじめとする素朴なイメージで語られることが多いものの、その歴史をまとまった形で紹介する書籍は多くありません。今回取り上げるのは、Helen J Saberi氏(Independent Scholar)による書評で、対象となっているのはレジーナ・セクストン著『アイル…
取得日: 2026年08月28日 12:28
タイ・インドネシア・マレーシア料理と季節メニューを紹介する2冊の書評
世界の料理を家庭で再現しようとするとき、頼りになるのはやはり信頼できるレシピ本です。今回紹介するのは、料理研究家スリ・オーウェンによる2冊の著作を取り上げた書評です。ひとつは東南アジア料理のレシピ集、もうひとつは季節ごとのメニューをまとめた料理本で、掲載誌『プティ・プロポ・キュリネール』に2026年…
取得日: 2026年08月28日 12:28
食料価格の上昇は「体に良い食品」ほど遠ざける? メキシコのコロナ前後データから見える栄養格差
新型コロナウイルスの流行は、世界中の食料の生産・流通の仕組みを混乱させ、多くの国で食料品の値上がりを招きました。では、値上がりは「野菜や果物、肉、魚といった素材そのものに近い食品」と、「スナック菓子や清涼飲料などの超加工食品」とで、同じように起きたのでしょうか。それとも、栄養価の高い食品の方がより値…
取得日: 2026年08月28日 02:27
砂糖入り飲料税だけでいいのか?ガーナ都市部で聞いた『包括的食品政策』への市民の本音
近年、世界各地で「甘い飲み物に税金をかける」政策が広がっています。ガーナでも2023年に、砂糖入り飲料(SSB)に20%の物品税を課す法律(Excise Duty(Amendment)Act 1108)が施行されました。しかし公衆衛生の専門家たちは、税金だけでなく、食品の宣伝規制、パッケージ前面への…
取得日: 2026年08月27日 08:25
心筋梗塞を経験した人の食事の質と、その後の生存との関連を調べた前向き研究
心筋梗塞(心臓の血管が詰まり心筋の一部が壊死する病気)を経験した後、どのような食事を続けるとその後の生存に関係するのか。これまでの食事ガイドラインの多くは、心筋梗塞の既往がない一般の人々を対象にした研究データに基づいており、心筋梗塞を生き延びた人自身を対象に、食事パターンと生存との関連を検討したデー…
取得日: 2026年08月27日 08:25
ブラジルの青少年の食事パターンとメンタルヘルスの関連を調査した大規模調査
思春期の食生活が心の健康と関係しているのではないかという指摘は各国で見られますが、全国規模の調査データを使い、実際に食べているものの組み合わせ(食事パターン)から検討した研究はまだ限られています。今回紹介する論文は、ブラジルの学校に通う13〜17歳の青少年を対象に、2015年と2019年に実施された…
取得日: 2026年08月27日 06:26
「タンパク質は足りていればいい」は本当か——米国の新ガイドラインをめぐる専門家からの問題提起
「タンパク質をしっかり摂りましょう」という言葉はよく聞きますが、そもそも「足りている」とはどういう状態を指すのでしょうか。実は栄養学の世界では、欠乏を防ぐための最低ラインである「充足」と、体づくりや健康状態をより良くするための「最適化」は、本来別々の概念だと考えられています。今回紹介する論文は、20…
取得日: 2026年08月25日 23:26
格闘技の『減量』はなぜ危険なのか——急速減量に関するスコーピングレビューを読む
ボクシングや柔道、レスリング、総合格闘技(MMA)など、体重階級制の格闘技では、試合前に体重を絞り込む「減量」が当たり前のように行われています。計量ぎりぎりまで体重を落とし、計量が終わった直後から一気に体重を戻す——そんな光景を目にしたことがある人もいるかもしれません。この「急速減量(Rapid W…
取得日: 2026年08月24日 22:27
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
取得日: 2026年08月23日 19:26
GLP-1薬による体重減少、タンパク質摂取量の低下と『筋肉』への影響は?
近年、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬や、GIPとGLP-1の両方に作用するデュアル受容体作動薬が、2型糖尿病や肥満の治療薬として広く使われるようになりました。これらの薬剤は食欲を抑えることで大幅な体重減少をもたらすことが知られており、高齢者にも処方される機会が増えています。一方で…
取得日: 2026年08月23日 18:26
中国のスモモ産業を読み解く:拡大する生産と広がる貿易赤字、その背景とは
スモモ(プラム)は、中国最古の医学書とされる『黄帝内経』にも登場するとされ、古くから中国の伝統的な果物「五果」の一つに数えられてきました。現在では単なる伝統食材にとどまらず、農村振興や農業の高付加価値化を担う戦略的な園芸作物としても位置づけられているといいます。今回紹介する論文は、そんな中国のスモモ…
取得日: 2026年08月23日 18:26