研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文を要約紹介しています。毎時収集した研究論文一覧を見る
セレン食品の"顔かたち"を見分ける ― 食品中セレン形態分析研究の現状と課題を総説
セレンは、私たちの体に必要な微量ミネラルのひとつとして知られています。しかし「セレンを摂る」と一口に言っても、食品中のセレンにはさまざまな化学的な形(セレン化合物の種類、いわゆる「形態」)があり、その働き方は形態によって大きく異なるとされています。今回紹介する総説論文は、この食品中のセレンの形態をど…
取得日: 2026年08月14日 22:23
カカオポリフェノールと脳の健康:気分・腸内環境・認知機能をめぐる研究の現状
チョコレートの原料であるカカオには、ポリフェノールと呼ばれる植物由来の成分が豊富に含まれています。近年、この成分が脳の働きにどう関わるのかについて、うつ症状や記憶力、さらには腸内細菌との関係まで、さまざまな角度から研究が進められてきました。今回紹介するのは、これまでに発表された臨床試験や動物実験の結…
取得日: 2026年08月14日 06:24
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
取得日: 2026年08月12日 19:23
米のタンパク質・アミノ酸を光でスキャン? ハイパースペクトルイメージングによる非破壊評価の研究
お米に含まれるタンパク質やアミノ酸の量は、栄養価だけでなく、食味や加工適性にも関わる重要な要素です。しかし、これらを正確に測定するには、これまでサンプルを化学的に分解・分析する『破壊検査』が必要で、手間と時間がかかり、多くの品種を一度にスクリーニングするのには向いていませんでした。もし、お米の粒を壊…
取得日: 2026年08月12日 01:23
裸麦(ハイランドバーレー)粉を乳酸菌発酵と酵素処理で改質する研究
もちもちした食感が特徴の裸麦(ハイランドバーレー)は、食物繊維が豊富な穀物として注目されています。しかし、小麦粉と違ってグルテンを含まず、でんぷんの中でも枝分かれの多い「アミロペクチン」という成分が多いため、生地がまとまりにくく、パンや麺などへの加工が難しいという課題がありました。今回紹介する研究で…
取得日: 2026年08月09日 18:24
オレンジの皮が微細藻類の脂肪酸組成を変える? 柑橘副産物を使った混合栄養培養の研究
私たちが日常的に食べているオレンジ。その果肉を絞ったあとに残る「皮」は、多くの場合廃棄物として扱われます。しかし近年、こうした農産業由来の副産物を有効活用し、新たな価値を生み出そうとする研究が世界各地で進められています。今回紹介するのは、そんなオレンジ果皮の抽出物を、微細藻類の培養に活用しようとする…
取得日: 2026年08月09日 18:24
アジアの食肉産業はどう変わる? 技術と伝統が混ざり合う独自の「移行モデル」を読み解く研究
食卓に並ぶお肉が、これからどんな形で作られていくのか——そんな問いを考えるうえで、アジアは世界でも特に注目される地域です。アジアは世界の食肉生産の40%以上を占めており、今後は所得の増加にともなって一人当たりの食肉消費量が世界的に増えていくと見込まれています。その一方で、環境への負荷の増大に加え、輸…
取得日: 2026年08月09日 04:24
スイカズラ抽出物はウサギ肉を長持ちさせるか?脂質・タンパク質の酸化抑制を調べた研究
お肉を冷蔵庫で保存していると、時間の経過とともに色や香り、食感が少しずつ変化していくことがあります。これは肉に含まれる脂質やタンパク質が酸素と反応して劣化していく「酸化」という現象が関係しています。食品の保存性を高めるために合成の保存料が使われることもありますが、近年では植物由来の天然成分を活用しよ…
取得日: 2026年08月08日 23:23
南方型・欧米型・植物性食品中心――食事パターンと『体の老化スピード』の関係を調べた中国の研究
「同じ年齢でも、実年齢より若く見える人・老けて見える人がいる」という感覚は多くの人が持っているのではないでしょうか。近年の老化研究では、こうした個人差を「生物学的年齢」という指標で数値化する試みが進んでいます。血液検査などの一般的な臨床データから算出されるこの指標は、暦の上での年齢(暦年齢)とは別に…
取得日: 2026年08月08日 23:23
新生子ロバの腸内細菌叢は生後1ヶ月でどう変わる?母ロバとの比較研究
動物の赤ちゃんは生まれた瞬間、腸の中はほぼ無菌に近い状態です。そこから母乳や周囲の環境を通じてさまざまな微生物を取り込み、腸内細菌叢(腸内フローラ)が少しずつ形づくられていきます。この腸内細菌叢は、栄養の吸収や体の発達、代謝の調節に深く関わっていると考えられており、人だけでなく家畜や動物園動物などさ…
取得日: 2026年08月08日 18:23
乳牛のタンパク質給与量を減らすと何が変わる? 泌乳中期のホルスタイン種で検証
牛乳は私たちの食卓に欠かせない食品ですが、その生産を支える乳牛の餌にはどれくらいのタンパク質が必要なのでしょうか。乳牛の飼料には大豆粕などタンパク質源となる原料が使われますが、タンパク質の給与量を減らすことができれば、飼料コストの削減や、家畜からの窒素排出を抑えることにもつながる可能性があります。一…
取得日: 2026年08月08日 13:24
モクズガニのエサ、雑魚の代わりに何が使える? 5種類の飼料で比較した研究
中華料理の高級食材として知られるチュウゴクモクズガニ(上海蟹とも呼ばれる)。その養殖では、エサとして「雑魚(トラッシュフィッシュ)」と呼ばれる未利用の小型魚が広く使われてきました。しかし雑魚は漁獲量や資源の持続性に課題があるため、代わりとなるエサを探す研究が進められています。今回紹介する論文は、雑魚…
取得日: 2026年08月08日 13:24