最新記事一覧

データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。

洋なしの形の甘み、いちじくの正体はぶどう糖 旬の素材

洋なしの形の甘み、いちじくの正体はぶどう糖

皮を割ると赤い果肉がのぞくいちじく 生は、洋なしのような丸みを帯びた形をしていて、酸味が少なく甘いのが持ち味です。7月末のこの時期に出回るのは、実が大きく育つ夏果と呼ばれるもので、いちじくの旬は9月、8〜11月にかけて出回るとされます。今はまだそのさきがけ、走りの時期にあたります。ひと足早くこの果実…

2026年07月31日 09:37

熊本すいか、出荷量全国トップと迎える7〜8月の盛り 旬の素材

熊本すいか、出荷量全国トップと迎える7〜8月の盛り

切り分けたばかりのすいかにかぶりつくと、口いっぱいに広がる果汁とともに、夏そのものを頬張っているような心地になります。その一玉の主産地が熊本県です。すいかの収穫量ランキング(農林水産省「作物統計」令和4年産)を見ると、熊本県は約48,000トンで全国第1位。2位の千葉県が約36,800トン、3位の山…

2026年07月30日 08:54

昆布のヨウ素は上限の約67倍、少量使いが基本になる理由 旬の素材

昆布のヨウ素は上限の約67倍、少量使いが基本になる理由

夏の食卓に涼やかな酢の物や冷たいだし茶漬けが並ぶこの時期、脇役として活躍するのがまこんぶ 素干し 乾です。乾物棚に一年中並んでいるため季節感を意識しにくいですが、水につければ数分でだしが引け、暑さで食欲が落ちる夏場ほど、その澄んだうまみがありがたく感じられます。何気なく戸棚から取り出しているこの乾物…

2026年07月29日 07:20

にがうりは、こぶが大きく色が薄いほど苦みがやわらぐ 旬の素材

にがうりは、こぶが大きく色が薄いほど苦みがやわらぐ

7月、沖縄や宮崎の畑ではにがうりが盛りを迎えている。旬は6〜8月とされ、いままさに最盛期にあたる時季だ。緑の濃い表皮に無数のこぶをまとった紡錘形の実は、沖縄の方言で「ゴーヤー」、和名では「ツルレイシ」とも呼ばれる。果肉に宿るあの苦みこそが持ち味だが、実はその苦みの強さは一本ごとに違う。見分け方を知っ…

2026年07月28日 07:41

水分93%、なすが夏の食卓を軽くする理由 旬の素材

水分93%、なすが夏の食卓を軽くする理由

汗ばむ日が続くこの7月下旬、食欲が細るこの季節にすっと箸が進むのがなす 果実 生だ。夏が旬の淡色野菜で、可食部の約93%を水分が占める。ビタミンやミネラルは控えめだが、その代わりに軽さそのものが持ち味になる野菜だと言える。焼いても煮ても揚げても、するりと食べられる感覚は、この水分量に支えられている。

2026年07月27日 05:31

獅子の口の奥に潜む、辛くない夏の一本 旬の素材

獅子の口の奥に潜む、辛くない夏の一本

唐辛子の仲間なのに、辛くない。京都万願寺とうがらしの面白さは、まずその矛盾から始まる。夏が旬のこの野菜は、実の先端がくぼんで獅子の口のように見えることから「ししとう」の名で呼ばれる仲間の一種で、ナス科トウガラシに連なる血筋を持ちながら、辛み成分のカプサイシンをほとんど持たない甘味種として育てられてき…

2026年07月26日 19:20

利尻昆布、うまみを引き算した澄んだ一番だし 旬の素材

利尻昆布、うまみを引き算した澄んだ一番だし

7月も下旬、土用を迎えるこの時期は、冷たいめん類のつゆや浸し物など、だしのうまみが料理の決め手になる場面が増える季節でもある。澄んだ一番だしを仕込む家庭も多いが、実は同じ「昆布」でも産地によってうまみの濃さがまるで違うことは意外と知られていない。羅臼昆布は100gあたり2290〜3380mg、真昆布…

2026年07月25日 08:52

香りの陰に、B6という顔を持つ夏のにんにく 旬の素材

香りの陰に、B6という顔を持つ夏のにんにく

刻んだ瞬間に立ち上る、あの強い香り。7月の食卓でにんにく りん茎 生を手に取ると、まず主張してくるのはアリシンという香り成分だ。にんにくは野菜の中でもアリシンの含有量がトップクラスとされ、この香りこそが夏バテしがちな食卓に食欲を呼び込む立役者になっている。旬は5〜8月ごろとされ、青森・香川・兵庫など…

2026年07月24日 07:10

水分95%、きゅうりが体にくれる涼しさの理由 旬の素材

水分95%、きゅうりが体にくれる涼しさの理由

宮崎、群馬、福島の産地から、7月の青果売り場にはきゅうりが並ぶ。令和5年の出荷量では宮崎県が5.8万トンで首位、群馬県が4.9万トンで続き、埼玉・福島も上位に入る。7〜8月ごろが旬とされる作物で、今はまさにその入り口から最盛期にかかるタイミングだ。ハウス栽培もので一年中手に入る野菜だが、これからは露…

2026年07月23日 06:31

清流の女王、天然あゆが川から食卓に来る季節 旬の素材

清流の女王、天然あゆが川から食卓に来る季節

川底の石についた苔だけを食べて育つ魚がいる。あゆ 天然 生。その姿の美しさから「清流の女王」と呼ばれてきた。旬は6〜8月ごろで、茨城・岐阜・神奈川などが代表的な産地とされる。7月20日のいまはちょうど盛りの時季にあたり、天然もののあゆが店先に並ぶ、一年でもっとも短く貴重な期間にあたる。

2026年07月22日 05:31

とうもろこしは冷蔵3日、冷凍1カ月が甘さの分かれ道 旬の素材

とうもろこしは冷蔵3日、冷凍1カ月が甘さの分かれ道

7月も半ばを過ぎ、北海道のとうもろこし畑は最盛期を迎えている。中でも「ピュアホワイト」は、粒が白い甘みの強いスイートコーンで、生のままでも食べられるやわらかさが魅力とされる。皮をむいた瞬間の甘い香りにつられて、その場でかじりたくなる人も多いはずだ。だがこの甘さ、実は収穫した瞬間から刻一刻と失われてい…

2026年07月21日 06:51

沖縄パイナップル、酸味を支えるクエン酸 旬の素材

沖縄パイナップル、酸味を支えるクエン酸

丸ごと一玉の沖縄パイナップルを食卓に置くと、それだけで夏らしさが漂う。国内で流通するパイナップルは、ほぼ全量が沖縄県で作られており、令和5年産の沖縄の生産量は6750t。旬は6〜8月ごろとされ、ちょうど今、7月は盛りの時季にあたる。冬から春にかけて店先に並ぶのは主に海外産で、この時期の甘く濃い香りは…

2026年07月20日 07:36

山梨、白桃3割の里で味わう極上のとろけ心地 旬の素材

山梨、白桃3割の里で味わう極上のとろけ心地

7月中旬、山梨県の桃畑では白鳳やあかつきといった品種が次々と収穫期を迎えている。山梨県の桃収穫量は全国の約3割にあたる3.3万t(令和5年産)で、全国トップの座を保つ。福島(2.9万t)、長野(9650t)と続く産地の中でも頭一つ抜けた存在感で、まさに今が「盛り」と呼ぶにふさわしい時期だ。笛吹や一宮…

2026年07月19日 07:14

冷凍で二度おいしい、福島の桃が旬入り 旬の素材

冷凍で二度おいしい、福島の桃が旬入り

7月中旬、福島県の桃畑では早生品種が色づき始めた。これから8月にかけて「あかつき」や「川中島白桃」といった主力品種が次々と出そろい、盛りを迎えていく。とろけるような果肉と上品な甘さで知られるもも 白肉種 生は、まさにこれから本番を迎える夏の果物である。※成分表に個別の収録がないため、ここでは一般的な…

2026年07月18日 06:59

皮ごとしょうが、香りは真下にある 旬の素材

皮ごとしょうが、香りは真下にある

7月、新しょうがが出回りの盛りを迎えている。ひねしょうがに比べて繊維がやわらかく、酢の物や甘酢漬けでその瑞々しさを楽しめる時季だ。しょうが 根茎 皮なし 生は薬味として一年中台所にあるが、実は「皮をむかない」ほうが本領を発揮する食材だと知ったら、まな板に向かう手が変わるかもしれない。しょうがは皮のす…

2026年07月17日 08:35

刻むと糸を引く、7月オクラの正体 旬の素材

刻むと糸を引く、7月オクラの正体

7月、青果売り場の緑がひときわ濃くなる。オクラ 果実 生の露地物は5月以降に国産の入荷が増え、7月にちょうどピークを迎える。11月を過ぎると輸入品に切り替わっていくので、今はまさに露地栽培オクラの盛りである。角切りにして刻めば、あの独特の粘りが糸を引く——この食感こそが、オクラという野菜の一番のごち…

2026年07月16日 18:11

リブロース、脂の風味とアミノ酸のうまみ、そして飽和脂肪酸の摂りすぎ注意点 旬の素材

リブロース、脂の風味とアミノ酸のうまみ、そして飽和脂肪酸の摂りすぎ注意点

すき焼き鍋に薄切りのうし [乳用肥育牛肉] リブロース 脂身つき 生を1枚くぐらせると、赤身と脂身のサシがふわりと溶けて甘い香りが立つ。牛肉は通年出回る食材だが、北海道をはじめ鹿児島・宮崎などが代表的な産地として知られ、脂ののった一皿は夏の食卓でも変わらず存在感を放つ。薄切り1枚は約50g、すき焼き…

2026年07月15日 08:26

白えびの一尾に、殻まで届く夏がある 旬の素材

白えびの一尾に、殻まで届く夏がある

富山湾に夏の便りが立つと、透き通った薄紅色の小えびが漁港に並ぶ。富山白えび(シロエビ)と呼ばれるこの小えびは、殻がやわらかく丸ごと食べられるのが持ち味で、刺身にすればほんのり透けるほど繊細な身をしている。小さな一尾ではあるが、殻ごと余さず食べられることは、この食材の持ち味の一つといえるだろう。

2026年07月14日 09:03

メロンのワタ、実は捨てるには惜しい部分だった 旬の素材

メロンのワタ、実は捨てるには惜しい部分だった

スーパーの店先に露地物のメロン 露地メロン 緑肉種 生が並ぶ7月中旬は、まさに食べどきの季節が到来している。メロンの旬は5〜8月ごろとされ、今はその盛りにあたる時期だ。茨城・熊本・北海道といった産地から出荷が進み、追熟を経た甘い香りが漂ってくる頃でもある。

2026年07月14日 09:03

苦みが濃い今こそ、ゴーヤーは丸ごとゆでずに味わう 旬の素材

苦みが濃い今こそ、ゴーヤーは丸ごとゆでずに味わう

スーパーの野菜台に、表面がゴツゴツと突き出た緑の実が積まれる季節になった。にがうり 果実 生、沖縄の呼び名では「ゴーヤー」。旬は7〜8月ごろとされ、7月はちょうどその走りから最盛期にかかる時期にあたる。出荷量(令和4年)を見ると沖縄県が5030トンで最も多く、宮崎県2490トン、群馬県2000トン、…

2026年07月13日 11:29