研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
大学生の消化性潰瘍と食生活の関係を調べた研究——ナイジェリアの医療系学部での調査から
お腹の痛みや胃もたれを抱えながら試験勉強を続ける学生は少なくありません。消化性潰瘍(胃や十二指腸の粘膜がただれる病気)は若い世代にも起こりうる健康問題で、食生活がその管理に関わるとされています。今回紹介するのは、ナイジェリアのオスン州立大学(オソグボ)医学検査科学科の学部生を対象に、消化性潰瘍と食習…
公開日: 2026年09月09日 06:37
腸内細菌に働きかける『ニュートリバイオティクス』『ファーマバイオティクス』と体組成の関係とは
肥満や筋肉量の減少(サルコペニア)、メタボリックシンドロームといった体組成の変化は、単にカロリー収支だけで決まるわけではないと考えられるようになってきました。近年注目されているのが、腸内細菌叢(マイクロバイオータ)がエネルギーの使われ方や炎症、腸のバリア機能を通じて、体の脂肪量や筋肉量の分布に影響し…
公開日: 2026年09月09日 05:02
腸内細菌が病原体の侵入を防ぐ仕組みとは:微生物代謝産物とコロニー形成抵抗性を整理した総説
お腹の中には無数の細菌がすみついていますが、これらは単なる同居人ではなく、食中毒や院内感染の原因となる病原体の定着を妨げる『防御ライン』としても働いていると考えられています。この現象は『コロニー形成抵抗性』と呼ばれ、腸内細菌が作り出す代謝産物が重要な役割を担うとされています。中国・鄭州にある河南工業…
公開日: 2026年09月08日 20:43
植物性タンパク質と海藻を発酵させる:乳製品に頼らない機能性食品開発の現在地
豆腐や味噌のように、植物由来の食材を発酵させる文化は世界各地にあります。ただし近年注目される「代替タンパク質」や「植物性マトリックス(植物由来の原料そのものを指す言葉)」の発酵は、これまで乳製品向けに最適化されてきた発酵技術をそのまま転用できるわけではありません。今回紹介する研究は、こうした植物性の…
公開日: 2026年09月08日 20:27
塩分摂取と腸内細菌叢の関係を大規模コホートで調べた研究
塩分の摂りすぎが血圧や心血管系に良くないことはよく知られていますが、その仕組みのすべてが解明されているわけではありません。近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)が全身の健康に関わることが注目されており、マウスやラットを使った実験では高塩食が腸内細菌の構成を乱し、腸のバリア機能を損なう可能性が報告されてきま…
公開日: 2026年09月08日 19:47
香味増強剤や加工デンプンは腸内細菌に安全か、現時点でわかっていること
スナック菓子やインスタント食品、加工肉などには、味を引き立てる香味増強剤、酸味を調整する物質、粉末が固まるのを防ぐ固結防止剤、食感を保つための加工デンプンといった添加物がよく使われています。こうした物質は「超加工食品」と呼ばれる食品群に多く含まれており、近年は腸内細菌叢(腸内フローラ)への影響が注目…
公開日: 2026年09月08日 19:32
赤タマネギ由来の食物繊維、肥満ラットの腸内細菌と代謝を変える 短鎖イヌリン系オリゴ糖の動物実験
タマネギに含まれる食物繊維が、肥満によって乱れた腸内細菌のバランスを整え、体重やコレステロール値の改善につながる可能性を示した動物実験の研究が、学術誌「フーズ」に2026年8月に掲載予定です。研究チームはタイのチェンマイ大学などに所属しており、地元産の赤タマネギ(Allium cepa L. var…
公開日: 2026年09月08日 08:22
高齢者の口臭、乳酸菌サプリで軽減の可能性 タイの研究チームが臨床試験で報告
加齢とともに気になりやすくなる口臭。その主な原因は、口の中の細菌が作り出す「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガス状の物質だとされています。歯みがきやマウスウォッシュ以外のアプローチとして、口の中の細菌バランスを整える「プロバイオティクス」の活用が注目されつつありますが、高齢者を対象にその効果を…
公開日: 2026年09月08日 06:24
エジプトの伝統チーズ「カリッシュ」から酵母を検出、規格値超えと2種の菌を分子レベルで特定
やわらかくて塩気のあるフレッシュチーズは世界各地に存在しますが、エジプトの家庭や市場で親しまれている「カリッシュチーズ」もその一つです。低脂肪で高タンパク、価格も手ごろなことから人気がある一方、伝統的な製法は必ずしも衛生管理が行き届いた工場で行われるわけではなく、唐辛子やオリーブといった香味を加える…
公開日: 2026年09月08日 05:29
ペクチンから作るオリゴ糖、糖の組成の違いで腸内細菌への働き方が変わる可能性
食物繊維が腸内細菌のえさになり、健康にさまざまな影響を及ぼすことは広く知られています。なかでも果物や野菜に含まれる多糖類「ペクチン」を分解して作られる「ペクチンオリゴ糖」は、次世代のプレバイオティクス(腸内の善玉菌を増やす働きが期待される食品成分)候補として注目されています。ただし、ペクチンオリゴ糖…
公開日: 2026年09月08日 05:02
食物繊維はなぜ腸によいのか?腸内細菌の発酵と短鎖脂肪酸をめぐる研究
「食物繊維は腸によい」という話はよく耳にしますが、実際に腸の中で何が起きているのかを具体的に説明できる人は少ないかもしれません。今回紹介する研究は、腸内細菌が食物繊維を分解(発酵)する過程と、そこから生まれる短鎖脂肪酸(SCFA)という物質が、体の代謝や免疫にどう関わっているのかを整理したものです。
公開日: 2026年09月08日 01:28
腸内細菌のバランスが崩れると脂肪肝は進むのか——MASLDと腸肝軸をめぐる研究のいま
肝臓に脂肪がたまる代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、かつてのNAFLDに相当する新しい呼び方)は、世界の成人の3割以上に見られるとされる非常にありふれた病気です。肥満や2型糖尿病の増加とともに今後も患者数は増えると見込まれており、単なる脂肪の蓄積にとどまらず、悪化すると脂肪肝炎(MASH)、…
公開日: 2026年09月07日 05:24