研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
タラゴン抽出物の成分・抗酸化性・抗菌性と冷蔵牛ひき肉での保存効果を調べた研究
肉やひき肉は栄養と水分が多く、微生物が増えやすく、脂質の酸化も起こりやすい食品です。変色や異臭による品質低下に加え、食中毒菌による健康上のリスクもあります。これまで酸化防止には合成の保存料が広く使われてきましたが、安全性への懸念や、表示のシンプルな食品を求める消費者の声を背景に、植物由来の代替素材が…
公開日: 2026年10月15日 06:01
チアシード油の成分分析とパンへの利用——ブラジル産とメキシコ産の比較
チア(Salvia hispanica L.)は中米で古くから栽培されてきた一年草で、その種子から得られる油はα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)を豊富に含むことで知られています。研究チームは、アルジェリアで流通している市販のチアシードのうち、メキシコ産とブラジル産の2種類を対象に、油の性質を詳しく調…
公開日: 2026年09月21日 06:34
天然色素のパッチとスマートフォン撮影で魚の鮮度を見分ける——アルギン酸ゲル製インジケーターの研究
魚をはじめとする水産物は栄養に富む一方で、傷みやすい食品です。冷蔵保存中も微生物の増殖や魚自身がもつ酵素のはたらきによって品質が少しずつ落ち、アンモニアやトリメチルアミンといった「揮発性塩基窒素(TVB-N)」と呼ばれるアルカリ性の物質が発生し、魚肉のpHも上がっていきます。これらを測る従来の検査は…
公開日: 2026年09月20日 05:16
乾燥地に育つ草本リギウム・スパルツムのフェノール成分を調べた研究
研究チームは、地中海地域の乾燥・半乾燥地に広く分布する多年生のイネ科植物リギウム・スパルツム(Lygeum spartum L.)を対象に、その化学成分と生物活性を調べました。この植物は砂質土壌を安定させて侵食や砂漠化を抑える生態学的な役割を担い、丈夫な繊維から飼料や編み細工にも使われてきましたが、…
公開日: 2026年09月15日 05:22
サトウキビ廃糖蜜を加えたアイスクリームの性質を調べた研究
砂糖を精製する過程では、結晶にならずに残る濃い褐色の液体「廃糖蜜(モラセス)」が副産物として生じます。研究チームは、この廃糖蜜を捨てずに食品として活用できないかという観点から、アイスクリームの白砂糖の一部を廃糖蜜で置き換える試みを行いました。
公開日: 2026年09月14日 18:56
巨大な野生ニンジンは薬になるか? アルジェリア産Daucus carota subsp. maximusの成分と機能性を調べた研究
ニンジンといえば食卓でおなじみの野菜だが、その野生種の中には食用のニンジンとは姿形も性質も異なるものが存在する。今回紹介する研究が対象とした「Daucus carota subsp. maximus」は、セリ科に属する二年生植物で、アルジェリアに自生する野生ニンジン亜種の中でも最大級の大きさを持つと…
公開日: 2026年09月02日 09:38
アルガンオイルの搾り方で栄養成分や香りはどう変わる?アルジェリア産カーネルを使った比較研究
アルガンオイルは北アフリカで長く食用や化粧用に使われてきた植物油ですが、搾り方や加熱の有無によって成分や香りがどのくらい変わるのかは、これまで十分にわかっていませんでした。今回、アルジェリアのティアレット大学やモスタガネムのアブデルハミド・イブン・バディス大学などの研究者たちが、アルジェリア・モスタ…
公開日: 2026年09月02日 06:26
小児セリアック病の子どもに地中海式食事の教育・料理教室・心理支援を組み合わせたら何が変わったか ランダム化比較試験の報告
セリアック病は、小麦などに含まれるグルテンの摂取によって腸に炎症が起きる病気で、現在の唯一の治療法は厳格なグルテンフリー食(グルテンを含まない食事)です。しかし、グルテンフリー食を守っているからといって、栄養状態が自動的に良くなるわけではないことが知られています。市販のグルテンフリー加工食品には飽和…
公開日: 2026年08月31日 15:27
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34
肥満のある女性への9か月間の個別栄養・行動プログラム、体重や食習慣に変化 ― 研究紹介
肥満は世界的に増加が続く公衆衛生上の課題とされ、食事や生活環境、体質、心理面、社会経済的な要因など、さまざまな要素が絡み合って生じると考えられています。そのため、画一的な食事指導だけでは短期的な効果にとどまりやすいことが課題として指摘されてきました。今回紹介する研究は、こうした背景を踏まえ、一人ひと…
公開日: 2026年08月18日 09:27
アルジェリアの伝統発酵食品から見つかった酵母、プロバイオティクス候補としての可能性を探る
ヨーグルトや発酵食品に含まれる「プロバイオティクス」というと乳酸菌をイメージする人が多いかもしれませんが、実は酵母の中にもプロバイオティクスとしての性質を持つものがあると考えられています。今回紹介する研究では、アルジェリアの伝統的な発酵食品からSaccharomyces属の酵母を分離し、その性質や安…
公開日: 2026年07月27日 23:30
米粉ケーキの砂糖を減らして食感も改善?アマランサスとタイガーナッツ粉を使った研究
小麦アレルギーやセリアック病の人向けに作られるグルテンフリーのスポンジケーキには、実は大きな技術的課題があります。小麦粉に含まれる「グルテン」というたんぱく質のネットワークがないと、生地がうまく膨らまず、ふんわりした構造や食感を作りにくいのです。今回紹介する研究は、この課題に対して、米粉に「アマラン…
公開日: 2026年07月26日 03:44