研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
アルジュナ、シナモン、カルダモン、緑茶を組み合わせたハーブティーと心血管の健康:既存研究をまとめた論文の紹介
心臓や血管の病気(心血管疾患)は、今も世界的に大きな健康問題です。著者らは、インドの伝統医学アーユルヴェーダで心臓によいとされてきたアルジュナ(学名 Terminalia arjuna)という木の樹皮に注目しました。この論文の目的は、アルジュナ樹皮に緑茶、カルダモン、シナモンを加えた複数のハーブのブ…
公開日: 2026年10月17日 20:46
使用済みのキノコ培地をどう生かすか:循環型経済の視点から既存研究を整理した総説
キノコは、良質なたんぱく質を比較的少ない環境負荷で得られる食品として、世界中で消費が伸びています。論文によると、世界のキノコ生産量は1990年から2020年までの30年間で約13.8倍の4280万トンに増えました。生産の大部分はアジアに集中し、中国が市場の約9割を占めますが、欧州や北米でも産業化が進…
公開日: 2026年10月17日 20:43
高齢者のフレイルと三大栄養素のバランス:エネルギー摂取が足りているかで関連は異なるか
フレイルとは、加齢に伴って体の予備力が落ち、ちょっとした負担でも健康を崩しやすくなった状態を指します。転倒や入院、要介護、死亡と関連することが知られています。一方で、避けられない老化そのものではなく、予防や改善の余地があると考えられています。そのため、食事のように変えられる要因との関係に関心が集まっ…
公開日: 2026年10月17日 19:50
黒コショウ抽出物ピペリンはサプリメントに必要か 「吸収促進」をうたう配合の根拠を問う日本からの論考
サプリメントのラベルでは「吸収が高まる」「体内利用率が向上」といった表現が増えています。その根拠として多く使われているのが、黒コショウ抽出物とその主成分であるピペリンです。ピペリンは、一緒にとった成分の体内利用を高める「バイオエンハンサー」として販売されています。代表例はウコンの成分クルクミンとの組…
公開日: 2026年10月17日 19:46
2025〜2030年版「アメリカ人のための食生活指針」をめぐる賛否を整理した論文
米国では、国民向けの栄養に関する公式な推奨として「アメリカ人のための食生活指針」が定期的に改訂されています。2025〜2030年版の指針には、栄養の専門家から評価された推奨がある一方で、裏付けとなる根拠が乏しいとして疑問視された推奨もありました。
公開日: 2026年10月17日 19:38
インドネシアの無償栄養給食政策における運営と統治の課題を整理した研究
学校給食は、子どもの健康だけでなく、教育への参加や家庭の暮らし、地域の食料供給にも関わる政策です。インドネシアでは「無償栄養給食(Makan Bergizi Gratis、略称MBG)」と呼ばれる大規模な学校給食政策が進められており、2024年の大統領令で国家栄養庁が設立され、2025年の大統領令で…
公開日: 2026年10月17日 19:34
ペクチン分解酵素を使ったもろみ処理はアロニアとハスカップの果汁をどう変えるか
アロニアとハスカップは、アントシアニンなどのポリフェノールを多く含むベリーです。渋みや苦みが強かったり日持ちが短かったりするため、生食より果汁に加工して利用されることが多い果実です。ただし果汁を搾るときには、ポリフェノールの多くが果皮や細胞壁の中に残り、果汁へ十分に移らないことが知られています。
公開日: 2026年10月17日 19:27
キクラゲ類の生物学から栽培・栄養までを整理した総説
キクラゲの仲間(アウリクラリア属)は、耳のような形とぷるぷるした食感を持つきのこです。世界、とくにアジアで経済的に重要な食用・薬用きのこのひとつに数えられます。分類や栽培方法、含まれる生理活性物質についての研究は数多くあります。しかし著者らによれば、それらの情報は分野ごとに分かれており、きのこの生物…
公開日: 2026年10月17日 06:50
加齢にともなう腸内細菌の代謝変化と、臓器ごとの免疫・代謝への影響を整理した総説
世界保健機関(WHO)は、60歳以上の人口が2020年の10億人から2030年には14億人に増えると見込んでいます。高齢者が増えるなかで、臓器の働きを保ち、加齢に関連する病気の負担を減らすことは、加齢研究の重要な課題です。著者らは、腸内細菌がつくる物質(代謝物)と、免疫や代謝の調節(「免疫代謝」と呼…
公開日: 2026年10月17日 06:42
食物繊維の摂取量と「表現型年齢」の進み方:米国成人を対象にした横断研究
同じ年齢の人でも、体の状態には大きな個人差があります。こうした差をとらえる指標が「生物学的年齢」です。そのひとつである「表現型年齢(Phenotypic Age)」は、一般的な血液検査で測る9項目と暦の上の年齢から計算されます。この論文では、表現型年齢が暦年齢から予想される値よりどれだけ高いか、また…
公開日: 2026年10月17日 06:36
桑の葉・チコリー・フェヌグリークの成分と、糖尿病向け機能性製品への活用可能性を整理した総説
糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態が続き、糖や脂質の代謝にも乱れが生じる代表的な代謝疾患です。世界的に2型糖尿病の負担が増すなか、既存の予防や治療を補う可能性のあるものとして、植物に由来する生理活性成分や、それを用いた機能性製品への関心が高まっています。
公開日: 2026年10月17日 06:30
水温の違いはナイルティラピアの稚魚の成長にどう影響するか
ナイルティラピアは世界各地で養殖されている淡水魚で、研究の舞台となったトーゴでも人気の高い魚です。トーゴでは魚の需要に国内生産が追いつかず、多くを輸入に頼っています。著者らによると、この魚は25〜30℃ほどの水温でよく育つとされますが、気候変動で水温が上がった場合に成長がどう変わるかを調べたデータは…
公開日: 2026年10月17日 06:19