研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文を要約紹介しています。毎時収集した研究論文一覧を見る
押出加工が米糠アラビノキシランの消化性と腸内発酵性を変える? 構造改変に関する研究紹介
米ぬか(米糠)には、食物繊維の一種である「アラビノキシラン」が含まれています。アラビノキシランはキシロースを主鎖とし、アラビノースなどの側鎖を持つ多糖で、消化されにくいまま大腸まで届き、腸内細菌のエサ(発酵基質)になることが知られています。ただし、その発酵のされやすさは、繊維がどのような立体構造(マ…
取得日: 2026年08月04日 00:24
ケトジェニックダイエットは血圧に良い影響を与えるのか?レビュー論文を紹介
「ケトジェニックダイエット(ケトン食)」といえば、糖質を極端に減らし脂質を多くとる食事法として、ダイエットやてんかん治療の文脈で耳にしたことがある方も多いかもしれません。実際、ケトジェニックダイエットは100年以上前からてんかん治療に用いられてきた歴史ある食事療法です。近年では、この食事法がてんかん…
取得日: 2026年08月03日 02:24
赤ちゃんの大きさは誰に似る?妊娠後期の両親の体格と胎児の発育をめぐる調査
おなかの赤ちゃんの育ち方は、母親の体格に大きく左右されると考えられてきました。母親の子宮内環境が赤ちゃんの出生体重を左右する重要な要因であることはよく知られています。一方で、父親の体格(BMI)と赤ちゃんの出生体重との間にも関係があるという報告があるものの、父親側の体の特徴が胎児の発育にどう関わって…
取得日: 2026年08月02日 01:24
ビタミンとポリフェノールの組み合わせは老化のエピジェネティック制御に影響するか——総説論文の紹介
私たちの体は年齢を重ねるにつれて少しずつ変化していきますが、その変化の背後には、DNAの配列そのものではなく、遺伝子の働き方を調節する「エピジェネティクス」という仕組みが関わっていることが近年注目されています。DNAのメチル化やヒストン修飾といったエピジェネティックな変化は、老化や加齢関連疾患と深く…
取得日: 2026年07月31日 09:24
薬の飲み合わせが招く「口の渇き」、高齢者の栄養不足につながる隠れた経路とは
年齢を重ねると、血圧やコレステロール、気分の落ち込みなど、複数の持病を抱えて何種類もの薬を同時に服用することが珍しくありません。こうした「多剤併用」は高齢者医療の現場でよく話題になりますが、その副作用の一つとして見過ごされがちなのが「口の渇き(口腔乾燥)」です。今回紹介する論文は、この口腔乾燥が実は…
取得日: 2026年07月30日 01:24
低脂肪食にすると「食事性AGE」の摂取量はどう変わる? WHI試験の解析から
「終末糖化産物(AGE)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。AGEはタンパク質や脂質が糖と結びつくことでできる物質で、体内でつくられるだけでなく、食品にも含まれています。特に高温で焼いたり揚げたりした食品には多く含まれるとされ、食品から摂取するAGEは「食事性AGE(dAGE)」と呼ばれます。…
取得日: 2026年07月30日 01:24
食料不安と心の健康・生活習慣病の関係は? 方法論から見えてきた違い
「食料不安(food insecurity)」とは、お金や環境の制約で、十分で栄養のある食べ物を安定して手に入れられない状態を指します。これまで多くの研究で、食料不安がうつ病や不安、高血圧、糖尿病、脂質異常症といったさまざまな慢性疾患と関連すると報告されてきました。しかし、こうした研究結果は本当にど…
取得日: 2026年07月29日 01:24
脊髄損傷・障害のある人の栄養研究、何が測られてきたのか——195件の研究を整理したスコーピングレビュー
脊髄損傷や脊髄の障害(SCI/D)を抱える人は、体重管理や代謝の変化など、栄養に関わるさまざまな健康上の課題に直面しやすいとされています。こうした課題に対応するためには、まず「これまでの研究で栄養状態のどんな側面がどのように測定されてきたのか」を把握することが欠かせません。しかし研究ごとに注目するア…
取得日: 2026年07月27日 05:25
米の農薬残留、洗浄と調理でどこまで減らせる? 品種別に調べた研究
お米は炊く前に研いだり、時には浸水させたりと、下ごしらえの過程がある食品です。こうした調理の工程が、もし米に残っている農薬の量を減らす効果を持っているとしたら――そんな視点から行われた研究が、学術誌「フード・アディティブス・アンド・コンタミナンツ パートA」に2026年07月に掲載予定です。農業や家…
取得日: 2026年07月27日 02:24
若い女性の「調理頻度」は何で決まる?食リテラシーを測るアンケート調査から
忙しい毎日の中で、自炊をするかどうかは人によって大きく異なります。家庭で調理した食事を食べる頻度が高いほど食生活の質が良い傾向にあると言われていますが、では「どんな要因が調理の頻度を左右するのか」については、まだわかっていないことが多くあります。今回紹介する研究は、食や食品に関する知識・行動を測る「…
取得日: 2026年07月26日 02:23
「魚をたくさん食べる南アジア」で心血管代謝リスクが高いのはなぜか―論文紹介
魚は心臓や血管の健康によいとされ、特に脂の多い魚を日常的に食べる沿岸地域の集団では、その恩恵が知られています。ところが南アジアでは、世界でも屈指の魚介類消費量を誇るにもかかわらず、欧州の集団であれば病気のリスクが上がるとされる体格指数(BMI)よりもかなり低い段階から、心血管代謝系(心臓病や糖尿病な…
取得日: 2026年07月21日 18:24
慢性膵炎の腹痛に食事療法で介入する試み──空腸栄養と成分栄養食の可能性を探る総説
慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が続くことで、つらい腹痛や食後の症状悪化、さらには栄養不良までも引き起こすことがある病気です。治療といえば痛み止めの使用や、膵臓が作る消化酵素を薬で補う『酵素補充療法』が中心に行われてきました。しかし今回紹介する総説では、少し違う切り口から――『そもそも膵臓を刺激しすぎ…
取得日: 2026年07月18日 17:26