研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
在来ダイコン「黄州」のゲノム解読で見えてきた、食感を決めるセルロース蓄積の仕組み
ダイコンは煮物や漬物、乾物などさまざまな料理に使われる身近な野菜ですが、品種によって水分量や食感、加工への向き不向きが大きく異なることをご存じでしょうか。今回紹介する研究は、中国湖北省黄州(こうしゅう)地域に古くから伝わる在来種ダイコン「黄州(HZ)」を対象にしたものです。この品種は円錐に近い独特な…
公開日: 2026年08月15日 02:27
米のタンパク質・アミノ酸を光でスキャン? ハイパースペクトルイメージングによる非破壊評価の研究
お米に含まれるタンパク質やアミノ酸の量は、栄養価だけでなく、食味や加工適性にも関わる重要な要素です。しかし、これらを正確に測定するには、これまでサンプルを化学的に分解・分析する『破壊検査』が必要で、手間と時間がかかり、多くの品種を一度にスクリーニングするのには向いていませんでした。もし、お米の粒を壊…
公開日: 2026年08月12日 01:26
スープの旨みと栄養を引き出す処理順序とは? ティラピアスープをめぐる物理処理の研究
魚のスープは、身のうまみや栄養が出汁にどれだけ溶け出すかで味わいが大きく変わります。しかし従来のティラピア(テラピア)スープづくりには、魚の組織から出汁への可溶性成分の溶出が少ない、栄養素が十分に溶け出さない、風味が失われやすいといった課題があるとされています。近年ではコロイドミル処理(食材を細かく…
公開日: 2026年08月11日 13:31
裸麦(ハイランドバーレー)粉を乳酸菌発酵と酵素処理で改質する研究
もちもちした食感が特徴の裸麦(ハイランドバーレー)は、食物繊維が豊富な穀物として注目されています。しかし、小麦粉と違ってグルテンを含まず、でんぷんの中でも枝分かれの多い「アミロペクチン」という成分が多いため、生地がまとまりにくく、パンや麺などへの加工が難しいという課題がありました。今回紹介する研究で…
公開日: 2026年08月09日 18:36
常温ヨーグルトの「ざらつき」はなぜ起きる? 二次殺菌時のタンパク質凝集メカニズムを調べた研究
常温で保存できるヨーグルト(常温ヨーグルト)は、発酵させたあとにもう一度加熱処理(二次殺菌)を行うことで作られます。この工程のおかげで冷蔵しなくても長期間保存できるようになりますが、一方で製品の食感が粒っぽくなったり、ざらついたりすることがあり、品質上の課題として知られています。この「ざらつき」の原…
公開日: 2026年08月08日 14:29
米タンパク配合の低水分肉代替品、押出加工条件が食感に与える影響とは
近年、環境負荷や健康志向を背景に、大豆などの植物性タンパクを原料とした「肉代替品(ミートアナログ)」への関心が高まっています。こうした製品の多くは「押出成形(エクストルージョン)」という加工技術で作られており、原料を加熱・加圧しながら押し出すことで、肉のような繊維状の食感を作り出しています。今回紹介…
公開日: 2026年08月08日 13:36
高排出者の腸内細菌に着目、マイクロプラスチックの体外排出を助ける可能性を持つ乳酸菌が報告される
私たちが日々口にする食品には、目に見えないほど微小なプラスチック粒子「マイクロプラスチック」が含まれていることがあるとされ、その安全性への関心が高まっています。マイクロプラスチックは体内に取り込まれたあと、どのように排出されるのか、あるいはどうすれば効率よく体外に排出できるのかについては、これまで十…
公開日: 2026年08月07日 01:32
大豆油と菜種油、加工でどう変わる?マルチオミクスで見えた化学成分の変化
スーパーで見かける大豆油や菜種油は、原料の搾油から精製までいくつもの工程を経て私たちの食卓に届きます。この加工の過程で、油の中の化学成分がどのように変化しているのか、実は詳しくはわかっていませんでした。今回紹介する研究は、大豆油(SO)と菜種油(RO)を対象に、最新の分析技術を駆使してこの疑問に迫っ…
公開日: 2026年08月07日 01:31
食用ツバメの巣、色の違いはどこから生まれる? タンパク質と金属成分から探る研究
中国では古くから「肺を潤し、体を養う」とされ、高級食材として扱われてきた食用ツバメの巣(エディブル・バーズネスト)。産地によって形や色、成分、そして市場価値までさまざまに異なることが知られています。今回紹介する研究では、色の違いに着目し、その背後にある成分の違いを科学的に調べています。
公開日: 2026年08月04日 23:36
ムラサキイモの色素でエビの鮮度が見える? pH応答性フィルムの研究
お刺身やエビなど生鮮食品を買うとき、「今、どれくらい新鮮なのか」を一目で確かめられたら便利だと思ったことはないでしょうか。近年、食品包装の分野では、色の変化によって食品の状態を知らせる「インジケーターフィルム」の開発が進められています。今回紹介する研究は、紫サツマイモに含まれる色素(アントシアニン)…
公開日: 2026年08月03日 16:27
ジャノヒゲ由来の多糖類、ゼブラフィッシュで血糖・脂質代謝への作用を検討
漢方の生薬として知られるジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus)は、体に潤いを与える「滋陰」の作用を持つとされ、古くから利用されてきた植物です。この植物に含まれる多糖類(OJPS:Ophiopogon japonicus Polysaccharides)は、その主要な活性成分のひとつと…
公開日: 2026年08月02日 03:27
桑の実の食物繊維、抽出法の違いが腸と肝臓への働きかけを左右する? マウス実験で比較した研究を紹介
桑の実(マルベリー)には、食物繊維の一種である「多糖類(ポリサッカライド)」が含まれており、健康素材として研究が進められています。ただし同じ桑の実由来の多糖類でも、どのような方法で抽出するかによって、その構造や体への働きかけ方が変わる可能性があります。今回紹介する研究では、「酵素・超音波併用抽出」と…
公開日: 2026年08月02日 01:34