最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
バターの酪酸、発酵と有塩・無塩でほぼ差なし
「発酵バターは風味が違うから」「有塩か食塩不使用かで料理の使い分けを」——バター選びにはそんな基準があります。ところが、酪酸という成分の量に注目すると、この選び方はほとんど意味を持ちません。
2026年08月26日 16:43
水溶性食物繊維73.3g、こんにゃく精粉が上位を引き離す
おでんの具でおなじみのこんにゃくは、食物繊維が多い食品として知られています。その原料である「精粉(せいこ)」の数値を見ると、100gあたりの水溶性食物繊維は73.3g。2位以下を大きく引き離す値です。以下で比べる数値はいずれも100gあたりのもので、乾燥品と生では条件が異なる点にご留意ください。
2026年08月26日 16:43
プロリン1位はゼラチン、上位は食卓の裏方でした
ゼリーが固まるのは、ゼラチンのはたらきです。ゼラチンは、動物の皮や骨にあるコラーゲンを加熱して取り出したもの。プロリンは、そのコラーゲンに多く含まれるアミノ酸のひとつです。聞き慣れない名前だと思いますが、ゼリーを食べたことがあれば、知らないうちに口にしています。
2026年08月21日 14:44
乳酸1.6gと1.1g、肉と乳をつなぐ食品たち
ジャーキーをかじったときの、あの奥にある酸味をご存じでしょうか。乳酸は、その名の通り牛乳や乳製品だけのものではありません。糖を利用する過程でできるエネルギー基質で、筋肉や心臓などでエネルギー源として使われる有機酸です。
2026年08月20日 09:20
カリウムが多い食品、上位5つはどれも「乾いた」食品でした
カリウムをとりたいとき、思い浮かぶのは野菜や果物、海藻あたりでしょうか。日本食品標準成分表を可食部100gあたりの含有量で並べ替えると、上位に並ぶのはそのどれとも少し違う顔ぶれです。
2026年08月19日 12:00
アラキドン酸が多い食品トップ5を数字で見る
アラキドン酸——聞き慣れない名前だと思います。食品の栄養表示にも出てきませんし、日々の食事で意識する成分ではありません。それでも、卵やレバーを食べるたびに、私たちは知らずにこの脂肪酸を口にしています。もとをたどればリノール酸という脂肪酸で、体はこれを材料にしてアラキドン酸を自分でつくります。だから食…
2026年08月18日 08:48
酒石酸0.4gが結ぶぶどうとチョコの意外な酸味
ぶどうをかじったときの、あの少し引き締まる酸味の一部を作っている成分の一つが「酒石酸」です。リンゴ酸やクエン酸などと並ぶ有機酸の仲間で、ワインの酸味を形づくる主要な成分の一つとしても知られています。個別の有機酸には日本人の食事摂取基準のような定量的な基準は設定されていない成分ですが、摂取量の基準で語…
2026年08月17日 13:42
マンガン、なぜ上位は茶葉とクローブなのか
マンガンは、いくつかの酵素の構成成分として働く無機質(ミネラル)です。エネルギー代謝や骨の形成に関わる酵素の成分になるとされ、量は多くありませんが体の働きを支える存在です。成人女性(30〜49歳)の食事摂取基準では、目安量が1日3.0mgと定められています。この基準に照らして、100gあたりのマンガ…
2026年08月16日 09:14
水あめが麦芽糖量トップに立つ理由
ぶどう糖が2つつながった糖、それが麦芽糖です。厚生労働省の栄養素辞典によると、麦芽糖はしょ糖(ぶどう糖+果糖)や乳糖(ぶどう糖+ガラクトース)と並ぶ二糖のひとつで、体内ではエネルギー源として使われます。ぶどう糖は脳など特定の組織の主要なエネルギー源となる単糖、果糖はエネルギー源となる単糖の一つ(果実…
2026年08月15日 11:07
キウイと干しぶどう、キナ酸0.8gが並ぶ理由
コーヒーの酸味をつくる有機酸のひとつに、キナ酸というものがあります。豆や抽出液に多く含まれ、非フェノール性の有機酸のなかでは最も量が多く、あの酸味に大きく関わっているとされています。個別の有機酸は日本人の食事摂取基準の対象にならないため推奨量のような基準はありませんが、基準がないことと成分の面白さは…
2026年08月14日 09:27
パセリ乾28000µg、のりに迫る濃さを食べる量で見直す
にんじんやかぼちゃの黄色い色素として知られるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わる成分(プロビタミンA)です。ほうれん草など色の濃い野菜にも多く含まれていますが、日本食品標準成分表でこの成分の値がある1073件の食品を見渡すと、上位に並ぶのは意外にも海藻の「のり」と、香辛料の「パセリ」でした。10…
2026年08月13日 09:11
植物油トップ5、894〜899kcalの先で分かれる三つの道
植物油の100gあたりのエネルギーを見比べると、上位5品はいずれも894〜899kcalの範囲にひしめいています。エネルギーとは、体を動かしたり体温を保ったりするために体が使う熱量のことで、油に多く含まれる脂質はこの熱量を生み出す主な栄養素の一つです。ただし今回の5品はその値がほぼ同じで、「エネルギ…
2026年08月12日 11:11
だしの脇役リシン、削り節が上位に並ぶ理由
体内でつくれず、食事から摂るしかない「不可欠アミノ酸」が9種類あります。リシン(リジン)はその一つで、ヒスチジンやイソロイシン、トリプトファンなどと並ぶ必須アミノ酸の仲間です。体をつくるたんぱく質の材料となる成分ですが、日本人の食事摂取基準では個別の推奨量や目安量は設けられていません。だからこそ「ど…
2026年08月11日 18:09
ビタミンEの一種γ-トコフェロール、油は二派に分かれる
ビタミンEの一種であるγ-トコフェロールが多い食品を上から並べると、5品ともほとんどが油脂類でした。ここで並べているのはγ-トコフェロールの順位で、食事摂取基準がビタミンEとして基準値を定めているα-トコフェロールの順位とは顔ぶれが異なります。
2026年08月10日 16:27
一価不飽和脂肪酸1位はオリーブ油じゃなかった
「一価不飽和脂肪酸」と聞いて、オリーブ油を思い浮かべた方は多いはずです。ところが食品成分表の実測値を100gあたりで並べてみると、頂点に立っていたのはオリーブ油ではありませんでした。
2026年08月09日 08:45
トレオニン同率4000mgの正体は乳・卵・魚
100gあたり5000mg(推定値)。かずのこの乾物に含まれるトレオニン(スレオニン)の量です。トレオニンは体内で合成できず食事から摂る必要がある不可欠(必須)アミノ酸のひとつで、日本人の食事摂取基準では個別のアミノ酸としての推奨量や目安量は設定されていません。ならば順位に意味はないかというと、並べ…
2026年08月08日 06:39
B6上位はなぜ植物ばかり?含有量と吸収の差
ビタミンB6が多い食品を上から並べると、5位までが植物性でそろいます。とうがらしの乾燥品、米ぬか、にんにくの粉末、そして油でいためたにんにくです。肉も魚も卵も、一つも顔を出しません。そして並んだ4種類には、もうひとつ共通点があります。どれも水を抜いた食品だということです。
2026年08月07日 08:19
糖アルコールの上位5食品に、こんぶが2つ入っていた
食品の甘みのもとになる「糖アルコール」。糖の分子にアルコール基がついた構造をもち、消化管で吸収されにくいために低カロリー甘味料として用いられます。キシリトールやソルビトールなどがその仲間で、酸をつくらないため、う蝕(虫歯)の原因になりにくいとされています。トウモロコシやヤシのでんぷんを原料に工業的に…
2026年08月06日 09:11
うま味の主役グルタミン酸、上位は「精製たんぱく」だった
グルタミン酸と聞いて、多くの人が思い浮かべるのはだしや昆布のうま味でしょう。実はこの成分、体の中では酸性の性質を持つアミノ酸の一種で、エネルギーを取り出す仕組み(クエン酸回路)に入って活動のもとになったり、体内で生じるアンモニアを取り込んで固定したり、グルタチオンという物質の材料になったりすることが…
2026年08月06日 05:20
酢が酸っぱい理由、大さじ1杯の酢酸は実は0.8g
酢酸(さくさん)は、食酢の酸味のもとになっている有機酸という成分です。農林水産省によると、食酢とは酢酸を主成分とする酸味調味料で、原料や製造方法によってさまざまな種類があります。体に入った酢酸は消化管から吸収され、体内でアセチルCoAという形に変わったのち、クエン酸回路と呼ばれる代謝の経路に入ってエ…
2026年08月06日 05:04