研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食用マツヨイグサの若芽に含まれる抗酸化・抗炎症フェノール成分を探る
マツヨイグサ(Oenothera biennis)といえば、γ-リノレン酸を含む種子油が健康食品や研究の対象として広く知られてきました。一方で、この植物の若芽や葉は昔から食用の野草として利用されてきたにもかかわらず、その成分や働きについてはあまり詳しく調べられていませんでした。今回、韓国生命工学研究…
公開日: 2026年09月02日 00:03
サジー(シーバックソーン)の栄養価は品種と年によってどう変わるのか——3年間の追跡調査
サジー(Hippophae rhamnoides L.)は、オレンジ色の小さな実をつける低木で、カロテノイドやビタミンC(アスコルビン酸)を豊富に含むことで知られています。抗酸化作用や抗炎症作用、組織の修復に関わる働きが報告されており、医薬品や機能性食品の原料として注目を集めている植物です。ただし、…
公開日: 2026年08月31日 20:29
体質によって(ポリ)フェノールの効き方は変わる? 代謝酵素SULT1A1の個人差をコンピューターで探る研究
赤ワインや緑茶、大豆製品などに含まれる(ポリ)フェノールは、体内に入ると硫酸抱合という代謝反応を受けることが知られています。同じ食品を食べても人によって健康への影響の出方が違うことがありますが、その理由の一つとして代謝の個人差が関係しているのではないかと考えられてきました。しかし、その仕組みの詳細は…
公開日: 2026年08月31日 17:37
キムチの『素』だけを冷凍輸出する?ヤンニョムソースの長期保存と発酵コントロールを調べた研究
キムチは発酵食品であるがゆえに、長距離を運ぶあいだにも発酵がじわじわと進んでしまいます。乳酸菌の働きで酸味が強くなりすぎたり、発生したガスで容器が膨張・破裂したりする問題は、海外輸出の現場で長年の悩みの種になってきました。今回紹介する研究は、この課題に対して発想を変えたアプローチを試しています。キム…
公開日: 2026年08月31日 17:28
焙煎で武夷肉桂茶の風味はどう変わるのか——「とろみ」と香りの化学的な裏側を調べた研究
中国福建省の武夷山で作られる「武夷肉桂(ウーイーロウグイ)」は、半発酵の烏龍茶の一種で、独特の「岩韻(がんいん)」と呼ばれる厚みのある味わいと、シナモンを思わせる香りが特徴とされています。この風味の仕上げに欠かせない工程が「焙煎」ですが、焙煎の進み具合によって茶の中の成分がどのように変化し、それが香…
公開日: 2026年08月31日 17:10
四川の伝統発酵酢「晒醋」、23種の成分とメタボリックシンドロームの関係をコンピューター解析で探る研究
お酢は健康に良さそうというイメージを持つ人は多いですが、その中身にどんな成分が含まれ、体内でどのように働きうるのかを具体的に説明できる人は少ないかもしれません。中国四川省で作られる伝統発酵酢「四川晒醋(ししせんさいず、Sichuan Shai Vinegar、SSV)」は、穀物とふすまを原料に固体発…
公開日: 2026年08月31日 17:07
インドネシア・グヌンキドゥルの伝統市場に息づく食文化を調査 29種の伝統食と27種の植物を記録
インドネシア・ジャワ島のグヌンキドゥル県は、石灰岩(カルスト)の丘陵地帯が広がり、水資源が乏しい土地として知られています。この地域では、限られた食材を工夫して活用する暮らしの知恵が受け継がれてきました。食べ物と文化の関係を調べる研究分野は「エスノガストロノミー(食の民族学)」と呼ばれますが、こうした…
公開日: 2026年08月31日 14:22
コーヒー粉末で発酵させたもち米甘酒、風味と抗酸化活性はどう変わる?
もち米を原料とする甘酒(発酵米酒)は、東アジアで親しまれてきた伝統的な発酵飲料です。近年は、こうした伝統発酵食品に新しい素材を組み合わせて風味や機能性を高めようとする研究が進んでいます。今回、中国・四川旅游学院の研究グループが、もち米とコーヒー粉末を組み合わせた新しい発酵飲料を開発し、その発酵条件や…
公開日: 2026年08月29日 13:23
海藻コンブの仲間、加工法を変えても腸内細菌への働きかけは同じ? 便発酵実験からの報告
海藻は食物繊維を豊富に含む食材として、腸内環境への働きかけが注目されています。ただし海藻をそのまま食べることは少なく、湯通しや乾燥、発酵といった加工を経て食卓に上ることが一般的です。こうした加工方法の違いが、海藻に含まれる食物繊維の腸内細菌叢への働きかけ方を変えるのかどうかは、これまではっきりしてい…
公開日: 2026年08月29日 04:49
発酵生姜エキス「6-パラドール」の摂取と内臓脂肪・体重への影響を調べた臨床試験
生姜に含まれる成分の中でも、6-パラドールという物質には脂肪酸を分解する働きがあることがこれまでの研究で示されてきました。今回紹介する論文は、この6-パラドールを一定量含むように作られた発酵生姜エキスを、健常な日本人成人が12週間摂取した場合に、内臓脂肪や体重にどのような変化が見られるかを調べたラン…
公開日: 2026年08月29日 03:36
過体重女性の高タンパク質置換食、体組成に良い変化と関連か 大規模試験の二次解析
体重を減らすための食事療法では、タンパク質を多く摂る戦略が体組成の改善に役立つ可能性が指摘されてきました。しかし、こうした高タンパク質戦略が長期的にどのように継続され、体組成とどう関連するのかについて、特に過体重の女性を対象にした知見はこれまで限られていました。今回、ACOORHという多施設共同のラ…
公開日: 2026年08月29日 03:34
黒参の「九蒸九曝」製法、香りはどう変化する? HS-GC-IMSで追跡した研究
朝鮮人参(高麗人参)を蒸しては乾かす工程を九回繰り返してつくる「黒参(こくじん)」は、中国や東アジアで古くから知られる加工人参の一種です。この蒸曝(じょうばく)を繰り返す過程で、人参特有の青臭さが弱まり、香ばしさや甘い香りが生まれてくることが経験的に知られていますが、その香り成分がどのタイミングで、…
公開日: 2026年08月29日 03:26